2000年度 第2回
粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会

日時:2000年10月30日(月)13:00-18:30

場 所:富山大学


プログラム

13:00-13:15 開始挨拶


13:05-13:15 自己紹介


13:15-14:15 講演1 新戸浩幸氏(京都大学工学研究科化学工学専攻)

「流体中の個体表面間力と界面ミクロ構造:分子動力学計算」

コロイド粒子(微粒子)は、そのバルク特性または表面特性を利用して、機能性の高い電子・磁気材料、触媒、セラミックス、塗料、薬剤、化粧品などに広く用いられている。これらの材料生成プロセス中での「粒子挙動」と「表面特性」は、生成する材料の「機能」に大きく影響するため、材料の高機能性が要求されればされるほど、コロイド粒子の「分子オーダーの観点」からの制御が不可欠となる。 本研究では、分子動力学法を用いて、溶液中のコロイド粒子表面近傍における水分子、イオン、界面活性剤の分子挙動をシミュレートすると共に、これらの分子挙動がマクロなコロイド粒子間相互作用力にどの様に寄与するかを明らかにしてきた。当日は、それらの結果の概要を紹介する。


14:30-15:30 講演2 木嶋敬昌氏(金沢大学工学部土木建設工学科)

「高温集塵によるダイオキシン類発生抑制技術開発」

高温集塵技術は主に次世代高効率石炭火力発電技術に不可欠なものとして研究・開発が進められてきた。つまり、高温含塵ガスは大きな熱エネルギーを持っているので、高温乾式での除塵ができれば、エネルギーの高効率利用が可能となる。最近では、高温部にセラミックフィルタを設置すれば、未燃カーボンや、触媒作用を持つ塩化銅などが再合成のない高温で除去できると考えられるため、ダイオキシン類の再合成抑制に効果があると考えられており、フィルタ通過後のクリーンなガスを再利用できる利点も生まれることから新しい集塵技術として着目され始めている。ここでは、産業廃棄物処理において高温集塵技術を利用したダイオキシン類発生抑制効果と操作条件が高温集塵および粉塵払い落とし操作に与える影響について実験的に検討をおこなった結果について、また、セラミックフィルタによる集塵および粉塵払い落とし機構についてこれまでに得られた知見を紹介する。


15:45-16:45 富山大学杉本研究室見学


17:00-18:30 懇親会


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