『スラヴ学論集』第 26 号(2023 年)
【シンポジウムⅠ】
スラヴ世界の SF Part2──スタニスワフ・レムとその周辺 ……菅原祥… 7
レムか、ドストエフスキーか? ──原点としての『ソラリス』(コメントにかえて) ……沼野充義…19
【シンポジウムⅡ】
ロシア・東欧の抵抗精神──抑圧・弾圧の中での言葉と文化:ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、ポーランド、チェコ ……石川達夫… 23
反体制と文学──ウリツカヤ『緑の天幕』を手がかりに ……前田和泉…33
ベラルーシ文学における弾圧と抵抗──1920 年代の若手グループ「マラドニャーク」と、現代作家サーシャ・フィリペンコをつなぐ歴史 ……奈倉有里…45
ポーランド人であること、になること、にさせられること──ニーチェからゴンブローヴィチへ ……西成彦… 55
チェコ抵抗精神の系譜──ヴァーツラフとヤン ……石川達夫… 65
【論文】
2 つの『レモネード・ジョー』のパロディ分析──西部劇、或いは資本主義の観点から ……杉林大毅…81
歴史の終わり、運命の終わり──ミラン・クンデラ『冗談』におけるメランコリー ……須藤輝彦…105
【書評】
井上暁子『語りの断層──ドイツ・ポーランド国境地帯の文学』(九州大学出版会、2022 年、340 頁) ……田中壮泰…133
加藤有子(編)『ホロコーストとヒロシマ──ポーランドと日本における第二次世界対戦の記憶』(みすず書房、2021 年、352 頁) ……西村木綿…139
【報告】
2020-21 年度日本スラヴ学研究会奨励賞選考結果について ……石川達夫…145