保健医療福祉分野においてGISが日常業務で当たり前に使用されている未来を達成し、地域住民の健康増進に貢献することです。そのため、G-CHAM(GIS based Community Health Assessment Methods;GIS地域診断)を開発し、オープンソースであるQGISを用いて以下の取り組みを実施しています。
①現任教育である保健師対象の研修会や課題解決型の学術支援
②養成機関である大学・大学院での学生向け講義演習、教員向け講習
③Xやweb,雑誌での広報活動
④論文執筆や学会発表
また 2030 ALL PHN GIS-Powered(2030年までに日本全国の保健師がGISを利活用できる未来)を掲げ、特に保健師に向けてワクワク楽しいGISを広める活動しています。なお統合型GISを導入済みの自治体様に対しては、導入済み製品の活用方法をご提案することですぐに業務で活用できる・活用したくなるモチベーションアップにもつなげています。
堀池 諒(Horiike Ryo)
准教授
博士(保健学)/ GIS保健師
所属:奈良県立医科大学 医学部看護学科
公衆衛生看護学
資格:保健師 / 看護師 / 第1種衛生管理者
公衆衛生学会認定専門家
委員等:
・厚労科研尾島班 分担研究協力員
・健康危機管理対策委員会(全国保健師教育機関協議会)
・健康危機支援委員会(日本地域看護学会)
・次世代育成推進委員会(日本地域看護学会)
・広報委員会(日本公衆衛生看護学会)
・訪問看護BCP研究会
・データサイエンスに基づく健康になれるまちづくり研究コンソーシアムメンバー
大阪大学大学院医学系研究科にて保健学博士号取得。行政保健師として学会史上初めて日本公衆衛生学会より奨励賞を授与された。行政保健師として5年間、高知県庁及び須崎福祉保健所にて医療計画、結核及びその他の感染症(COVID-19含む)に主担当として従事し、加えて大学院在籍時に市町村保健師(非常勤)として成人保健、精神保健に従事した。
2016年の夏、大学院博士課程在籍時にGIS(地理情報システム)に出会いその魅力に引き込まれGISを用いた研究を開始。2022年には楽しい地域診断であるG-CHAM(GISを用いた地域診断メソッド)を開発しwebで手法を公開した。保健師ジャーナルで保健師活動におけるGISの利活用の連載を執筆するとともに、G-CHAMで必要となるQGISの操作動画を作成しYoutubeで公開している。オープンソース、オープンデータの理念を大切にしている。
2018年の西日本豪雨では岡山県真備市に災害派遣され、保健師として避難所の健康管理に従事し、2024年の能登半島地震では保健師活動支援webGISを構築し発災後1週間で公開した。発生2か月後,1年後に能登半島全域を現地調査した。
所属学会:日本公衆衛生学会、日本公衆衛生看護学会、日本地域看護学会、日本地理学会、地理情報システム学会
ご要望やご予算に応じて柔軟に対応させていただきます。
講演や研修会の開催、学術支援をご希望の場合はお気軽にお問合せください(オンラインも対応可能です)。
「GISを知らない。GISがどう役立つかわからない」このような内容でも大歓迎です。
なお、8月最終週~10月末までは実習指導等のため対応できません。当該期間以外で開催日をご検討いただけますと幸いです。
2026年1月 高槻市中央包括支援センター 介護予防教室
GISを活用した地域の災害リスクの可視化
2025年12月 第14回日本公衆衛生看護学会学術集会 シンポジウム4
ICTやAIを利用した公衆衛生看護管理の実践活動
2025年11月 島根県 研修会
(仮)GISと保健師活動
2025年9月 日本地域看護学会第28回学術集会 オンライン教育講演
地域看護学及び関連科目におけるGIS活用の有用性
2025年8月 大阪市保健師自主勉協会 研修会
保健師活動に活かせるGIS
2025年8月 徳島県美馬保健所管内研修会
(仮)GISを活用した災害時保健医療福祉活動と平時からの備え
2025年7月 茨木市 令和7年度 保健師人材育成研修(第3回)
保健関連データと統合型GISを使ったマップ作成
2025年6月 茨木市 令和7年度 保健師人材育成研修(第2回)
保健関連データと統合型GISを使ったマップ作成
2025年5月 茨木市 令和7年度 保健師人材育成研修(第1回)
第1回 統合型GISを使って保健師活動を地図上で可視化しよう
2025年3月 京都市右京区 梅津地域包括支援センター 地域ケア会議
QGISで地区の特徴をみて災害対策を考える
2025年2月 奈良県立医科大学 奈良県内保健師対象 GISを用いた地域診断(入門編)
保健師のための地域診断勉強会(GIS入門編)
2025年2月 第70回四国公衆衛生学会 令和6年度 地域保健行政従事者研修会
公衆衛生活動に活かせるGIS(地理情報システム)
2025年1月 第20回 関西大学・大阪医科薬科大学医工薬連環科学教育研究機構シンポジウム 次に備える災害医療~医工薬の視点から~
能登半島地震における保健師活動支援WebGISの活用
2024年12月 掛川市令和6年度ふくしあ(地域包括支援センター・社会福祉協議会・訪問看護・行政)研修会
保健・医療・介護情報を地図で見える化~地域診断に活かす~
2024年12月 京都市右京区地域包括支援センター専門職研修会
地域包括支援センターの保健師・看護師として自然災害に備える
2024年11月 一般社団法人高知県訪問看護連絡協議会 令和6年度第4回訪問看護管理研修(感染対策編)
在宅おける感染対策及び感染症予防計画と医療措置協定を踏まえた机上訓練
GISで考える地域デザイン~地域診断と災害対策~
2024年10月 国際医療福祉大学大学院 公衆衛生看護学研究会
GISを保健師活動に活かす
2024年10月 一般社団法人高知在ケア支援センター 令和6年度虐待防止、身体拘束等の適正化研修会
高齢者、障害者虐待防止に関する研修
2024年9月 厚生労働省主催 令和6年度保健師等ブロック別研修会(近畿ブロック)
トピックス「能登半島地震における保健師活動を支援するためのwebGIS」について
2024年8月 厚生労働省主催 令和6年度保健師等ブロック別研修会(関東・甲信越ブロック)
被災地における保健・医療・福祉の GIS(地理情報システム)活用
2024年8月 日本看護研究学会第50回学術集会(シンポジスト)
DXのネタはそこら中にある
2024年7月 千葉県 令和6年度 東葛ブロック保健所等保健師研修会
災害に備えよう!GISを活用した地域診断
2024年3月 京都市社協主催 地域包括支援センターとすすめる地域アセスメント研修
社協職員のための共創研修×エビデンスに基づく地域アセスメントのスタートライン
2024年1月 岩手県主催 令和5年度特定健診・特定保健指導従事者研修 第2回スキルアップ研修
GIS(地理情報システム)を用いた特定健診・特定保健指導の可能性
2023年11月 京都市主催 令和5年度地域包括支援センター職員等現任者研修
実践から「新たな生活支援サービス創設」を行うための多職種連携研修
~統計データと地域の声を反映したエビデンスに基づく地域課題の抽出プロセス~
2023年11月 岩手県立大学卒業生保健師研修会 さっこらmeeting
GIS(地理情報システム)とは?~保健師活動(地域診断)に活かすGIS~
2023年8月 第 38 回全国保健師教育機関協議会 夏季教員研修会
どう活用する?「健康危機管理の保健師活動」視聴覚教材(GIS部分を担当)
2023年7月 国土交通省主催 3D都市モデル PLATEAU LT 04「分野を超える3D都市モデルによるまだ見ぬ世界」
保健師がPLATEAUを使ってみたら地域の健康課題が見えた
保健師活動におけるEBPM(Evidence Based Policy Making)推進のための実践研究
2022年9月 令和4年度 第3回 東北大学大学院医学系研究科公衆衛生看護学分野研究会
GISを用いた研究の紹介と現場での活用の可能性
2022年3月 日本地域看護学会研究活動推進委員会 2021年度研究セミナー
GISを用いた研究の理論
2018年12月 金沢医科大学 教育改善プログラム2018
GISを用いた地域の空間分析による授業方法の開発
2016年8月 豊中市保健所 保健師向け研修会
保健師対象GIS勉強会
2016年6月 河内長野市保健センター 保健師向け研修会
GISを用いた地域診断講習
2016年1月 大阪府守口保健所 地域職域連携推進会議
GISを用いた野菜摂取に関する住民アンケート調査の活用
データ分析や計画策定、学会発表支援などを実施しています。
お気軽にご相談ください。
2025年4月~ 京都市社会福祉協議会様 地域支え合い活動実態調査の分析支援
2024年7月~ 大阪市中央区様 GISと特定健診データを用いた小学校区別有所見状況の空間解析
保健師担当地区ごとの特定健診データの特徴をQGISを用いて明らかにします
研究課題名:GISと特定健診データを用いた小学校区別有所見状況空間解析
倫理審査承認番号:2024-053
2023年6月~2024年3月 京都市社会福祉協議会様 地域支え合い活動実態調査
京都市全域の生活支援サービスに関するデータをQGIS及びKHコーダーを用いて分析
2023年4月~2024年6月 6自治体の地域診断にGISを活用
新任期保健師が行う地域診断について、オープンデータでQGISデータセットを作成し提供
以下の大学・大学院にてG-CHAM(GIS地域診断)を講義・演習形式で担当しています。
高知大学医学部看護学科、同大学院:毎年6月ごろ(対面)
京都府立医科大学大学院:毎年6月ごろ(対面)
大手前大学大学院国際看護学研究科:毎年11月ごろ(対面)
国際医療福祉大学大学院保健医療学専攻:毎年(オンライン)
琉球大学医学部保健学科:毎年5月ごろ(オンライン)
保健師課程学生、院生におけるGIS地域診断の活用効果に関する研究
GISを用いた保健医療福祉の現場における課題解決支援に関する研究
災害時保健師活動へのQGIS及びWebGISを用いた意思決定促進に関する研究
健康危機管理の保健師活動におけるGIS及び360度動画を用いた研究
VRを用いた保健師活動、福祉分野に関する研究
リモートセンシングデータを用いた気候変動と保健医療福祉分野の実践に関する研究
LiDARスキャンを用いた災害時保健師活動のアーカイブに関する研究
人流データとPM2.5センサーを用いた受動喫煙に関する研究
Horiike Labは、日本全国の保健師がGISを利活用できる未来を目指し活動しています。"操作できる"だけではなく、操作できなくてもGISの出力結果を活用したり、操作が得意な人と連携しながらGISを活用することも保健師活動を向上します。
また、ただでさえ忙しい毎日にGISが負担になっては本末転倒です。地図の楽しさ、データが可視化される楽しさ、業務の困りごとが解決できる楽しさを通じて、"ワクワク" "楽しい"とみんなが思える未来を目指します。
具体的には以下の活動を通じて達成を目指します。
開発したG-CHAM(GISを用いた地域診断)をwebで提供
養成機関での学生及び教員向け講義、演習
保健師を対象とした研修会及び講演会の実施
保健師への課題解決に関する学術支援
以下のマップは活動の実績を示しています。
活動実績マップ
・ゼミ生
・行政保健師(政令市3名)
・看護師(急性期病院1名)
・JICA海外協力隊(2023年度3次隊ガーナ)