◇第1回プログラム◇
8月28日(木)
14:00-14:30 開会・自己紹介
14:30-15:20 (依頼講演1) 無焼成セラミックスに関する分子動力学的解析
関西大学 システム理工学部 佐藤 知広 氏
講演要旨:
本講演では無焼成固化の計算モデルを構築した.シリカを例に分子動力学法(MD)により界面モデルを構成し,界面端の原子を,Si,O,そしてOHと修飾することで溶媒である水分子との結合について解析を試みた.さらに無焼成固化プロセスに先駆ける粉末摩砕プロセスをモデル化し,その後の無焼成固化と強度発現につながる一連の現象を明らかにした.
15:30-16:20 (依頼講演2) 海洋マイクロプラスチック問題と水田の深いつながり
石川県立大学 生物資源科学部 勝見 尚也 氏
講演要旨:
近年、海洋プラスチック問題が大きな注目を集めています。海洋プラスチックごみの多くは陸域に由来するため、汚染の拡大を防ぐには使用量削減とともに、発生源に対する対策が重要です。本講演では、5 mm以下のプラスチック片であるマイクロプラスチックの発生源の一つとして農耕地に着目し、そこからの流出特性や海域への移行挙動について紹介します。
16:30-17:20 (依頼講演3) グリース潤滑下における繊維強化PA66 と鋼のトライボロジー特性に関する研究
—樹脂歯車への適用に向けて—
株式会社ジェイテクト 国島 武史 氏
講演要旨:
近年,自動車の軽量化に対する要求から,樹脂歯車が増加している.負荷の増大は歯車の変形や寿命低下をもたらすため,これに対応する樹脂材料およびトライボロジー技術が必要とされる.本報では,グリース潤滑下における繊維強化PA66と鋼の接触しゅう動特有の摩擦摩耗特性を基礎試験にて評価し,そのメカニズムの解明を行った結果を報告する.
19:10-20:00 (依頼講演4) 液中微粒子のふるまいを科学する:基礎から製造・環境技術への展開
法政大学 生命科学部 北村 研太 氏
講演要旨:
液中の微粒子は、粒子間の相互作用や外部場の影響などにより、複雑で多様な挙動を示す。こうした現象を理解し制御することは、さまざまな技術の高度化において重要である。本講演では、液中微粒子のふるまいに関する基礎的な理解に基づき、講演者が取り組んできたモノづくりや環境技術の研究事例を紹介する。
20:10-21:00 (依頼講演5) ビーズミルに関連する評価技術~主にシミュレーションを利用して~
アシザワ・ファインテック株式会社 塩入 一希 氏
講演要旨:
ビーズミルは様々な製品の製造プロセスにおいて重要な役割を持つが、装置内部の現象が極めて複雑である。ビーズミル開発や内部現象の解明を目的に、粒子衝突シミュレーションである離散要素法(DEM)を活用した評価技術の研究を紹介する。
8月29日(金)
9:30–10:20 (依頼講演6) 天然鉱石やリサイクル原料を対象とした物理選別のプロセス改善
産業技術総合研究所 相川 公政 氏
講演要旨:
天然鉱山や都市鉱山の開発では,物理選別工程において鉱石中の有用鉱物やリサイクル原料中の有用物を回収・濃縮することが不可欠である。本講演では,物理選別技術のうち浮選や乾式比重選別に着目し,天然鉱石を対象とした浮選プロセス改善例やリサイクル原料を対象としたエアテーブル選別プロセス改善例を紹介する。
10:30–11:20 (依頼講演7) 製鋼スラグの浸出プロセスへの粉体操作の適用
東北大学 多元物質科学研究所 岩間 崇之 氏
講演要旨:
本研究では、製鋼スラグ中の有価元素回収を目的に、浸出操作へ粉体操作を適用し、その影響を評価した。主に浸出操作の条件の違いによって浸出挙動に変化が見られ、操作の工夫が回収効率に与える効果を明らかにした。本報では、その結果と処理手法としての可能性を報告する。
11:20-11:30 記念撮影 閉会
※事情により講演順序が変更になる場合があります。