◇第1回プログラム◇
7月29日(水)
14:00-14:30 開会・自己紹介
14:30-15:20 (依頼講演1) ボールミル下におけるセラミック粉体の粉砕・摩砕挙動と表面改質
産業技術総合研究所 中島 佑樹 氏
講演要旨:粉体の粉砕・摩砕過程では粒子表面の結合状態が変化し、粉体の分散性や濡れ性などに影響を与える。本講演ではボールミルを対象に、粉体−液体状態および溶媒物性が粉砕挙動に及ぼす影響を整理するとともに、摩砕に伴う表面活性化と表面改質との関係について報告する。
15:30-16:20 (依頼講演2) 粉体工学からのアプローチによる化粧品開発:粉体感触の機器分析と製品内部の3D可視化
日本メナード化粧品株式会社 豊田 直晃 氏
講演要旨:化粧品の心地よい使用感はどのようにして生み出されるのか。本講演では粉体工学の視点から、感触を客観的に評価するアプローチを紹介する。具体的には、粉体層せん断力測定を用いた摩擦や付着力の数値化と、放射光X線CTによるファンデーション内部構造の高分解能3D可視化技術を解説し、物理特性と感触特性の相関性について議論したい。
16:30-17:20 (依頼講演3) PLGAナノ粒子製剤を用いた機能性製品の開発および社会実装
ホソカワミクロン株式会社 マテリアル事業本部 製薬・美容科学研究センター 東郷 智美 氏
講演要旨:生体適合性および生分解性に優れたPLGAナノ粒子は、DDS(ドラッグデリバリーシステム)キャリアとして、医薬品のみならず化粧品、再生医療など幅広い領域で注目されている。本講演では、PLGAナノ粒子の基本特性と製剤化技術を概説し、ナノ粒子開発、生産スケールアップ、品質・機能性評価など、研究開発から社会実装に至るプロセスについて具体例を交えて解説する。
19:10-20:00 (依頼講演4) 医薬品製剤はサイエンスの凝集塊 ~分子複合体設計、分子間相互作用解析を例として~
静岡県立大学 薬学部 創剤科学分野 畑中 友太 氏
講演要旨:医薬品製剤は様々なサイエンスが複雑に関与して成り立っている。本講演では、分子複合体としてのコアモルファス設計や、製剤中における薬物―添加剤間の分子間相互作用解析を例に、分子レベルの理解に基づく製剤設計について紹介する。
20:10-21:00 (依頼講演5) 流動層を用いたPM2.5除去装置の開発 -実験から離散要素法による数値シミュレーションまで-
関西大学 環境都市工学部 横尾 健人 氏
講演要旨:燃焼機関から未燃燃料や煤を主成分として排出されるPM2.5に対し,緩やかな流動層を活用して高効率捕集と低温燃焼による連続再生を両立する装置を開発した.さらに離散要素法による数値シミュレーションを通じて装置内の捕集挙動の解明に取り組んでいる.本発表ではこれらの内容を紹介する.
7月30日(木)
9:30–10:20 (依頼講演6) 界面・空間制御がもたらすナノ材料の新展開:MOF薄膜からC-dotカプセルへ
大阪公立大学 岡田 健司 氏
講演要旨:界面・空間の制御によるナノ材料の機能創出を、二つのアプローチから紹介する。前半は無機物質表面におけるMOF(金属有機構造体)薄膜の形成手法とその応用展開について、後半はスプレードライを用いたC-dotのシリカカプセル化による耐候性向上とリサイクル可能な着色樹脂への応用を解説する。
10:30–11:20 (依頼講演7) ベイズ統計モデリングの基礎と粉体データ解析への応用
(地独)大阪産業技術研究所 和泉センター 高分子機能材料研究部 永廣 卓哉 氏
講演要旨:ベイズ推論は事前知識とデータを統合し、不確かさを確率として定量化できる統計手法である。本講演では、まず多孔質材料の窒素吸着測定を題材にベイズ統計モデリングの基礎を概説する。さらに、グラファイト状窒化炭素の合成過程における赤外分光スペクトルと熱分析データの相関解析への応用例を紹介する。
11:20-11:30 記念撮影 閉会
※事情により講演順序が変更になる場合があります。