現役の活躍から

今年一年を振り返って

顧問 芝口 翼


 白楊庭球会の皆様方におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。また、平素より現役部員への格別なご支援・ご指導を賜り、心より厚く御礼申し上げます。特に今年度は、北部オムニコートの営繕に向けて多額のご寄附を賜りましたこと、あらためて感謝申し上げます。

 新年早々、元旦に発生した能登半島地震、それに伴う津波によって多大な被害が出ました。本学でも一部の建物や設備、運動施設に被害が出ましたが、幸いにも影響は限定的で、1月末の時点で学内はほぼ平常を取り戻しました。一方、特に能登地方で甚大な被害が生じていることに心を痛めています。震災で犠牲となられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被害を受けられた皆様の安全とご健康、そして1日でも早く復興と日常が戻ることをお祈り致します。

 今年度のテニス部では、久々に10名を超える1年生が入部してくれました。コロナ禍の影響も重なってどの部活動も新入部員の確保に苦労している中、多くの新入部員を迎えられたことを嬉しく思います。主な戦績ですが、団体戦・北信越王座において男子は3位で北信越王座奪還とはならず、女子も残念ながら4位・2部降格という結果に終わりました。しかしながら、多くの試合で内容が拮抗しており、1年生の活躍も目立ちました。『試合に勝ち切る』経験やフィジカル・コンディショニングに課題はありますが、男女とも今年の経験を活かして学年を問わず、チーム全体として切磋琢磨し合いながら個々・チーム力の底上げをしつつ、次年度も積極的に新入部員を勧誘して選手層を厚くしていくことを引き続き期待したいところであります。

 また、今年度はコロナ禍の制約がほぼなくなったこともあり、昨年度以上にコロナ前の活動を取り戻すべく、幹部学年(67期)を中心に様々な試みに挑戦してくれました。私は相変わらず微力ながら後方支援しかできませんでしたが、彼らが頑張ってくれたおかげで数年ぶりにレセプションを含むOB・OG戦を実現させることができました。新入部員が多く入部してくれたとは言え、2年生以上の人数が少ない中で負担も大きかったと思います。しかしながら、部会での各部員のコメントや彼らと接する中で、こうした経験が彼ら自身やその背中を見ていた下級生の競技的・人間的な成長へとながっていることが引き続き伺えます。

 さて、私事ではございますが、今年度のOB・OG戦レセプションにおいて、白楊庭球会の皆様・部員よりサプライズで私の結婚のお祝いと、妻の妊娠に関する心暖かいお言葉を頂きました。このようなお心遣いを頂きましたこと、この場を借りてあらためて感謝申し上げます。その後、11月に無事娘が生まれ、すくすくと元気に成長しています。是非テニスを…と思う反面、本人が熱中してやりたいことが他にあるなら見守るべきか…と早くも葛藤している今日この頃です。今後は家族を守るための責任ある判断が確実に増えますが、仕事・テニス部への貢献・プライベートの3つが充実できるよう、引き続き精進していきたいと思います。

 最後になりましたが、白楊庭球会の皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念し、私からの挨拶とさせていただきます。どうぞ今後とも金沢大学テニス部への変わらぬご高配・ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。