テニスは「やるもよし、語るもよいし、観るもよし」の生涯スポーツ
白楊庭球会会長 19期 遠藤將光
まず初めに北部コートの改修には前年度から多数の皆様から多額のご支援をいただき、誠にありがとうございました。お陰様で昨年3月には2面の改修が終り、嬉しいことに更に追加で1面が改修されることになりました、皆様には重ねてお礼申し上げますと共に、この件に関して粘り強く大学サイドと交渉を続けて下さっている顧問の柴口先生に深謝いたします。
唐突ですが、皆様、「コペンハーゲン・レポート」をご存知でしょうか?昨年のOB/OG懇親会で話しましたので、出席された方は「またあれか」とお思いでしょうが、参加できなかった方もいらっしゃいますので、ここにスペースを頂きますことをご容赦願います。この報告はデンマークのコペンハーゲン市がスポーツと寿命との関連を9000人近い人で25年間解析した結果です。詳細はネットで検索していただくとして、一言では「テニスをすれば運動しない人より10年近く長生きする」となります。他にバドミントン、サッカー、水泳、ジムなども調査されましたが、寿命の延長期間は二位のバドミントンが6年程なので、断トツ一の一位でした。
寿命が延びる理由として身体を動かすことは勿論大切ですが、人間関係が豊かになる事が更に重要とされていました。皆様もテニスの後仲間と食事やアルコールと共に会話を楽しんでいらっしゃると思います、実はこれが長寿に繋がっているそうです。勝手に飲み会を正当化してしまいましたが、大いに語り合えば寿命が延びるはずです。
しかし「今はもうテニスはなあ・・・」と仰る方も多いと思いますが、そんな皆様もグランドスラム等がメデイアにあると自然にそちらに目が向くのではないでしょうか、観ても楽しめるのがテニスの魅力だと思います。そして、またテニス経験者としての視点から観る事ができるのもOB/OGの強みですね。こんなのを覗いていると「ちょっとまたテニスしてみようかっな?!」と思ったりしませんか?そんな時には是非OB/OG戦に来てください、懇親会だけでも大歓迎です。来年10月3,4日には70周年もあります。皆さんで大いに語り合い、健康寿命を延ばしましょう。
もう一点、金沢大学テニス部の起源に関する件をお話しさせていただきます。昨年MLで配信した様に、18期の久野木順一先生からご紹介いただいた一橋大学テニス部OBの牧村様が「清水善造伝」のご講演を行いました。金澤前会長にはご聴講いただいたとの事でありがとうございました。その後牧村様とメールでやりとりしている中で、日本の大学や旧制高校で「庭球部」なるものがいつから始まったかとの検討があり、「高師(東京高等師範学校、その後教育大学から筑波大学)・高商(東京高等商業学校、現一橋大学)ほか各大学とも軟式テニスの部活動を開始した年を創部年としています。そうなると貴校は1895年(ローンテニス會)が創部年かなと思った次第です。軟式起源でいくと一橋は1894年、慶應は1901年、東大は1902年ですから、(高師が一橋の前なので四高=金沢大学は)日本で3番目に古い大学になるのではないかと思います。尚、硬式採用元年となると慶應が1913年、一橋は1920年です。」
繰り返しになりますが、牧村様によると「軟式起源でいくと、高師、高商、四高で貴校は3番目となりますね。新発見です。硬式採用元年となると慶應が1913年、一橋は1920年です。」との事で、四高庭球部は硬球採用が1923年なので一橋に遅れる事3年、となります。
いずれにしてもこのような歴史ある庭球部に関わらせていただいている事に感謝しつつ、また、皆様のお力を頂いて金沢大学テニス部、白楊庭球会を皆様にとって実り多きものにして行きたいと思っております。皆様の中でテニスに対する温度差はかなり大きいとは思います、マグマ級の方もいらっしゃれば兼六園の雪くらいの方もいらっしゃるとは思いますが、お一人お一人が出来る範囲で結構ですのでご協力していただけると嬉しいです、現役支援と白楊庭球会会員の交流を深めるため今年度もよろしくお願いいたします。