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かわかぜのすずしくもあるかうちよする なみとともにやあきはたつらむ
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かわかぜのすずしくもあるかうちよする なみとともにやあきはたつらむ
かわかぜのすずしくもあるかうちよする なみとともにやあきはたつらむ
結以作
【学部 学科 名前】 文学部 日本文学科 2年 島田結以
【書体】 仮名
【原典】 古今和歌集 第四 秋歌上
【意味】 川風の涼しいことよ。波と一緒に秋は立つのだろうか。
【その原典を選んだ理由】
今年は複数の作品を書きたいと考えており、古今和歌集(関戸本)から和歌を取り上げました。この作品は紀貫之が詠んだ秋の歌です。少し寒くなってきたこの季節にピッタリの歌ではないかと思います。紀貫之は、『土佐日記』の主人公として知られる人物で、歌に優れていた「三十六歌仙」の一人です。この和歌の原典『古今和歌集』も、貫之が撰者の一人であるとされています。臨書作品の『喪乱帖』と比べると、繊細でまた少し違った印象を受けるかと思います。