「北の都会」での卓話
19期 遠藤將光
年始の1月9日に「北の都会」なる会で、拙書「四高テニスボーイズ伝譚」と井上靖氏との関係を卓話として話す機会を頂きました。井上靖氏は旧制沼津中学から昭和2年に四高に入学していますが、同中学は現在の沼津東高校で私の母校です。別に井上靖氏に感化されて金沢に来た訳ではないのですが、今では大変に縁を感じています。
まず「北の都会」とは?という事ですが、関東近辺の四高OBが中心となって、戦後の四高閉校以降月一回銀座ライオンに集まって来た会で、何と今回が862回、72年近く毎月休まず開催して来たそうです、現在の出席者は金大の卒業生が多数を占め、四高OBは一桁に減ってしまったものの、その存在感は大変に偉大なものを感じさせます。また、ここまで続けて来られた幹事の皆様のご努力には頭が下がります。尚、金大卒ならどなたでも参加資格がありますので、ご希望の方は私か金澤さんに一言お伝えいただければと思います、金澤さんは会の幹事をされているはずです。
私の話は、軟式全盛の時代に硬球を採用した当時の学生達の熱意、そして全く新しいスポーツに挑戦する苦難としかしその中に感じる喜び、さらに徐々に力を付けて全国優勝した事に加えて、優勝メンバーの主力選手達が井上靖氏と同級生だったことから、井上氏の著書「北の湖」からもいろいろなエピソードを交えたものでした。
白楊庭球会からは正月早々のお忙しい中にもかかわらず、9期金澤さん、18期久野木さん、21期生田さん、22期荻原さん、25期尾崎さん、26期山内さん、28期井口さん、43期福田さんが参加してくださいました、ありがとうございました。中でも山内さんはヤマトホールディングス株式会社会長としてご挨拶され、久野木先生と共に卓話を依頼されましたので、今後お二人のお話しを聞かせて頂く機会があると思います。その時は多数の皆様にご参加いただければと思います。
会の後「プチ白楊庭球会新年会」を同じ店の下の階で行い、遠征先の宿泊先はお寺で朝から住職さんのお経と木魚の音で目が覚めた、松本では公民館?にも泊った、どこどこの居酒屋が美味しかった、合宿中に「布団蒸し(この意味が分かる人はもう少ないかもしれませんね)」で誰々が狙われた等々、とりとめのない学生時代の楽しい話しで盛り上がりました。また、わざわざ松本から来て下さった荻原さんは手製のお菓子を持参して下さってありがとうございました。おいしゅうございました。「北の都会」のお陰で、楽しい時間を過ごせました、山内さん、久野木先生の時にも是非集合しましょう。
久野木先生はお仕事があり残念ながらご欠席でした。