1999年度 第
粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会

日時:1999年7月23日(金)24(土)

場 所:車山ハイランドホテル


プログラム


第1日目


13:30 開会挨拶

13:35-13:45 自己紹介

13:45-14:45 特別講演1(含質疑応答)


 


14:45-15:00 休憩

15:00-16:00 特別講演2(含質疑応答)

「水溶液への磁場効果の基礎的研究」


岡山大学 工学部 押谷 潤氏


講演要旨: 水溶液への磁場効果について、これまでに様々な研究が行われている。永久磁石で実現可能な比較的微弱な磁場による配管やボイラ内のスケール生成の抑制、金属腐食の抑制、金属溶解速度の変化、コンクリート強度の増加、粘度や電気伝導度などの水溶液諸物性の変化など、数々の興味深い報告がなされている。特に、配管内のスケール抑制や腐食防止の効果は工業的に注目されており、それらの効果を利用した磁気水処理装置が市場に出回っている。磁場の生体への影響についても盛んに研究されており、マウス体内の白血球の減少や生育の遅れ、ハエの死亡確率の増加、ウニの受精卵の分裂促進などが報告されている。しかし、実験系が複雑であるために磁場効果の定量性や再現性には問題があると考えられており、効果の存在自体を否定する数多くの報告もなされている。磁場照射の対象が磁性体でないこと、磁場強度が低いにも関わらず効果が検知されること、磁場照射後に効果が長時間持続する“メモリー効果”が存在することなど、これらの磁場効果は従来の電磁気学などでは説明が困難であり、『神秘的な現象』という印象を人々に与えている。


 本研究では、主に固体表面吸着水やイオン水和水に着目し、単純かつ精密に制御された実験系において水溶液への磁場効果を検討している。原子間力顕微鏡(AFM)や蛍光プローブを用いて、マクロのみならずミクロな分子オーダーにおいて磁場効果を検討するとともに、変動磁場と静磁場での水溶液への影響の違い、多孔質粒子へのイオン吸着速度や多孔質膜中のイオン透過速度への磁場効果などについて検討している。当日は、それらの結果の概要を紹介する。


 


16:00-16:15 休憩


16:15-17:15 研究発表会1


      参加者の15分程度発表(含質疑応答)


17:15-19:30 夕食・入浴等


19:30-21:30 研究発表会2


      参加者の15分程度発表(含質疑応答)


 


第2日目


9:00-10:00 特別講演3(含質疑応答)


「分子複合体の構築」


京都大学大学院 工学研究科 丸山 博之氏


講演要旨:有機機能材料の開発において分子設計とともに分子集合の構造制御の実現は重要な課題である。本研究では、ポルフィリン、オリゴシラン、フラーレンといった機能分子からなる分子複合体の構築を試みた。今回は特にLangmuirBlodgett法とScanningProbeMicroscope を組み合わせたナノメータスケール加工例を中心に紹介する。


 


10:00-10:15 休憩


10:15-12:00 研究発表会3


      参加者の15分程度発表(含質疑応答)


12:00 閉会挨拶


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