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こひしとは
こひしとは
こひしとは
実咲作
【学部 学科 名前】
文学部 現代社会学科 実咲
【書体】 かな
【原典】 関戸本古今集(伝 藤原行成)
【書き下し文】 こひしとはたがいひそめしことならんしぬとぞただにいふべかりける (こひしとは誰が言ひ初めしことならん死ぬとぞただに言ふべかりけ る)
【意味】 「恋死(恋しくて死にそうだ)」という言葉は、誰が言い始めたのでし ょう。ただ単に「死ぬ」と言えばいいでしょうにね。 【その原典を選んだ理由】 今年は初めてかな作品にチャレンジするつもりで原典をいくつか検討 していたのですが、その中でこの和歌の気取らないド直球な感じに物 凄く惹かれたからです。 「恋死」っていう言葉を使い始めた人も、恋に溺れる自分の状態をそ うやって美化せず「死ぬ」って表現できるこの和歌の作者も、どっち もなかなかのメンヘラじゃないですか?平安時代の和歌って、縁語とか掛詞とかをうまく使って、恋愛を比喩的かつ技巧的に詠み上げてるものが多い気がします。対して、この和歌はとても素直で人間味が溢れてて、また恋愛のしんどさをリアルに生々しく描いてるのがとても良いな~って思います。あと上の句と下の句を使ったフリオチの付け方が結構 Twitter 構文っぽくて好き。「恋死」ではありませんが、現代にも「会いたくて震える」という超 有名なメンヘラフレーズがありますよね。人々が恋愛を通してメンヘラ化してしまうのは、今も昔も変わらないようです…。
【自己紹介】 こんにちは!最近洗濯物が乾かなすぎて困ってるでおなじみ、今年度の部長です!! 就活が無事に終わって社会人になれたら、乾燥機付きの洗濯機を買う のが夢です。あとは食洗器も切実にほしい…!!! 去年の欅祭が終わってからは、気づいたら部長になってて、気づいたら 3 年生になってて、気づいたら就活が始まってて、気づいたら欅祭が目の前で、みたいな本っ当~にドタバタな 1 年間でした。これまで支えてくれた部員や講師の滑田先生をはじめとする関係者の皆様に は、感謝の気持ちでいっぱいです。これからの書道部も是非ともよろ しくお願いします!3 年間ありがとうございました~!!!