寒梅花着
【学部学科名前】
文学部 英語英米文学科 湯本倉矢
【書体】
行書
【原典】
【意味】
梅に一・二輪着けた早春の情景でしょうか。
二月を「梅看月」とも言われています。
唐の時代の王維はここで故郷からやってきた人に尋ねて言言いました。「家を出られた日にもう寒梅が花を着けていたことでしょうね、未だでしたか」と。
【書き下し文】
寒梅花を着く
【選んだ理由】
段々と気温が下がり、冬を感じさせる時期になってきました。そんな肌寒い時期に、温かい春を懐かしむように、長い冬を耐え忍び、早春に梅の花が蕾を綻ばせる情景を思い浮かべてほしいと思い、この作品を書きました。
また、私の人生も長い冬が終わり、寒梅が春の訪れを告げてほしいということを願いました。今の状況が辛く、悩んでいる方にも冬が終わり、温かい春が訪れますように。
【自己紹介】
ご覧頂き誠にありがとうございます。
書道部一年の湯本倉矢です。
この作品を選ぶ迄にも長い道のりがあり、先生からのアドバイスを真摯に受け止めて、この作品に至りました。また、書道は4・5年のブランクがあり、作品を描き始めた頃は、自分の実力に落胆していましたが、徐々に感覚を取り戻していき、恥じない程度まで技量を持っていくことができたと感じてます。ですが、時間との戦いで中々、自分が感動し、納得のいく作品が出来なかったので、更なる実力向上に努めて参ります。