前会長挨拶

会長9年間を振り返って

9期 金澤忠幸

 2009年7月白楊庭球会発足以来2014年10月迄5年間に亘り務められた初代白楊庭球会会長松村信雄さん(4期)が健康上の理由から辞され私が第2代会長を引き継ぐことになりました。その後9年間が過ぎ、2023年9月の総会で遠藤理事長が第3代会長に、理事長の後任に荒木君(21期)が決定しました。私が会長職を辞した主な理由は(1)健康上及び地理的な理由から会の運営に十分な貢献が出来ない、(2)役員の若返りの必要性、及び(3)近年話題になっているジェンダー平等でした。特に、東京オリンピックでも話題となった女性役員の少なさに関しては白楊庭球会も同様に女性幹部役員はゼロでした。


金沢大学硬式庭球部は1957年(昭和32年)創部されました。その後2006年には創部50年周年記念行事を行い、神和住純氏、その他OB講師を招き参加者200名余と盛大でした。また、2016年には創部60周年記念を行い、沢松奈生子氏を講師、コーチに招き、山内雅喜氏(22期)の講演等参加者約120名余とこれもかなり盛大でした。沢松さんの「夢と目標」の言葉が記憶に残ります。また創部50及び60周年記念に対しいずれも記念誌「兼六」が発行されました。特に、50周年記念誌は副学長、来賓者の寄稿を始め、テニス部創部者の一人倉又孝氏(1期)を始め48期までのOB/OG、51期までの現役の寄稿により素晴らしい歴史が記述されています。その他9年間の在任中で思い出に残るものは北部コート改修です。会員の皆さんからの多大な寄付もあり、北部コート8面の内2面が2018/19年ハードコートに新調されました。更に、残り6面のオムニコートも年を経ると共に剥がれが目立ち改修が必要となり白楊庭球会として引き続き修復費用の一部を提供して大学側と協力しコートのメインテナンスに協力して来ました。


一方、2009年に始まった岡山大庭友会、2014年より始まった北信越王座OB戦に私自身ほぼ毎回参加して楽しみました。ただ、岡山大庭友会との交流戦は近年参加者が減少しており残念です。それに比べ北信越王座OB戦は参加者が増大し素晴らしく盛り上がっています。


学生の活躍についてはなんと言っても全国王座出場です。その中で2015/16年女子が連続王座出場、初戦突破の偉業を達成したのが思い出に残ります。ただ近年信州大の前に男女ともなかなか全国王座出場が勝ち取れないのが実情です。2020年に起こった新型コロナにより3年間(2020~22年)OB戦は中断され、学生の対外試合もかなり制限されました。


さて、2023年は四高時代の硬式庭球部創部以来100年に当たりました。また2026年は金沢大学テニス部創部70年を迎えることになります。この機会に二つ合わせた盛大な記念行事を他校も招待して行う案もあろうかと思います。その為にはより多くの会員が参加すべく魅力ある行事が必要かと思います。会員の皆さんからのアイデアが求められます。特に、毎回会報にてお伝えしたように白楊庭球会の維持、発展には若い世代、特に30期以降OB/OG、特にOGの参加がより多く必要です。以前紹介した「テニスは1日を短くし、一生を長くする」との諺通り多くの会員の皆さんがこのような催しに参加され、テニスを楽しまれることを望みます。最後に、9年間無事会長職を務められたのは幹事の皆さん、特に遠藤理事長の日々のご苦労のお陰と思います。改めて感謝したいと思います。


追記:昨年12月末腰部脊柱管狭窄症治療の為、腰椎後方除圧固定術を日赤医療センターで受けました。執刀医はこの種の手術を日本で最も多く手掛けられている久野木順一医師(18期)です。改めて金沢大学庭球部に在籍したことで久野木さんを知り得、手術を受ける事になり本当に良かったと思う次第です。