『スラヴ学論集』査読規定
(2024 年 6 月施行)
(目的)
第 1 条
『スラヴ学論集』は、投稿された「論文」「研究ノート」等(以下論文等という)が本誌の目的と合致し、また本誌への掲載にふさわしいものとなるよう、査読の制度を置く。
本誌における査読とは、投稿された論文等の学術的内容に関して査読者が投稿者と対等な立場から建設的な提案を行うことを指す。
(査読者の選定)
第 2 条
編集委員会は、投稿された論文・研究ノート等 1 編に対して原則として 2 名の査読者を選び、査読を依頼する。
査読者は原則として日本スラヴ学研究会の会員の中から選定するが、会員の中にふさわしい者がいないと編集委員会が判断した場合は非会員に査読を依頼することができる。
査読者の選定においては、投稿者のごく近い親族、投稿者と直接の師弟関係にある者など、明らかな利益相反関係にあると思われる者には原則として依頼しない。
査読は、本誌編集委員会のメンバーが査読者になる場合を除いて、原則として双方匿名で行う。
(査読のプロセス)
第 3 条
査読者は、第4条の掲載基準に即して査読評価書を作成し、編集委員会に対して提出する。
編集委員会は、査読評価書を踏まえ、必要な文言修正を行った上で最終的な査読結果を作成し、投稿者に送付する。
査読結果を受領した投稿者は、査読評価書のコメントを参考にしながら論文等を修正し、編集委員会が定める期限までに編集委員会に再提出することが求められる。
編集委員会は、査読者による査読意見を参考にしながら、第 4 条に示された掲載基準に則して、原稿掲載の可否の最終判断を行う。
編集委員会は原稿掲載の可否の判断の際、必要に応じて査読者およびしかるべき第三者に対して追加意見を求め、判断の参考にすることができる。
原稿掲載の可否は、原則として編集委員の全会一致によって行うが、委員会内でどうしても意見集約が困難な場合は多数決を用いて掲載可否を決定する。
(掲載基準)
第 4 条
本誌の掲載基準を以下の通り定める。
Ⅰ. 日本におけるスラヴ学研究、中欧・東欧・南欧地域研究の幅広い発展に資する内容であること。
Ⅱ. 掲載の可否は、(a) 当該テーマに関する研究状況・先行研究を踏まえて、論文の問題設定が適切になされているかど
うか、(b) 論文全体の構成や論理展開、文体の整合性があるどうか、(c) 事実関係に誤りがないかどうか、(d) なんら
かの独創性、新規性、資料的意義等があるかどうか、などから総合的に判断されるが、それらがすべて完璧に満た
されていることを求めるのではなく、当該論文等を公表することが日本におけるスラヴ学の発展に資するものであ
るかどうかを判断し、なんらかの点において公表の意義があると判断されるものは積極的に掲載する。
Ⅲ. 当該論文等で述べられた学術的議論に対して査読者がそれとは異なる批判的見解を持っていたとしても、それは掲
載不可の理由とはならない。掲載の可否はあくまで上記II.の基準に基づいて判断されるべきであり、査読者の個人的
な見解や好悪が査読に反映されるべきではない。
Ⅳ. 掲載にあたっては、文字数および参照文献表記の方法等について編集委員会が定める執筆要項を遵守し、また適切
かつ明快な表現で書かれていなければならない。
(規程の改正)
第 5 条
本規程の改正は、日本スラヴ学研究会の総会において成立する。
(2024 年 6月15日 施行)