今年一年を振り返って
顧問 芝口 翼
白楊庭球会の皆様方におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また、平素より現役部員への格別なご支援・ご指導を賜り、心より厚く御礼申し上げます。2024年は前年から北部オムニコートの営繕に向けて多額のご寄附を賜りましおかげで、3月末に2面の広範なプレイゾーン改修が実現致しました。また、今年度賜りました追加のご寄付を含めて大学事務サイドと交渉を続けた結果、2025年3月末に新たに1面の広範なプレイゾーン改修の目処が立ちました。皆様方から頂きましたご厚意にあらためて深く感謝申し上げます。残された3面の状態は日に日に悪化する一方ではございますが、少しでも早く事態が前向きに進むよう、大学との相談・交渉を続けていきたいと思います。
2024年度のテニス部では、昨年度に引き続き10名を超える多くの新入部員を迎えました。2年連続で10名を超える入部は、私が顧問を務め始めた2017年以降で初のことです。時代の流れのせいか体育系の全学公認サークル全てが新入部員の確保に苦労する中、多くの学生が入部してくれたこと・団体として着々と人数が増えていることを嬉しく思います。新入部員確保に尽力してくれた上級生に感謝しつつ、この流れを上手く引き継ぎ次年度も多くの新入部員を確保し、選手層をさらに厚くしていくことを期待したいところであります。
今年度の主な戦績ですが、団体戦・北信越王座において女子は2部優勝・1部入替戦に勝利と、1年で再び全国王座を狙える1部へ復帰しました。また、男子は2勝1敗で3チームが並んだものの、得失差で惜しくも3位に終わりました。男女とも上級生がチームを引っ張りながら今年も1年生の活躍が目立ち、次年度も中核となるメンバーの多くが残ります。また、幹部学年を中心として渋井コーチがサポートする体制となってから早2年が経ちますが、渋井コーチも博士課程後期への進学に伴い引き続きサポートいただけることになりました。この連携体制を有効に機能させつつ、現役部員には今年培った経験を活かして個々・チーム力の底上げをしながら次年度の北信越王座奪還の実現を期待したいと思います。
私事ではございますが、2024年は8月に行われた学会の全国大会(第32回日本運動生理学会大会@金沢大学)の事務局長を拝命したことで、例年とは異なりテニス部へのコミットが限られてしまう事態が多々発生しました。主将の高澤をはじめ、現役部員の皆さんには行事等にほとんど顔が出せなかったことや手続き等々が円滑に進まないことがあったことなどをこの場を借りてお詫び申し上げます。ただ、事務局長として学会大会を運営した中で、今後組織の中でどう人を動かしていくべきか、外の人を協力者としてどう取り込んでいくか、外部資金をどのように獲得するか、など、テニス部の運営に限らず『組織を運営』していく上での重要な/新たな視点・方法論・考え方等を学び、実践することが出来ました。この経験をテニス部に還元できるよう、私自身も引き続き部員とコミュニケーションを取りながら努力していきたいと思います。
最後になりましたが、白楊庭球会の皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念し、私からの挨拶とさせていただきます。どうぞ今後とも金沢大学テニス部への変わらぬご高配・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。