2001年度 第1回
粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会
日時:2001年7月28日(土)29(日)
場 所:車山ハイランドホテル
プログラム
第1日目
13:30 開会挨拶
13:35-14:00 自己紹介
14:00-15:00 特別講演1(含質疑応答)
「非水溶媒中における固体表面間相互作用力」 京都大学 神田 陽一氏
講演要旨:
非水溶媒中におけるコロイド粒子は、インクや塗料等の速乾性の工業製品をはじめ、粒子自身の製造プロセス等、多くの場面で見かけることができる。これらの粒子の分散安定性は、製品の品質やプロセスの効率に影響を及ぼすため、それを決定づける表面間力を理解することは重要である。しかしながら、水溶液中と違い、まだ十分理解されているとはいえない。ここでは、原子間力顕微鏡を用いて非水溶媒中における固体表面間力を直接測定した結果に基づいて、水系との違いや非水系での特異性等について、これまでに明らかになったことを総括する。
15:00-15:15 休憩
15:15-17:00 研究発表会1
参加者(研究グループ)の30分程度発表(含質疑応答)
17:15-19:30 夕食・入浴等
19:30-21:30 研究発表会2
参加者(研究グループ)の30分程度発表(含質疑応答)
第2日目
9:00-9:40 特別講演2(含質疑応答)
「多孔性粉体中での薬品分子状態の研究」 千葉大学 薬学部 戸塚 氏
講演要旨:
固形製剤の研究分野においては、医薬品の製剤特性の向上のために固形分散系の調製が頻繁に行われる。多孔性粉体はその吸着能を利用することにより分散系調製が可能な添加剤として考えられ、実際に溶出性の改善も認められている。多孔性粉体と薬品結晶の混合時に薬品が細孔内に取り込まれて非晶質となる現象については、粉末X線回折測定、赤外吸収スペクトル測定、熱測定等の手段により検討されてきた。しかしながら、非晶質化した後、すなわち吸着後の薬品分子の状態に関する研究あまり行われていない。ここでは、主に蛍光スペクトル測定及び時間分解蛍光測定を用いて、蛍光スペクトル、蛍光寿命、相対量子収率の変化から、多孔性粉体中での薬品の吸着状態について検討した結果を報告する。
9:40-9:55 休憩
9:55-11:55 研究発表会3
参加者(グループ)の20分程度発表(含質疑応答)
11:55 閉会挨拶