2024年度 第1回
粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会

◇第1回プログラム◇

8月1日(木)

14:00-14:05 開会

14:05-14:30 自己紹介

14:30-15:20 (依頼講演1) 産業副産物を用いたジオポリマー硬化体の作製と重金属イオン固定化能の評価

関西大学 環境都市工学部 松岡 光昭 氏

講演要旨:
低環境負荷のコンクリート材料として、産業副産物であるフライアッシュや高炉スラグを用いるジオポリマーが注目されている。室温養生では強度発現が遅く、加温を必要とすることが課題である。本講演では、微粉砕処理を施した各種産業副産物を用いて室温養生により作製したジオポリマー硬化体の機械的特性と重金属イオン固定化能について報告する。


15:30-16:20 (依頼講演2) 環境負荷低減のためのシミュレーション技術を活用したモノづくり

株式会社構造計画研究所 山口 賢司 氏

講演要旨:
化学・素材業界などのプロセス産業では、環境負荷低減のために、各製造プロセスの効率を向上させ、品質を改善することが重要となる。離散要素法(DEM)と数値流体力学(CFD)を用いたシミュレーション技術により、各プロセスを改善した事例を紹介する。


16:30-17:20 (依頼講演3) 微細気泡と音波による局所流動反応場の理解と大域的制御へ向けて

大阪公立大学大学院 工学研究科 山本 卓也 氏

講演要旨:
液体中へ超音波を照射し、音響キャビテーションを生じさせることで、ナノ粒子合成や有機物分解、粒子分散複合材料作製、粒子分散を達成させることができるが、その局所反応場と流動、気液界面を介した物質移動の関係性は複雑である。その全貌理解に向けた研究の取り組みを紹介する。


19:10-20:00 (依頼講演4) アニオン変換に着目した液相合成によるセラミックスの合成

名古屋大学 工学研究科 朝倉 裕介 氏

講演要旨:
液相合成はセラミックスの形態・ナノ構造を制御するのに効果的な手法である。講演者らは,液相合成とアニオン変換反応を組み合わせることで,従来法ではなしえないセラミックスの形態・ナノ構造制御が可能であることを見出してきた。本講演では,それらのいくつかの例について紹介するとともに,それらの触媒応用にも触れる。


20:10-21:00 (依頼講演5) 計算科学を利用した理論状態図研究とミクロ組織

島根大学 材料エネルギー学部 榎木 勝徳 氏

講演要旨:
結晶構造のような原子配置の情報のみから物質のエネルギーを求める第一原理計算により状態図を構成する研究に取り組んでいる。さらに、第一原理計算では実験的に予測困難な準安定状態やミクロな原子配置の情報を提供することができる。現代の状態図研究の課題および、計算手法の詳細や応用例について紹介する。


8月2日(金)

9:00-9:50 (依頼講演6) ボールミルを用いた石炭の液化・ガス化法の検討

産業技術総合研究所 地質調査総合センター 朝比奈 健太 氏

講演要旨:
石炭の液化法やガス化法は、埋蔵量が多く安価な石炭を、エネルギーや工業原料として利用しやすい物質へ変換する技術である。従来、石炭の液化・ガス化法は、高温・高圧条件を必要とする熱分解法が主流であり、環境負荷が大きいのが課題であった。本講演では、ボールミルを用いた石炭の液化・ガス化法について紹介する。


10:00-10:50 (依頼講演7) 酸・塩基両機能性金属酸化物触媒が拓く二酸化炭素・バイオマス利活用と

ケミカルリサイクル

東北大学大学院 工学研究科 藪下 瑞帆 氏

講演要旨:
2050年カーボンニュートラル達成に向け、二酸化炭素やバイオマスの活用やケミカルリサイクル技術の確立が急務となっている。本講演では、酸・塩基両機能性金属酸化物触媒に焦点をあて、二酸化炭素の非還元的変換反応や、炭素・窒素両循環の達成を目的として講演者が近年取り組んでいるバイオリファイナリー・ケミカルリサイクル技術について紹介する。


11:00-11:50 (依頼講演8) ~空気を浄化して40年~ シンターラメラーフィルタの実績と進化

日鉄鉱業株式会社 研究開発部 篠田 賢 氏

講演要旨:
シンターラメラーフィルタ®は、多孔質樹脂焼結体を母材とし、その表面に粉じん捕集層を形成した集じんフィルタである。その高い強度を活かし、製鉄所やセメント工場、鉱山など、長期の連続運転を前提とした集じんに長年愛用頂いている。本講演では、本製品の活用事例、開発の取り組みを紹介する。


11:50-12:00 記念撮影 閉会

※事情により講演順序が変更になる場合があります。


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