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王羲之『喪乱帖』
王羲之『喪乱帖』
王羲之『喪乱帖』
島田結以作
【学部 学科 名前】
文学部 日本文学科 2年
【書体】
行書・草書
【原典】
羲之頓首。喪亂之極。先墓再離荼毒。追惟酷甚。
【書き下し文】
王(おう)羲(ぎ)之(し)頓(とん)首(しゅ)。喪乱の極み、先(せん)墓(ぼ) 再び荼(と)毒(どく)に離(かか)る。追(つい)惟(い)すれば酷甚(はなは)だしく、
【意味】
王羲之頓首(頓首は敬意を示すあいさつの意)。
政情が不安定で乱れており、先祖の墓がまた荒らされてしまいました。
以前からの事を思い起こしてみると本当に酷く、
【その原典を選んだ理由】
字形に一目惚れし、この作品を選びました。王羲之と言えば『蘭亭序』や『十七帖』が有名ですが、『喪乱帖』を見て一度書いてみたいと思っていたので、今回こうして書くことが出来て嬉しいです!
王羲之は書(しょ)聖(せい)とも呼ばれており、行書・草書を確立した書家として有名です。私が昨年書いた欧陽詢も、王羲之の書を学んだ一人でした。
この『喪乱帖』という作品は、王羲之が書いた手紙を集めたもので、晩年の王羲之の書を伝える貴重なものとして知られています。勢いのある筆致で、潤筆・渇筆の豊かな強弱が特徴です。
【自己紹介】
こんにちは。文学部日本文学科2年の島田です。今年度は昨年度に比べて大分コロナが大人しくなってきてくれたので、対面授業も多く開講されたり食事にも気軽に行けるようになったりと、段々と元の生活に近づいてきていますね。もっと大人しくなってくれていいんですよコロナくん。(圧)
さて、今年度の文化祭も昨年同様、チケット制にはなってしまいましたが…今年はなんと!模擬店が!ありますね^^ 沢山の模擬店があるので、是非行ってみてください!
今年度も書道部に多くの部員が入ってきてくれて、皆素敵な作品をつくりあげることが出来ました。コロナの影響で、引き継ぎなど大変な事もあったかと思いますが、ここまで引っ張ってくださった三年の先輩方、ありがとうございました!
改めまして、ご指導してくださった先生、先輩方、今回ご協力くださった関係者の皆様に、深く御礼申し上げます。