2003年度 第
粉体操作に伴う諸現象に関する勉強会

日時:2003年8月8日(金)・9日(土)

場 所:車山ハイランドホテル


<プログラム>



(第1日目)


13:30 開会挨拶


13:35-14:00 自己紹介


14:00-15:00 特別講演1(含質疑応答)


「海塩エアロゾル粒子の相変化とモルフォロジー」

大阪府立大学大学院工学研究科 野村 俊之氏


講演要旨:


海洋の波により発生する海塩エアロゾル粒子は、大気エアロゾルの半分近くを占めている。これらは、人為的に発生した酸性ガスと反応して、地球環境に悪影響を及ぼす塩素化合物の発生源となっている。この異相系大気化学反応は、海塩エアロゾル粒子に含まれる水の影響を強く受けることが報告されている。このような観点から、海塩エアロゾル粒子の含水状態とモルフォロジーを明らかにすることは非常に重要である。本研究では、赤外分光法を用いて環境湿度ごとの海塩エアロゾル粒子および海水主成分であるNaClのエアロゾル粒子の含水状態をin situ観察すると共に、得られたスペクトルに基づいてそれらの相変化とモルフォロジーについて検討を行った結果について報告する。



15:00-15:15 休憩


15:15-17:00 研究発表1


  「界面活性粒子の創製とその応用」

  飯村 健次氏 (姫路工業大学)

  「チタン酸バリウムナノ粒子のサイズ効果」

  鈴木 大輔氏 (静岡大学 工学部 物質工学科 鈴木久男研究室)


  「単分散磁性酸化チタン光触媒微粒子の合成」

  厚海 裕之氏

  「均一沈殿法によるマグネシアコーティングチタン酸バリウム粒子の調整」

  戸崎 博行氏

  「長谷川研究室の紹介」今野 浩行氏・上野 浩道氏・遠藤 徹氏・大島 倫明氏

  (山形大学 物質化学工学科)


17:15-19:30 夕食・入浴等


19:30-21:30 研究発表2


  「コロナ荷電空間で生じる微粒子の飛散現象」

  田之上 健一郎氏 (京都大学 増田研究室)


  「メカノケミカル法によるBiVO4の合成」

  東條 孝俊氏 (東北大学 多元物質科学研究所)


  「粉に抱く夢『アミューズメント流動層の世界』」

  木村 諭史氏 (東京農工大学 生物システム応用科学研究科 堀尾研究室)


  「固気流動層による乾式比重分離研究の近況」

  要 賢一氏・矢野 真理子氏・平井 聖栄氏

  (岡山大学 工学部 物質応用化学科)



(第2日目)


9:00-10:00 特別講演2(含質疑応答)


「合成カルシウムヒドロキシアパタイト表面の評価と設計」

島根大学総合理工学部 田中 秀和氏


講演要旨:


アパタイトはカルシウムヒドロキシアパタイト(Ca10(PO4)6(OH)2: CaHap)に代表される塩基性金属リン酸塩である。CaHapは歯や骨のような生体内硬組織の主成分で,生体親和性がとても高く,人工歯,人工骨などに応用されている。一方,工業材料としては,HPLC用吸着剤,酸塩基触媒,イオン交換体などに利用されている。いずれの利用に於いても,CaHapは微粒子またはそれらの凝集体であり,一次粒子は比較的大きな表面積を持つ。そのため,表面の特性が粒子の物性に対し大きな影響を与える。したがって,表面の構造と性質を明確にする必要がある。CaHapと反応物質との相互作用を解明することは,CaHapの応用性の拡大と発展を計るために重要である。さらに,表面の構造が明確になれば,表面設計によるCaHapの高機能化に期待が持たれる。本講演では,CaHap表面の構造と性質,表面設計によるCaHapの高機能化について,これまで演者が行ってきた研究を中心に述べる。



10:00-10:15 休憩


10:15-12:00 研究発表3


  「シミュレーションによる多粒子群干渉沈降現象の解析」

  西浦 泰介氏 (同志社大学 日高研究室)


  「粒子複合化装置を用いた粉末吸入製剤用ナノコンポジット粒子の設計」

  倉嶋 誉氏 (岐阜薬科大学 製剤学教室)


  「多孔質固体の減圧流動層乾燥」

  杉田 敬一氏 (静岡大学 工学部 物質工学科 野田勝嗣研究室)


  「スラリー圧密特性の評価」

  森 隆昌氏 (名古屋大学 椿研究室)


  「層状ポリケイ酸塩アイラアイトの水熱合成とその応用」

  岩崎 智宏氏 (大阪府立大学 佐藤研究室)


  「水溶液中での付着力に与える表面分子の影響」

  石田 尚之氏 (産業技術総合研究所 環境調和技術研究部門)


12:00 閉会挨拶


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