2026/9/1
― QGISとオープンソースGISを、行政保健師の地域診断と意思決定につなげる ―
2026年9月1日、FOSS4G 2026 Academic Trackにおいて、「Linking provider catchment patterns and SaTScan risk clusters to support evidence-based public health nursing in urban Japan」をテーマに、研究成果を英語で口頭発表しました。FOSS4Gは、Free and Open Source Software for Geospatialに関する国際的なコミュニティが集う場であり、今回はAcademic Trackのオーラルセッションとして、公衆衛生看護におけるGIS活用について発表する機会となりました。
今回の研究では、特定健康診査データを用いて、住民がどの健診実施機関を利用しているのかという受診行動の地理的なパターンと、健康リスクが地域的にどこへ集積しているのかを組み合わせて分析しました。QGIS、R、SaTScanを用いて、健診実施機関の利用圏とHbA1c高値者の空間的な集積を分析し、地域の健康課題と住民の実際の健診受診行動を同時に捉える方法を提示しました。
発表で特に重視したのは、分析手法そのものだけではなく、行政保健師が地域のデータを自ら扱い、根拠に基づいて意思決定するための環境です。保健師活動は、家庭訪問、母子保健、感染症対策、災害対応、地域診断、施策立案など、常に「地域」と密接に関係しています。そのため、GISによって地域の特徴や健康課題を可視化することは、日常の保健師活動と直接結びつく可能性があります。
その中で、フリーかつオープンソースで利用できるQGISには大きな意義があります。ライセンス費用による導入障壁を抑えられるだけでなく、分析の手順を共有し、確認し、他の自治体や研修でも再現・応用できます。研究で構築した分析方法を研究者だけが使用するのではなく、行政保健師の地域診断や研修、人材育成へ展開しやすいことは、オープンソースGISの重要な強みです。
また、GISを用いて「どの地域に健康リスクが集積しているのか」だけでなく、「その地域の住民が実際にどこでサービスを受けているのか」を重ねて考えることで、地域診断から保健活動へ一歩進んだ意思決定が可能になります。地域へのアプローチ、健診実施機関との連携、事業の検討など、分析結果を具体的な公衆衛生看護活動へつなげることが今回の研究の中心的な視点でした。
行政保健師によるGIS活用を国際学会のAcademic Trackで発信できたことは、G-CHAMが目指している「GISを一部の専門家だけの分析ツールにしない」という方向性ともつながっています。今後も、QGISをはじめとするオープンソースのツールを活用し、研究で得られた方法を保健師の研修や教育へ還元するとともに、地域診断、根拠に基づく意思決定、そして実際の保健師活動へとつながるGIS活用を進めていきます。
2026/8/29
― 保健師活動に意外に使えるICT・AI・G-CHAMをテーマに実践例を共有 ―
2026年8月、福島県看護協会 保健師職能委員会が主催する「保健師交流会」にて、研修講師を担当しました。テーマは「保健師活動に意外に使えるICT・AI・G-CHAM」です。保健師業務の中にICTやAIをどのように取り入れ、業務の効率化や根拠に基づく意思決定につなげていくかを中心にお話ししました。
前半では、GitHubを活用した開発、令和8年熊本地震における保健師活動支援、Codexを用いたさまざまなシステム開発など、これまでの実践経験をもとに、AIやICTを保健師活動へ組み込む具体的な方法を紹介しました。AIを単に文章作成に使うのではなく、データ処理、情報整理、WebGISやツールの開発などにも活用することで、保健師が本来力を注ぐべき判断や支援に時間を使える可能性について共有しました。
後半では、G-CHAMを活用したGIS地域診断について取り上げました。研修に合わせて作成した福島県のG-CHAMデータパックを使用し、参加者自身がQGIS上で地域のデータを確認しました。地図上にさまざまな情報を重ねながら地域の特徴を読み取り、GISを保健活動の中でどのように活用できるのかを実際に体験する内容としました。
その後のディスカッションでは、G-CHAMデータパックをそれぞれの業務にどのように活用できるかを検討しました。参加者は自治体保健師だけではなく、保健師養成機関の教員や病院に勤務する保健師など多様な背景を持っており、それぞれの立場からGIS、ICT、AIの活用アイデアが共有されました。
所属や活動領域が異なっていても、地域や対象者に関する情報を可視化し、課題を共有しながら意思決定を支援するという点で、GISには幅広い活用可能性があります。今回の交流会では、行政、教育、医療といった所属を越えて、保健師活動の中でGISを具体的にどのように使えるのかを考える機会となりました。
ICTやAI、GISは、それ自体を導入することが目的ではありません。保健師活動をより効率的にし、データを根拠として地域や対象者を理解し、より良い支援につなげるための道具として活用することが重要です。今回の交流会は、それぞれの現場に合った活用方法を考えるきっかけとなりました。
2026/8/19
― 母子保健データを整理し、分析から市町村支援につなげる ―
2026年8月、大阪府藤井寺保健所において「保健師等研修会 第2回」が開催されました。今回のテーマは乳幼児健診に関するデータ分析で、藤井寺保健所による管内自治体への支援の一環として実施されました。
研修の冒頭では、データ分析を進めるための基本的な視点として、データの準備、データクリーニング、統計手法、DAGを用いた因果関係の整理について解説しました。分析は統計ソフトを操作するところから始まるのではなく、「どのようなデータがあり、どのように整え、何を明らかにしたいのか」を整理することが重要であることを共有しました。
その後は自治体ごとのグループに分かれ、保健所保健師も各グループに加わりながら、実際に保有している乳幼児健診データについて検討しました。現在どのようなデータが蓄積されているのか、分析可能な形にするためにどのようなクリーニングが必要なのか、どのような統計手法が考えられるのかを整理しながら、今後の分析計画を具体化していきました。
検討には、PECO・PICOの考え方を実務で扱いやすい形に整理したHAPECOM枠組みを用い、分析したい課題、対象、アウトカム、関連する要因などを分類しました。統計解析そのものに入る前に分析の目的と構造を言語化することで、統計に対する難しさや拒否感をできる限り軽減しながら進められるよう研修を構成しました。
また、第3回、第4回と今後の研修が続くことを見据え、いつまでにどの段階までデータクリーニングを進めるのか、最終的にどのような結果を示したいのかについても検討しました。分析結果については、保健師活動の改善だけでなく、必要な人員の検討や、議会・財政部門への説明、予算要求資料などへの活用可能性についても具体的に議論しました。
今回の研修を通じて、保健所が専門的な立場から市町村のデータ分析を支援することの重要性も改めて共有されました。市町村に新たな負担を求めるのではなく、すでに保有しているデータを整理し、その価値を引き出しながら保健活動の向上につなげていくことは、広域的・専門的支援を担う保健所保健師の重要な役割の一つです。
今後の研修では、今回整理したデータと分析計画をもとに、実際の分析と結果の解釈へと段階的に進み、市町村の母子保健活動に還元できる成果につなげていく予定です。
2026/8/18
― 3クリック、5分以内でGIS地域診断のデータ準備を目指すQGISプラグイン ―
保健師がGIS地域診断を始める際、大きな壁となるのが「データを準備する作業」です。人口統計や行政区域、医療・福祉施設、交通、災害関連情報などはオープンデータとして公開されていますが、それぞれを探し、ダウンロードし、必要な地域だけを抽出してQGISで利用できる形に整えるには、多くの知識と時間が必要でした。
この負担をできる限り減らし、保健師がデータ作成ではなく「地域を読み、考え、活動につなげること」に時間を使えるようにするため、QGISプラグイン「G-CHAM Data Pack Builder」を開発し、GitHubで公開しました。その後、QGIS公式リポジトリより承認され、現在はQGISプラグイン機能からご利用いただけます。
目標は「3クリック、5分以内でG-CHAMデータパックを完成させる」ことです。都道府県や自治体を選択して実行すると、e-Statの令和2年国勢調査250mメッシュ統計や国土数値情報の行政区域を自動取得し、必要な項目の結合、秘匿地域の処理、年齢別人口割合の計算、自治体ごとのデータ作成、QGISへのレイヤ追加までを一括して行います。
さらに、施設、公共交通、道路、指定避難所、地震ハザード、OpenStreetMapや航空写真なども選択して追加でき、保健師の地域診断に必要な基礎データをまとめて準備できます。
G-CHAMではこれまで、研修のたびに自治体ごとのデータパックを事前に作成してきました。しかし、GISを全国の保健師が日常的に利用できるようにするためには、「誰かがデータを作ってくれる」仕組みではなく、「誰でも自分で簡単に作れる」仕組みが必要だと考えています。
G-CHAM Data Pack Builderによって、データ準備に要する時間を大幅に短縮し、GIS地域診断をより身近で持続可能な保健師活動へつなげることを目指します。今後も、実際の保健師研修や地域診断での利用を通じて改善を続けていきます。
2026/8/18
― 養成課程からGISを学ぶ保健師教育の全国普及を目指して ―
2026年8月、大阪大学中之島センターにて、保健師養成教員を対象とした「GIS地域診断シラバス作成研修会」を主催しました。全国の20を超える保健師養成大学等から33名の教員が参加し、保健師基礎教育の中にGIS地域診断をどのように位置づけ、授業として構成していくかを検討する研修会となりました。
前半では、奈良県立医科大学 公衆衛生看護学領域で実施しているGIS地域診断教育を例に、シラバスの考え方、授業の組み立て、演習の進め方について紹介しました。単にQGISの操作方法を学ぶのではなく、地域のデータを読み解き、健康課題を把握し、保健師活動へつなげるための教育としてGISをどのように取り入れるかを共有しました。
その後、研修会当日の朝に開発が完了したQGIS公式プラグイン「G-CHAM Data Pack Builder」を使用し、参加者それぞれが実習先や学生に学ばせたい自治体のG-CHAMデータパックを作成しました。都道府県や自治体を選択し、3クリック程度の操作で実行すると、約5分で人口、施設、災害、交通、道路などのデータがQGIS上に読み込まれ、すぐに地域診断を始められる環境が整います。
一部の自治体では不具合も発生しましたが、90%以上の参加者が希望する自治体のG-CHAMデータパックを作成することができました。これまで教員が授業前に多くの時間をかけて準備していたGISデータを短時間で作成できることに、参加者から驚きの声も聞かれました。
研修後の評価では、研修全体の満足度は5点満点中4.6点、今後の教育活動に活用していきたいという評価は4.4点となりました。参加者からは、地域診断演習の組み立て方が参考になったことに加え、G-CHAM Data Pack Builderによって、これまで負担の大きかった教材用データの準備を大幅に効率化できる点が特に印象的だったという意見が寄せられました。
これまでG-CHAMでは、主に現場で活動する保健師を対象としたGIS研修を実施してきました。今回はさらにその前段階である「保健師養成」に焦点を当てています。学生の段階からGISやデータ活用に触れ、テクノロジーに親しみながら地域診断のスキルを身につけた上で、保健師として現場に出ることが重要だと考えています。
今後も、G-CHAMやG-CHAM Data Pack Builderを活用しながら、GIS地域診断を学べる保健師養成機関が全国に広がるよう、教員向けの教育支援や教材開発を継続していきます。
2026/8/4-6
― 避難所環境・健康課題・地域復旧を現地で確認し、G-CHAM WebGISも実践活用 ―
2026年8月4日から6日までの3日間、令和8年熊本地震の発生7~9日後に、熊本県八代市、宇城市、氷川町において現地調査を実施しました。調査では、避難所で生活する方々の健康や生活環境だけでなく、支援者の活動環境、在宅避難、地域の復旧状況まで含めて、発災約1週間後の地域でどのような課題が生じているのかを確認しました。3日間で避難所・避難拠点等14施設を訪問し、氷川町鹿島地区では地域調査も実施しました。
現地では、避難所内外を実際に巡回し、寝床や段ボールベッド、プライバシー、食事、給水、トイレ、手洗い、入浴、授乳環境、子どもの活動場所などを確認しました。避難所によって生活環境には大きな違いがあり、段ボールベッドや区画が整然と管理されている施設がある一方、硬い床での生活、プライバシーの不足などが残る施設も確認されました。
特に今回重視したのが、夏季災害における暑熱環境です。3日間で33回の環境測定を行ったところ、WBGTは21.7~33.2℃で、22測定が28℃以上、8測定が31℃以上でした。避難者だけでなく、屋外で給水やトイレなどを担当する自治体職員、消防団、自衛隊、協力企業等の支援者も厳しい暑熱環境に置かれており、「支援する側の健康管理」も災害保健活動の重要な課題であることを現地で確認しました。
また、避難生活の長期化に伴い、健康課題も急性期の外傷だけではありませんでした。服薬の中断、CPAPの使用中断、外傷後の疼痛や不眠、下痢、便秘、脱水、食欲低下、認知症のある高齢者の避難、介護を伴う車中泊など、多様な課題が確認されました。さらに、断水は排泄や手洗いだけでなく、洗濯、食事、自宅の片付けなど生活全体に影響していました。避難所に宿泊している人数だけを見るのではなく、在宅避難者を含めて地域全体のニーズを把握する必要性も明らかになりました。
今回の現地調査では、地震発生後に公開した「G-CHAM 保健師活動支援WebGIS」を実際に使用しました。避難所の位置や避難者数、現在地、周辺の地域資源、推定震度などをスマートフォン等から確認し、さらに交通流データを参照しながら訪問する避難所の順序や移動経路を検討しました。初日には高速道路の一部が緊急車両のみ通行可能となっていたため一般道へ迂回し、八代市中心部では徒歩で避難所を巡回しました。WebGISを実際の被災地で使用することで、災害時の保健師活動を地理空間情報によって支援する意義を検証する機会にもなりました。
さらに、現地で確認した課題をその場で次の調査へ反映する試みも行いました。前半2日間で避難所ごとの寝具環境に大きな違いがあることが分かったため、2日目の夜にChatGPTとGitHubを活用して寝具環境を系統的に記録する調査支援アプリを作成し、3日目の調査で実際に使用しました。各施設での活動後には、スマートフォンから音声入力を行い、現地記録を迅速に文章化する方法も取り入れました。
今回の調査を通じて、災害時の支援では「物資や設備を届けること」だけでなく、それが実際に避難者に使える状態になっているか、健康課題や支援要請が適切に共有され対応まで追跡されているか、さらに在宅避難者や支援者まで含めて地域全体を把握できているかが重要であることを改めて確認しました。現地で得られた知見を、今後の災害時保健活動、GISを活用した情報支援、避難所環境の改善、そして保健師の教育・研究へとつなげていきます。
2026/8/3
― 保健活動と研究におけるGIS活用の実践を共有 ―
2026年8月、聖路加国際大学大学院 公衆衛生看護学研究会にて講師を担当しました。テーマは「保健活動および研究におけるGISの活用の実践」で、現役の大学院生に加え、修了後に公衆衛生の第一線で活躍されている卒業生の皆様が集う研究会でお話しする機会をいただきました。
研究会では、GISが地域診断や保健活動にどのように役立つのか、また、そのために必要となるデータをどのように整備していくべきかについて、実践例を交えながら紹介しました。GISを単なる地図作成のツールとしてではなく、地域の特徴や課題を可視化し、支援方策を検討するための基盤として活用する視点を共有しました。
また、ちょうど令和8年熊本地震の発生から数日後という時期であったため、実際に進めていた保健師活動支援WebGISについても紹介しました。どのような情報を地図上に集約して保健師活動を支援しているのか、また、構築過程で生成AIをどのように活用したのかなど、災害時の実践とGISの活用についても具体的にお話ししました。
グループワークや交流の時間では、会場参加者とオンライン参加者の双方から、多くの質問や意見をいただきました。それぞれが異なるキャリアや実践経験を持ちながら、現場の課題をどのように解決していくかという高い問題意識を持って議論されており、非常に活発な研究会となりました。
また、大学院修了後も卒業生同士がつながり、現場での課題や研究について継続的に学び合う場が形成されていることも印象的でした。公衆衛生看護の実践と研究を往還しながら学び続ける仕組みそのものが、専門職としての成長を支える重要な基盤であると感じました。
今回の研究会を通じて、GISやG-CHAMを活用した公衆衛生看護活動を、どのように研究と実践の両方へ橋渡ししていくかについて、多くの示唆を得ることができました。GISを共通言語の一つとして、現場の課題を可視化し、研究へつなげ、再び実践へ還元していく可能性を共有する貴重な機会となりました。
2026/7/30
― 担当事業を地域データから捉え直し、健康課題の明確化と事業改善につなげる ―
2026年7月、奈良県「新任保健師等研修会 第2回」が開催されました。県および県内自治体に着任した新任保健師等を対象とした人材育成研修で、県内21自治体から約40名が参加しました。今回のテーマは「GISを活用した地域診断演習―データで読み解く地域の特徴と健康課題の明確化」です。
研修では、一般的な地域診断を行うだけではなく、参加者がそれぞれの担当事業を出発点として地域を捉えることを重視しました。今回の研修のために作成した奈良県内のGHAMデータパックとQGISを使用し、人口や地域資源などのデータを地図上で重ねながら、自らの担当事業に関連する地域の特徴や健康課題を確認しました。
さらに、GISによる可視化だけでなく、SWOT分析、ステークホルダーマッピング、費用対効果の視点など、事業を多面的に評価するための方法を取り入れました。また、WHOのPriority Matrixを活用して健康課題の優先順位を検討し、「どの健康課題を、なぜ優先するのか」を整理した上で、再びGIS地域診断に戻り、より詳細な分析を行いました。
10時から16時30分までの研修の中で、地域診断、課題の整理、優先順位の検討、GISによる再分析というプロセスを繰り返しました。最後には、それぞれが実施したGIS地域診断をLT(Lightning Talk)形式で発表し、異なる自治体や担当事業から得られた視点や分析結果を参加者全体で共有しました。
今回の研修で重視したのは、既存事業を毎年同じように実施するのではなく、「この事業は現在の地域課題に対応しているのか」「対象とすべき人に届いているのか」「限られた資源をどこに投入すべきか」といった視点から事業を捉え直すことです。GISによる地域の可視化に、健康課題の優先順位、ステークホルダー、費用などの視点を組み合わせることで、批判的思考を持って事業を評価し、PDCAにつなげるプロセスを体験しました。
研修では、GISを保健師活動の中でどのように活用できるのかについて、具体的な保健活動を想定した事例も紹介しました。今回得られた地域診断と事業評価の視点を実際の保健師活動へつなげるとともに、今後の「新任保健師等研修会 第3回」へと発展させていく内容となりました。
2026/7/10
― 地域活動と要支援・要介護認定者の分布を可視化し、地域での支え合い活動を考える ―
2026年7月、京都市社会福祉協議会が開催する「地域支え合い活動創出コーディネーター担当者会議」において、GISと統計を活用した地域分析の結果を報告しました。当日は、京都市内各区の地域支え合い活動創出コーディネーターをはじめ、京都市社会福祉協議会および京都市の担当者が参加しました。
今回の分析では、京都市社会福祉協議会が定期的に実施している、通いの場や日常生活支援団体等に関する調査結果を活用しました。これらのデータにGISによる空間的な視点と統計分析を加え、地域の支え合い活動を地理的・客観的に捉えるための分析結果を報告しました。
また、当研究室の4年生が取り組んだ空間スキャン統計を用いた分析についても紹介しました。京都市の各区を対象に、要支援・要介護認定者数や通いの場が地域的にどのように分布し、どのような集積性がみられるのかをGIS上で可視化しました。単に施設や活動の場所を地図に表示するだけでなく、地域における分布の特徴を分析することで、地域活動を検討するための新たな視点を共有しました。
分析結果の報告後には、株式会社MIERUNEのWebGIS「Kumoy」を活用し、人口データや通いの場などをWeb上の地図に重ねながらディスカッションを行いました。各区の担当者が実際の地域を確認しながら、地域の特徴や既存の活動、今後必要となる取り組みについて意見を交わす機会となりました。
今回の担当者会議を通じて、GISやWebGISによる可視化と空間分析は、地域支え合い活動創出コーディネーターが地域を把握し、生活支援や通いの場などの活動を検討する際の支援ツールとして活用できることが共有されました。
今後もGISと地域活動に関するデータを組み合わせながら、地域の特徴やニーズを捉え、新たな支え合い活動の創出につなげていくことが期待されます。
2026/7/1
― QGISを実際に操作し、それぞれの地域課題をGISで考える ―
2026年7月、沖縄県にて「GIS地域診断研修会 in 沖縄」を開催しました。沖縄県内のさまざまな自治体の保健師を中心に、大学院生、研究生、看護系大学教員、医師など、多職種から計19名が参加しました。本研修会は、琉球大学地域看護学講座の共催により実施しました。
研修では、参加者全員がパソコンを持参し、オープンソースGISであるQGISを実際に操作しました。今回の研修のために作成した沖縄県のGISデータパックを使用し、人口や地域資源などのさまざまなデータを地図上に重ねながら、GISを用いた地域診断を体験しました。参加者からは、複数のデータを地図上で重ねることで、地域の特徴や課題を視覚的に評価できる点が非常に有用であるとの声が多く聞かれました。
研修は講義と操作体験だけでなく、約1時間30分のワーク時間を設けました。参加者が個人またはグループで「自分たちが解決したい地域課題」を設定し、必要となる新たなデータをQGISに追加したり、分析方法を検討・実行したりしながら、それぞれの課題に応じたGIS地域診断に取り組みました。
研修の最後には、各自・各グループで実施した分析内容をLT(Lightning Talk)形式で共有しました。同じGISデータからスタートしても、着目する地域課題や追加するデータ、分析の方向性によってさまざまな地域診断へ発展することを参加者全体で共有する機会となりました。
今回の研修を通じて、GISは単に地図を作成するためのツールではなく、地域のデータを可視化し、多職種で地域課題を考え、地域診断や地域保健活動を支援するツールとして大きな可能性を持つことが共有されました。今後、それぞれの自治体や教育・研究の場でGISの活用が広がっていくことが期待されます。
2026/5/11
― AIとDAGを活用し、母子保健データから市町村支援を考える ―
2026年5月、大阪府藤井寺保健所にて、母子保健担当保健師を対象とした研修会が開催されました。藤井寺保健所の保健師が参加し、乳幼児健診をはじめとする母子保健データの分析と、その結果を管内市町村への支援にどのようにつなげるかについて学びました。
研修では、生成AIを活用して、市町村が保有する母子保健データをどのように整理・分析できるのかを紹介しました。単にAIにデータを分析させるのではなく、「何を明らかにしたいのか」を整理し、適切な分析につなげるための基本的な考え方について確認しました。
また、因果関係を整理する手法としてDAG(Directed Acyclic Graph:有向非巡回グラフ)を取り上げました。母子保健に関するさまざまな要因の関係を図として整理し、どの変数を分析に用いるべきか、どのような点に注意して結果を解釈する必要があるのかを検討しました。実際にAIを活用したDAGの作成・評価や、分析方法の検討、先行研究の調査なども体験しました。
後半では、こうした方法を今後の管内市町村への支援にどのように活用できるかについてディスカッションを行いました。市町村が保有するデータを分析するだけでなく、保健所が広域的・専門的な立場からデータを読み解き、市町村とともに健康課題や事業の改善を考えることも重要な役割となります。
2040年に向けて地域保健を取り巻く環境が変化していく中、限られた人員と時間で専門的な市町村支援を行うための一つの手段として、AIを効率的に活用する可能性を共有する研修となりました。
2026/6/9
医学書院『保健師ジャーナル』にて連載中の「保健師活動を地図で見える化! 続・GISを使いこなそう」の第2回が掲載されました。今回のテーマは「研究と学会発表を応援するGISの活用 ― QGISとjamoviで進める分析」です。
本稿では保健師が日々の業務や地域診断で得られたデータを、研究や学会発表へと発展させる方法について解説しました。特にオープンソースGISであるQGISと、無料で利用できる統計解析ソフトjamoviを組み合わせることで、専門的な分析環境を低コストで構築できる点を紹介しています。
記事では地域診断から研究テーマを見つける考え方、GISによる可視化と空間分析の活用方法、統計解析との組み合わせ方、そして学会発表や論文作成につなげるまでの流れについて解説しました。また、保健師が現場で蓄積しているデータや活動記録を、地域の健康課題を明らかにするエビデンスへと変えていくための実践的な視点も紹介しています。
保健師活動では地域診断を実施しても、その結果が報告書作成や業務改善にとどまり、研究や学会発表まで発展しないことも少なくありません(もったいない!)。GISと統計解析を組み合わせることで、現場の実践を可視化し、根拠に基づく保健師活動や政策提言につなげる可能性について紹介しました。
今後も本連載ではGISを用いた地域診断や事業評価、政策立案など、保健師活動に役立つ実践的な内容を紹介していく予定です。GISをこれから始める方から、すでに活用している方まで、幅広く参考にしていただける内容となっています。
2026/6/9
医学書院『保健師ジャーナル』にて連載中の「保健師活動を地図で見える化! 続・GISを使いこなそう」の第2回が掲載されました。今回のテーマは「研究と学会発表を応援するGISの活用 ― QGISとjamoviで進める分析」です。
本稿では保健師が日々の業務や地域診断で得られたデータを、研究や学会発表へと発展させる方法について解説しました。特にオープンソースGISであるQGISと、無料で利用できる統計解析ソフトjamoviを組み合わせることで、専門的な分析環境を低コストで構築できる点を紹介しています。
記事では地域診断から研究テーマを見つける考え方、GISによる可視化と空間分析の活用方法、統計解析との組み合わせ方、そして学会発表や論文作成につなげるまでの流れについて解説しました。また、保健師が現場で蓄積しているデータや活動記録を、地域の健康課題を明らかにするエビデンスへと変えていくための実践的な視点も紹介しています。
保健師活動では地域診断を実施しても、その結果が報告書作成や業務改善にとどまり、研究や学会発表まで発展しないことも少なくありません(もったいない!)。GISと統計解析を組み合わせることで、現場の実践を可視化し、根拠に基づく保健師活動や政策提言につなげる可能性について紹介しました。
今後も本連載ではGISを用いた地域診断や事業評価、政策立案など、保健師活動に役立つ実践的な内容を紹介していく予定です。GISをこれから始める方から、すでに活用している方まで、幅広く参考にしていただける内容となっています。
2026/5/12
医学書院『医学界新聞』の特集企画「Sweet Memories ― 握りながら進む、あなたの一歩に意味がある ―」に寄稿しました。
本企画では新人時代の経験や、現在の実践につながっている出来事について、さまざまな立場の看護職が執筆しています。その中で、「履歴書は二重線、雑誌では空振り、そして憎悪」というタイトルで、行政保健師の新人時代の経験と、現在のGISや地域診断の活動につながる過程について紹介しました。
記事では新人時代に経験した失敗や悩み、業務に追われながらも試行錯誤していた時期について振り返るとともに、現在取り組んでいるGIS(Geographic Information System:地理情報システム)を活用した地域診断や保健師活動について触れています。新人時代の経験が現在の「地域を可視化し、根拠に基づいて支援を考える」という実践につながっていることを改めて実感する機会となりました。
これだけ失敗しても行政保健師として、大学教員としてやってこれていますので、新人の皆さんも失敗を恐れずどんどんチャレンジしてください。
2026/5/5
受動喫煙の実態を可視化する新たな研究成果として、公共喫煙所周辺における屋外受動喫煙曝露を評価した論文が、国際学術誌「JMIR Formative Research」に掲載されました。
本研究では公共喫煙所周辺において、人の滞在状況と受動喫煙曝露の関係を把握するため、Passive Wi Fi Packet Sensingという技術を活用しました。これは、スマートフォン等から発信されるWi Fi信号を匿名化した状態で検知し、人の流れや滞在傾向を推定する手法です。
研究では喫煙所周辺の人流や滞在状況を時系列で分析し、喫煙所の周辺空間において、非喫煙者がどの程度受動喫煙に曝露されうるかを検討しました。今回の研究では調査地点において1日で約3900人が受動喫煙を受けていると推定されました。特に、単に喫煙所の周辺空間においても人の滞留が生じていることや、時間帯によって曝露リスクが変化する可能性が示されました。
本研究の特徴は従来のアンケートや目視観察だけでは把握が難しかった「実際の空間利用状況」を、デジタルデータを用いて客観的に評価した点にあります。GISやセンシング技術を組み合わせることで、都市空間における健康リスクを可視化し、より実態に即した受動喫煙対策につなげる可能性が示されました。
2026/3/16
災害時の保健活動を支援するWebGIS(地理情報システム)に関する研究論文が、WHO西太平洋事務局が発刊する国際誌(Western Pacific Surveillance and Response (WPSAR))に掲載されました。
本研究では、2024年1月に発生した能登半島地震を対象に、QGISとFelt及びオープンデータを活用した保健師活動支援WebGIS「PHN-Map」を開発しました。PHN-Mapは、避難所、医療機関、被災状況、人口分布などの多様な情報を一つの地図上に統合し、災害現場に入る前から状況を把握できる仕組みです。
さらに、本システムには360度画像を組み込み、現地の様子を疑似的に体験できる機能も追加しました。これにより、現地に行く前の訓練や情報共有にも活用できることが示されました。
実際の活用場面としては、避難所の分布と道路状況をもとに支援の優先順位を検討する、洪水リスクと被災状況を重ねて健康リスクを予測する、孤立世帯を把握して訪問支援に活かすといった具体的な利用が確認されました。
また、調査では「将来の災害時に必要である」との評価が高く、GISを活用した事前準備や訓練の重要性が示されました。一方で、操作の分かりやすさやデータ容量など、今後の改善点も明らかになっています。
本研究は、災害時に必要な情報を迅速に共有し、保健師の活動を支える新たな仕組みを提示するものであり、今後の地域保健・災害対応におけるGIS活用の発展に寄与することが期待されます。
なお、WebGISのユーザーフィードバックにご協力いただきました行政保健師の皆様からの回答内容も掲載されております。大変お忙しいところご協力くださり誠にありがとうございます。
2026/3/6
― G-CHAMデータパックの構築から実践活用までを体験 ―
奈良県立医科大学 公衆衛生看護学領域が主催するGIS地域診断研修会を、10時から16時までの1日研修として実施しました。参加者は30名で、行政保健師(都道府県・市区町村)、院生(修士課程・博士課程)、学部生と多様な背景の皆様のご参加いただきました。各自がパソコンにQGISをインストールした状態で参加し、自身の所属自治体や関心のある自治体を対象に、G-CHAMデータパックを実際に構築・活用する実践的な研修となりました。
研修の冒頭では、GISの基本的な考え方を簡潔に共有したのち、すぐにデータパック作成に入りました。まず行政区域データを整備し、都道府県本庁、保健所、市町村など、参加者それぞれの立場や目的に応じて必要な粒度を選択しながら作業を進めました。続いて、e-Statの250mメッシュ人口データや、公共交通機関、介護サービス情報公表システム、障害福祉サービス等情報公表システム、各自治体のオープンデータなど、多様なデータをQGISに追加しました。避難所等のデータも取り込み、バッファ、最短経路、到達圏解析などの空間解析もご紹介しました。
後半は、「このG-CAMを自分の仕事や研究にどう活かすか」を考える実践的なトレーニングを行いました。テーマは、「地域の特性を分析する」または「担当事業・担当業務に役立つ分析をする」の2つから選択し、各自が取り組む課題を明確にしたうえで分析を進めました。対象の選定にはWHOのプライオリティマトリクスも活用し、業務上の重要課題に基づく分析を行いました。新たなデータを追加しながら、POIや予測震度などを組み合わせて検討するグループも多くみられました。
最後は、各グループが8分間のライトニングトークを行い、QGISを実際に操作しながら、どのような分析を行ったかを発表しました。参加者の背景が多様であったため、発表内容も非常に幅広く、皆が熱心にメモを取る姿が印象的でした。
研修満足度は10点満点中9.04点であり、「使い方がよくわかった」「職場でも活用を進めたい」「復習して実践につなげたい」「情報量が多く頭がフル回転だったが今後に活かしたい」といった感想が寄せられました。基礎を体系的に学ぶ研修の継続と、より発展的な内容を求める声の両方があり、今後の展開への期待も大きい結果となりました。
今後も公衆衛生看護学領域では、G-CHAMを基盤としたGIS地域診断研修を通じて、地域保健・公衆衛生看護の現場でGISを即戦力として活用できるスキル獲得型の研修を展開していく予定です。
2026/2/21
― 統合型GIS「PasCAL」を用いた実務直結型研修 ―
2026年2月21日、大阪府堺市の堺保健センターにおいて、保健師協議会堺支部研修会「G-CHAM GIS地域診断」を実施し約60名が参加しました。
本研修では、保健師活動におけるGISの利活用事例を紹介するとともに、堺市で導入されている統合型GISであるPasCAL(株式会社パスコ社製)を用いた実践的な演習を行いました。事前の打ち合わせにおいて、保健師業務に必要な人口や社会資源等のデータを追加する必要性が判明したため、研修実施に先立ち、運営委員である保健師の皆様のご尽力により250mメッシュ人口や関連データをPasCALに追加しました。
当日は、実際の業務端末で利用されている統合型GISを用い、グループワーク形式で演習を実施しました。住所情報のアドレスマッチングにより施設データをGIS上に可視化し、さらに他部署のデータも活用しながら、各業務における具体的な活用方法を検討しました。
その後のライトニングトークでは、地域診断から事業展開、対象者アプローチ、支援優先地域の抽出など、多様な活用アイデアが共有されました。特に、データ構造をGISで扱える形式に整備する重要性や、既存の統合型GISを活用した業務改善の可能性が強く認識されました。
アンケート結果では10点満点中、講義満足度9.2点、グループワーク満足度8.8点、「GISは保健活動に役立つ」との評価は9.4点と、いずれも高い評価をいただきました。
本研修を通じて、GISは業務効率化だけでなく、ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチを統合した実践を可能にする基盤であることが示されました。今後も、現場の統合型GISを活用しながら、データ整備と実践を循環させる取り組みを推進して参ります。
2026/2/17
― 実務で使うGISを用いた災害時支援の可視化と意思決定 ―
2026年2月17日、奈良県庁にて「奈良県保健師ArcGIS研修(災害編)」を実施しました。本研修は、奈良県が導入しているEsri社のArcGISを活用し、災害時の保健所保健師活動を強化することを目的として行われ、保健所保健師および事務職員約20名が参加しました。
本研修では、保健所が把握している要支援者情報をもとに、災害時にどのような支援が必要となるかをGISで分析し、市町村支援に活かすことを主眼としました。前半では、災害対応におけるGIS活用の考え方について、具体的な解析例を交えながら整理しました。
続いて、実務データを用いた演習として、対象者の住所情報をArcGIS上にマッピングするためのジオコーディングを実施しました。さらに、ジオコーディングされた対象者の位置に対し、洪水・土砂災害警戒区域などのハザード情報を重ね合わせるとともに、最近接解析や到達圏解析を用いて、最寄りの避難所や移動可能範囲を可視化しました。
後半では、得られた分析結果をもとに、市町村保健師と協議するための説明資料を作成し、実際の協働場面を想定したロールプレイを実施しました。どのように情報を提示し、どのように対話を進めることで、保健所と市町村が連携して災害対応を進められるかについて、実践的に検討しました。
研修後のアンケートでは、「GISの活用方法を理解できた」と回答した参加者が全員、「業務への活用イメージが持てた」と回答した参加者も9割以上に達し、実務直結型の研修として高い評価を得ました。
本研修は、実際に職場で導入されているGISを用いることで、研修内容をそのまま日常業務に応用できる点が特徴です。また、奈良県庁デジタル担当部署の多大なご協力により、保健部局と情報部門が協働して研修を構築する重要性も示されました。
2026/2/17
2026年2月、高槻中央包括支援センター主催の元気応援クラブにて「地図で地域を見て災害に備えよう」と題し座学を担当しました。如是公民館を会場とし22名の参加者の方にお集まりいただきました。
今回はQGISを用いて事前に公民館周辺の被災リスクや備えを分析しました。当日はスライドで備えの重要なポイントや個別避難計画についてご紹介したのち、実際にQGISを操作しながら参加者の皆様のご自宅周辺と地区全体の状況について地図を見ながら解説しました。
地域の通いの場での地図やGISを用いた住民様向けの講和を通じて、地域全体の減災の促進と地域包括支援センター様の業務のサポートを実施しております。ご関心のある方はぜひお問い合わせください。
2026/1/29
2026年1月、静岡県保健師会にて研修「地理情報システムを活用して実際を見てみよう、活用アイデアを考えてみよう」が開催されました。県および市町村の保健師約30名が参加し、GISを実際に操作しながら活用の可能性を探る研修となりました。
今回は参加者の所属自治体が多様であることから、統合型GISではなく、オープンソースのQGISを用いて研修を実施しました。事前に堀池がオープンデータを整理し、自治体向けのG-CHAMデータパックを作成。研修当日はQGISをインストールしたノートパソコン5台を持参し、グループごとに実際に操作できる環境を整えました。
最初のグループワークでは「QGISで自分たちの自治体を見てみよう」をテーマに、基本操作を簡単に説明した後、自由操作の時間を設けました。参加者は人口分布や社会資源などのデータを表示し、自身の担当地区や関心地域を地図上で確認しました。その後、約30分の講義として、行政保健師によるGIS活用事例を紹介しました。
続くグループワーク2では「QGISを活用した保健師活動アイデア」をテーマにディスカッションを実施。議論後は15分間のライトニングトークを行い、各グループから具体的な活用アイデアが共有されました。発表では実際にQGIS画面を操作しながら説明が行われ、健診受診勧奨や訪問支援の効率化、新たな介入につながる視点など、多様な提案が示されました。
GISに初めて触れる参加者も多い中、短時間ながら業務に直結するアイデアが多数生まれました。また、既に統合型GISが導入されている自治体では、業務改善の可能性についても具体的な意見が出されました。
このように、QGISを導入したパソコンを持参し、少人数で実際に操作する形式の研修は、GISに触れる第一歩として有効な手法です。職場でGISアカウント数が限られている場合や、複数自治体が参加する研修でも柔軟に対応できます。QGISを使った実践的な研修に関心のある方は、ぜひお問い合わせください。
2026/1/21
― GISを用いた地域診断入門とデータに基づく地域理解 ―
2026年1月21日、奈良県立医科大学畝傍山キャンパスにて、令和7年度奈良県新任保健師等研修会(第2回)が実施されました。本研修は新任期の保健師・管理栄養士を対象とし、「データで読み解く地域の特徴と健康課題 ― GISによる地域診断入門 ―」をテーマに行われ、約30名が参加しました。
前半では、GISおよびGIS地域診断の基本的な考え方について紹介し、日々の担当地区や事業にどのように活用できるかという視点から、実務に直結する内容を解説しました。新任期の保健師にとって、自身の担当業務とGISを結びつけて理解する機会となりました。
続いて、事前に堀池が作成した各自治体のQGISデータパックを用い、参加者が所属する自治体や担当地域について実際に分析を行いました。人口構造や地域資源などのデータを地図上で可視化し、自身の地域を客観的に捉える体験を行いました。
後半は、QGISを操作しながら「どのように業務に活かすか」をテーマにグループディスカッションを実施しました。各グループは活用アイデアを整理し、ライトニングトーク形式で発表。地域特性に応じた保健師活動の工夫や、データに基づく新たなアプローチなど、多様な視点が共有されました。
本研修を通じて、新任期からGISを活用した地域診断を実践することで、地域理解を深めるとともに、根拠に基づく保健師活動や政策立案につなげる重要性が示されました。実務に直結するスキルとして、GISを活用する基盤づくりの機会となりました。
2026/1/8
この研修では、QGISを使用し参加者の所属自治体や作成したい地域のデータパックを講師とともに一緒に1つ1つゼロから作成します。そのため、パソコン操作やGIS未経験の方も大歓迎です。
データは20以上を追加します。人口メッシュや各種資源の位置、公共交通機関、災害関連等と様々なデータであり、地域診断と様々な保健師活動に役立ちます。データパック作成後はグループでGIS地域診断に取り組みます。研修終了後もデータを追加することで、業務にGISを活用することができます。
所属自治体をGISで地域診断してみたい方、4月から保健師として勤務予定の方、研究や学会発表でGISを使いたい方など、皆様のご参加をお待ちしております!
日時:2026/3/6(金)10:00~16:00
会場:大阪大学中之島センター(大阪府大阪市北区中之島4丁目3-53)
対象者:近畿圏の保健師・院生・学部生
定員:30名程度
参加費:無料
申し込み期限:2026/2/13まで
申し込み方法:チラシに記載の二次元コードまたは以下のURLよりお申込みください
2025/12/16
2025年12月、奈良県立医科大学畝傍山キャンパス情報処理PCルームにて、令和7年度奈良県中堅期保健師等研修会(第2回)を実施しました。本研修は同年11月に実施された第1回と連動する2回シリーズの研修であり、奈良県および県内市町村の行政保健師等を対象に、地域診断から事業化・政策化までを一貫して学ぶことを目的としています。
第1回では、インパクト・実現可能性を軸としたプライオリティマトリクス、費用対効果分析を用い、各参加者が改善したい事業を選定し、その背景となる地域課題や根拠を整理しました。第2回ではその続編として、選定した事業を具体的な「事業計画」として形にすることに重点を置きました。
研修ではまず、市町村の現状分析や根拠法令、他計画との関連性を整理するテンプレートを用いて事業計画書を作成しました。続いて、作成した事業計画をもとに、部局長や事務職にもわかりやすく説明するための「ポンチ絵」を作成しました。ポンチ絵では、当初予算額、KPI、今年度の取り組み、今後の行動計画などを整理し、高知県の令和7年度予算概要書を参考にデザインを行いました。
後半は「部局長申告査定」を想定したロールプレイを実施しました。1グループ3名で説明チームと査定チームを交代で担当し、課長(事務系)、係長(保健師)、担当保健師、部長(事務系)、副部長(医療系・事務系)といった役割設定のもとで進行しました。初めて査定を経験する参加者も多い中、説明チームは地域診断に基づく根拠と熱意をもって説明し、査定側からは財政的妥当性や将来ビジョンとの整合性など、実際の行政現場さながらの鋭い質問が投げかけられました。
本研修を通じて、行政保健師が地域課題を分析するだけでなく、費用対効果を踏まえ、上司や財政部局に説明し、予算獲得につなげるための実践的スキルを身につける機会となりました。中堅期にこうした経験を積むことは、将来の管理期や後進育成においても大きな意義を持つものと考えられます。
2025/12/14
2025年12月14日、石川県金沢市で開催された第14回日本公衆衛生看護学会学術集会において、大ホールメイン会場で行われたシンポジウム4「ICTやAIを活用した公衆衛生看護管理の実践活動」に、堀池がシンポジストとして登壇しました。
「保健師のICTとAIにおける地域の公衆衛生看護管理 ― GIS地域診断はChatGPTとQGISとオープンソースでできている ―」をテーマに、約20分間の講演を行いました。講演では、地域や保健師活動をいかにエビデンスに基づいて管理し、ICTやAIを実務に組み込んでいくかという視点から、大学で実践しているG-CHAMの考え方と具体的な活用事例を紹介しました。
具体的には、QGISとオープンデータを用いたGIS地域診断を通じて、保健師活動をどのように分析し、現場実践や教育に結びつけているかを解説しました。また、データ整理やクリーニング、360度写真を閲覧できるWebアプリの活用などについて、ChatGPTを用いた実際のプロンプト例と出力結果を示しながら、AIの実務的な活用可能性を紹介しました。
講演の中で特に強調したのは、オープンデータとオープンソースを保健師が意識する重要性です。GISはデータがあって初めて機能するツールであり、自治体標準オープンデータセット(デジタル庁)に基づいて保健師関連データを整備することで、誰もが使いやすい真のオープンデータになることを示しました。
さらに、日本の自治体で多く導入されている統合型GISがオープンソースではない現状に触れ、システムが異なることでデータ連携が難しい課題を指摘しました。理想はオープンソースGISへの移行ですが、実際には難しい場合も多いため、少なくともデータだけは相互に連携可能な形でやり取りできる仕組みを構築する必要性を提起しました。
本講演では、QGISとオープンデータ、AIを組み合わせることで、保健師の現場の負担を増やすことなく、楽しくエビデンスに基づく保健師活動を実現するためのエコシステムを、大学教員として保健師としてどのように構築していくかという問いを共有しました。
その他、QGISとRでがん検診について分析したポスター発表や、領域ブースの出展も実施しました。
2025/12/13
2025年12月13日、石川県金沢市で開催された第14回日本公衆衛生看護学会学術集会において、エンディングプログラムとしてワークショップ「GIS地域診断で楽しい、G-CHAMを使いこなすコツと実際」を実施しました。
本ワークショップでは、GIS地域診断手法であるG-CHAMについて、行政保健師の実践事例や学生講義でのアウトプットをもとに紹介しました。実際のQGIS画面を示しながら、地域をどのように分析できるのかを解説するとともに、250mメッシュを用いた3種類の地図を提示し、そこから読み取れる地域特性について参加者同士でディスカッションとLT(ライトニングトーク)を行いました。
続いて、WHOのNAPHSに基づく健康課題のプライオリティマトリックスを用い、参加者自身の担当事業や関心のあるテーマについて、公衆衛生上の影響と実現可能性・コストの2軸から整理・検討するワークを実施しました。さらに、G-CHAMの特徴である「地域診断で終わらせず、事業化・政策化までつなげる」視点として、奈良県立医科大学で実践している事業計画書作成やポンチ絵、学生が部局長役と保健師役に分かれて新規事業を査定する演習の紹介も行いました。
当日は87名が参加し、会場は満席となりました。座席不足により参加できなかった方にはお詫び申し上げます。事後アンケートには63名が回答し、5段階評価で平均4.19点の評価をいただきました。「実際に操作しながら学びたい」「このようなDX型の講義を受けて保健師になれる学生が羨ましい」といった感想も寄せられました。
今回が初めてのワークショップ開催となったため概要的な内容となりましたが、次回はより実践的なQGIS操作や、自分たちの地域を題材としたワークショップの実施を予定しています。ご参加いただいた皆さまに深く感謝申し上げます。
2025/11/28
2025年11月、島根県において「企画型学び合いの場 特別研修会」が開催され、「GISを活用した地域診断学ぼう」をテーマに研修を実施しました。島根県が実務で活用している株式会社パスコの統合型GIS「パスカル」を用いた実践的な内容となりました。
研修に先立ちパスカルに含まれるデータを確認し、オープンデータとして未収載であった250mメッシュ人口データなどについては、県担当者の協力により事前に整備していただきました。これにより実務に即した分析環境を整えたうえで研修を実施することができました。
当日はまず、「講義の前にGISに触ってみよう」をテーマに実際にパスカルを操作する演習を行いました。基本的なレイヤー表示に加え、バッファ作成、到達圏解析、経路分析などを体験し、GISで何ができるのかを感覚的に理解する時間としました。
続く講義では、「GISとは何か」「GISを活用した地震災害対策」をテーマに、行政保健師業務とGISの関係性について整理しました。災害対応を含む地域保健活動において、空間情報を用いる意義や活用の視点が共有されました。
後半の約1時間はグループワークとして、行政保健師が日常業務で感じている困りごとを題材に、「GISで何ができるか」「どのようなデータがあればよいか」を議論しました。GIS未経験者も多い中、データの豊富さや部署横断的に活用できる点に着目し、保健師活動の効率化や新たな介入につながる具体的なアイデアが多数示されました。
本研修は、実際に自治体で導入されている統合型GISを用いることで、そのまま業務に直結する操作やデータ確認が可能な点が特徴でした。一方で、分析機能に一定の制約がある場面もあり、統合型GISを基盤としつつ、必要に応じてQGISなどを併用する活用の方向性も示されました。
実務と直結したGIS活用を通じ、知識を共有し合う「学び合いの場」として意義のある研修となりました。
2025/11/19
2025年11月19日、奈良県立医科大学にて、奈良県主催の研修「被災・応援派遣の両面に対応した平時からの保健師活動 ― GISとVRで鳥の目・虫の目を使いこなす ―」を実施しました。対象は管理期・統括保健師です。
本研修ではまず、能登半島地震の現地調査で撮影した360度写真を用いたVR体験を実施しました。Meta Quest 3を3台使用し、参加者が災害現場に“没入”することで、その後のワークの質を高める導入としました。360度写真はGitHubで公開しているデータを利用し、参加者が順番に体験しました。
続いて、1人1台のQGISとG-CHAMデータパックを用い、災害時の脆弱性の可視化を行いました。事前に作成した奈良県内の人口・社会資源・小学校区・ハザード情報などのデータと日頃の保健師活動から得られた知見を重ね合わせ、地域ごとの被災リスクを分析。さらに、堀池が開発したQGISプラグイン「QuickDrawGPU」を用い、地図上に脆弱性を書き込む演習を行いました。
QuickDrawJPは、従来模造紙で行っていた書き込み作業をQGIS上で完結できるツールで、災害時の判断やチーム内の連携を効率化できる点が特徴です。参加者は高齢者や障害のある住民、支援ニーズの高い層の位置情報をマッピングし、脆弱性の把握を行いました。
後半では、脆弱性を踏まえた「応援派遣チームの展開」を検討しました。どこに本部を設置するか、応援派遣チーム数と担当エリアをどう配置するか、通行不能箇所があった場合にどのルートを取るかなど、色分けを変えながらGISに書き込み、災害時の具体的な動きを検討しました。
最後に、GISで作成した地図を見ながら、平時からの体制整備・人材育成・多機関連携についてグループディスカッションを実施。災害時の初動、応援派遣、支援ニーズ把握を業務に落とし込むために必要な要素を共有しました。
QuickDrawJPをはじめとしたQGIS技術を活用することで、従来の模造紙ベースの訓練をデジタルで再現し、持続可能かつ引き継ぎ可能な災害対応体制を構築できます。知見とGISによるエビデンスを掛け合わせ、より実効性のある保健師活動につなげる研修を引き続き目指します。
2025/11/7
2025年11月7日、奈良県立医科大学にて令和7年度「奈良県中堅期保健師等研修会」の第1回研修を実施しました。本研修は、奈良県および県内市町村の行政保健師を対象とし、地域診断から事業化・政策化までを実践的に学ぶことを目的としています。
第1回のテーマは「地域特性の把握と現状分析」。アイスブレイクの後、まずは各自が自身の担当業務や担当地域の健康課題を整理し、WHO NAPHSに準拠したプライオリティ・マトリックスを用いて事業の優先順位を検討しました。実現可能性と公衆衛生上のインパクトの二軸で分類し、今回の研修会で改善に取り組む事業を1つ選定しました。
続いて、QGISを用いた地域特性の可視化を実施しました。事前に作成したG-CHAMデータパック(人口構造、社会資源、小学校区など実務に即した内容)を用い、各グループでQGISを操作しながら担当地区の特徴を分析。QGIS初学者が多い中でも積極的に操作し、地図上で地域像を把握する体験となりました。
次に「SWOT分析」を行い、選定した事業に関連する地域の強みと弱みを整理。その後、同じくNAPHSに準拠した「ステークホルダー・マッピング」に取り組み、事業に関わる関係者を可視化しました。
後半では、GitHubで公開している費用対効果・費用便益計算アプリを使用し、参加者が把握している事業予算や効果を入力しながら、費用対効果分析・費用便益分析を実際に体験しました。地域の健康課題に対し、限られた資源でどのように合理的な介入案を示すかを考える実践的な演習となりました。
最後に各グループが成果を発表し、フロア全体で共有して第1回は終了しました。第2回研修では、選定した事業の改善計画書を作成し、ポンチ絵を作成し、部局長への査定を想定したリールプレイを行う予定です。
本研修は、多忙な行政保健師が根拠に基づき事業を選定・構築し、政策化・予算化のプロセスに主体的に関わるスキルを身につけることを目指しています。
2025/10/31
2025年10月29日、第84回日本公衆衛生学会総会において、堀池ゼミの卒業生2名が初めてポスター発表を行いました。2人はいずれも保健師課程の出身で、学部4回生時に堀池ゼミへ所属し、QGISを用いた卒業研究を実施しました。
発表テーマは、「京都市における外国人を対象とした避難所の最適配置」と「日本全国の多胎の状況と影響要因」。どちらもGIS(地理情報システム)を活用した地域課題の可視化・分析を通して、保健師実践への応用を目指す内容でした。行政保健師1年目という多忙な中、学会参加の登録からポスター制作まで自ら行い、見事に発表をやり遂げました。
当日は緊張しながらも、自身の研究成果を堂々と紹介。多くの参加者が足を止め、「学生時代からここまで実践的な研究は素晴らしい」「現場にも役立つ視点だ」と高い評価を受けました。彼女たちはQGISを自ら操作しながら分析した経験を生かし、質問にも的確に応答。学部教育と実践現場をつなぐ貴重な発表となりました。
堀池ゼミでは、初めて学会に参加する卒業生を全面的にサポートしています。参加登録から発表手順、ポスター掲示の方法、学会内での交流までを丁寧に指導し、安心して発表に臨める体制を整えています。卒業後もオンラインや対面での研究・実践交流を続け、行政保健師としての成長を支援しています。
今回の発表を終えた2人からは、「とても楽しかった」「また発表したい」「自分たちの研究が社会に役立つと実感できた」という声が寄せられました。堀池ゼミでは、卒業研究を終わりではなく“現場実践への架け橋”と位置づけ、研究と実務の両立を通じて、根拠に基づく保健師活動を推進していきます。
2025/10/29
2025年10月29日、第84回日本公衆衛生学会総会(会場:静岡県グランシップ静岡)において、初のQGIS自由集会「QGISを楽しもう会―保健医療福祉に役立つGIS―」を開催しました。
この集会は、保健・医療・福祉の現場でGIS(地理情報システム)を活用する可能性を体験的に学ぶ場として企画されました。24名定員の会場で実施され、開催2週間前から公式ウェブサイトおよびX(旧Twitter)で告知。18名の事前申込があり、そのうち約7割はGIS操作未経験者でした。事前申込者には、QGISのインストールとG-CHAMデータパックのダウンロードを案内しました。
当日は13時から14時30分に開催され、12時30分より受付を開始。会場は椅子とスクリーンのみというシンプルな環境でしたが、当日参加希望者が想定を大きく上回り、最終的に63名が参加。約20~30名が立ち見となり、廊下まで人があふれる盛況ぶりでした。
自由集会では、参加者が実際にQGISを操作しながら地図を表示・色分けする体験を行いました。背景地図の設定や属性データの確認など、基本的な操作を進めつつ、スクリーンでは堀池による実演が行われました。その後、QGISやGISの概要、保健・医療・福祉分野での活用事例を紹介。質疑応答では「どの程度のPCスペックが必要か」「建物データがない場合の対応」「地区ごとの健診データとの結合方法」など、実践的な質問が多数寄せられ、活発な意見交換が行われました。
参加者の関心は高く、GISが公衆衛生分野において注目度の高いテーマであることが改めて確認されました。今後は、日本公衆衛生学会総会での定例自由集会として継続開催し、保健師をはじめとする実務者へのGIS活用を広げていく予定です。次回は2025年12月、日本公衆衛生看護学会で「GIS地域診断」をテーマに自由集会を開催予定です。
2025/10/7
都市部での性感染症リスクを高精度に可視化する手法を実証しました。研究成果は米国のオープンアクセス医学誌 Cureus に掲載されました。
この研究ではUber社が開発した六角形グリッド技術「H3」と地理情報システム(QGIS)を組み合わせ、特定地域内の人々の行動パターンを匿名化した上で分析。大阪市内の繁華街を対象に10日間にわたり観察された行動データを六角形単位で地図化し、時間帯ごとの動きの変化を視覚的に捉えました。
結果として警察による取り締まりが行われた日には通行する人数が一時的に減少し、その後すぐに回復するなど、リスク行動の時間的・空間的な変動を安全に把握できることが確認されました。
本研究は個人情報を扱わずにリスクの高い行動を空間的に把握できるオープンソースで構成される方法であり、今後は感染症対策だけでなく、地域保健活動への応用が期待されています。
論文は以下より誰でも閲覧できます
2025/9/17
1.e-Statメッシュ一括インポート
e-Statのメッシュデータをインポートする際の便利なプラグインを開発しました。
これまでe-Statの人口などのメッシュデータをインポートする際には、①複数のzipをダウンロード→②解凍→③1つずつQGISに追加→④マージ→⑤行政区域で切り取り→⑥エクスポート の手順が必要でした。
このプラグインでは、②~⑤をすっとばして作成可能です。
2.GISPHNプラグイン - 割合計算
割合を簡単に計算できるプラグインを開発しました。
QGISの通常機能でも、もちろん割合は計算できます。ただし、編集モードやカラム計算機などの機能を使用する必要があり初学者には難易度が高く感じられます。
このプラグインではデータさえあれば、分母、分子をクリックで指定するだけで割合を出力できます。分率や小数点の桁数も設定可能です。
操作方法は動画をご覧ください。また、QGIS操作動画ページにも掲載しています。
2025/9/11
GISって楽しい!保健師の実践知とデジタル技術が出会う地域診断.さあ,GIS活用の旅に出かけよう
内容紹介(医歯薬出版様HPより)
●行政保健師の現場経験をもとに執筆されたGIS(地理情報システム)入門書.GISは保健師活動の根拠を可視化し,地域に根ざした実践を科学的に支えるツールである.
●初心者でも「GISは楽しい」と感じられるよう,専門知識は最小限に抑え,保健師が日々の業務で地域診断にGISを効果的に活用できるよう実践重視で構成されている.最初の壁を低くした構成で安心して学習できる.
●行政現場で培った知見とGIS活用経験のすべてを一冊に凝縮.根拠に基づく保健師活動の推進と,地域住民の健康向上に寄与する実用的な一冊である.
2025/9/6
2025年9月、日本地域看護学会第28回学術集会において、オンライン教育講演「地域看護学及び関連科目におけるGIS活用の有用性」を担当しました本講演では、地域をフィールドとする看護教育や実践においてGIS(地理情報システム)が果たす役割と、その教育的・実務的な有用性についてご紹介しました。
GISは地図上にさまざまな情報を重ね合わせ、地域の健康課題を可視化・分析できるツールであり、行政計画のみならず保健・医療・福祉分野での活用が広がりつつあります。講演ではまず、オープンソースソフトウェアであるQGISを用い、地域における資源配置や人口分布、交通機関の位置を視覚的に把握する教育応用をご紹介しました。さらに、災害時の事業継続計画(BCP)や事業継続管理(BCM)を想定し、訪問看護における事業所と対象者の位置関係を可視化する活用事例も示されました。
また、GISを地域のデジタルツインとして構築し、地域診断や政策提言に資する空間分析へ展開できる可能性も議論しました。GISは単なる地図表現にとどまらず、空間的相関や資源の集積性、社会資源と対象者の関係性を明らかにし、看護実践を多角的に支援します。教育現場では、学生が地域構造を論理的に理解し、実践力を高める手助けとなることが強調されました。
GISは地域看護学や関連科目において極めて有用であり、特にQGISと「G-CHAMデータパック」を組み合わせることで、看護職の空間的思考と実践力を育成できることが示されました。今後、教育と実務の両面での積極的な導入が期待されます。
2025/8/30
2025年8月、美馬市保健センターにて「GISを活用した災害時保健医療福祉活動と平時からの備え」をテーマとした美馬保健所主催の研修会が開催されました。本研修では、保健所に加え管内市町の皆様が参加されました。災害時の迅速な対応と平時からの準備の双方において、GIS(地理情報システム)がどのように役立つかを実践的に学びました。
冒頭のセッションでは、WebGISを操作し、スマートフォンからも災害関連データや人口分布を確認できる演習を実施。能登半島地震で公開された保健師活動支援WebGISを例に、避難所や孤立集落、道路復旧状況などを地図上で把握する手法を体験しました。グループワークでは「GISに触れてみた感想」を共有し、参加者同士で利便性や可能性について意見交換を行いました。
続いて「GISとは何か、保健医療福祉活動にどう活かせるか」をテーマに、地域診断や事業評価、災害対応への応用例が紹介されました。GISを用いれば、対象者宅や社会資源、訪問ルートなどの情報を一元的に把握でき、地域の健康課題や災害リスクを可視化できます。また、空間統計手法(SaTScanやLISA)によるホットスポット分析や、250mメッシュ人口と避難所データを重ね合わせた被害予測の事例も示されました。
後半は「災害時」と「平時」に分けた活用方法に焦点を当てました。災害発生時には被害状況や避難所運営、担当地区の把握、巡回ルート設定などに活用でき、応援派遣チームへの説明も容易になります。一方、平時にはベースマップを整備し災害時に差分を検出できる体制を整えることや、オープンデータを活用できるように整備・ルール化しておくことと、関係機関や地区組織とのポピュレーションアプローチの重要性も強調されました。
最後のグループワークでは「平時の保健医療福祉活動へのGIS活用アイデア」をテーマに、各チームがWebGISを用いて検討を行い、住民支援や健康づくりに活かす具体的なアクションプランを発表しました。
短時間ながら、災害対応と平時の両面においてGISの有効性を実感し、地域保健活動をより強固にするための視点を養う研修となりました。
2025/8/30
2025年8月、大阪市にて「保健師活動に活かせるGIS」をテーマとした研修会が実施されました。本研修では、GIS(地理情報システム)を地域診断や事業評価、災害対応などに活用する方法を学び、実際に統合型GIS「パスカル」を用いた演習やグループワークが行われました。
冒頭ではWebGISを使い、大阪市のオープンデータを重ね合わせる演習を実施。がん検診委託医療機関や人口分布、医療機関、ハザードマップなどを地図上で視覚化することで、地域の健康課題が一目で把握できることを体感しました。続いて「GISとは何か」「保健師はどのように使うか」をテーマに、地域診断やエリアごとの介入策立案、疾病のホットスポット検出など、公衆衛生での活用可能性が紹介されました 。
後半はパスカルの操作チュートリアルが行われ、参加者は実際にデータを読み込み、レイヤーを重ね合わせ、地図上に課題を可視化する流れを体験しました。
最後にグループワーク「パスカルで保健師活動に役立つ地図を作ったよLT」が行われ、各チームが解決したい課題を設定し、必要なデータや分析方法を整理したうえで実際にパスカルを操作。作成途中でも課題意識や体制構築を含めて発表を行い、GISを活用した保健師活動の可能性を共有しました 。
開催準備として統合型GISに国土数値情報やe-starのデータを取り込んでいただき、効果的な研修につながりました。GIS担当課の職員の皆様に感謝申し上げます。
2025/7/30
2025年5月から7月にかけて、茨木市で令和7年度保健師人材育成研修を担当しました。第1回では「統合型GISを使って保健師活動を地図上で可視化」をテーマに、GISの基礎を実習形式で学びました。第2回・第3回では「保健関連データと統合型GISを使ったマップ作成」として、実際のデータを用いた演習を実施。受講者は地域特性を可視化し、保健師活動や施策立案への活用方法を議論しました。
また、茨木市様が導入している統合型GIS「パスカル」の開発会社であるパスコ株式会社様からのご講演やチュートリアル、グループワークも行われ、各保健師が自らの業務データを分析し、成果を発表しました。短期間ながら実践力を高める充実した研修となりました。
1か月の間隔を空けて3回のシリーズ開催とすることで、多忙な業務の中でも研修内容を理解し所属でデータを分析する時間を確保することができました。
2025/6/30
大阪市での研修にて利用するWebGISをオープンデータとFeltで作成し公開しました。随時更新中です。
以下のURLよりアクセスしてください。
https://felt.com/map/OSaka-City-7dsonKSSRL2uMv5HQj3aoA?loc=34.68306,135.5013,12.38z&share=1
2025/6/30
2025年6月、高知大学医学部看護学科にて、保健師活動に関連する2つのテーマに関する講義を担当しました。ひとつは「結核に関する保健師活動」、もうひとつは「GISを用いた保健師活動」であり、どちらも実践的かつ対話的な内容として構成しました。
■ 結核対策を担う保健師の実践的役割を体験
「結核に関する保健師活動」では、積極的疫学調査のシミュレーション教育を実施しました。多様な背景をもつ結核患者のシナリオをもとに、受講生は3人1組となり、患者役・保健師役・観察者役に分かれてロールプレイ形式で進行しました。
保健師役の学生は、「患者の背景も、接触者数も、接触の程度もわからない」状況の中で、慎重に聞き取りを行いながらも、感染拡大防止のための質問を探り探り展開していく難しさを体験しました。ただ話を聞くだけではなく、信頼関係を構築しながら真に必要な情報を得るという、保健師としての基本姿勢を実感できる時間となりました。
その後、得られた情報をもとに10名を超える接触者への接触者健診計画を構築し、「誰に・いつ・どのような項目で」健診を実施するかについて、チームでディスカッションを行いながら進めました。
■ GISで地域を読み解く力と改善提案力を養成
「GISを用いた保健師活動」では、高知県のG-CHAMデータパックとQGISを活用し、保健師としての地域アセスメントと政策提案を体験的に学びました。
まずは、QGISの基本操作とG-CHAMデータパックを用いた実習を行い、GISの楽しさや可能性を実感。続いて各チームにおいて自由にテーマを設定し、地域の特性を分析したうえで、どのような保健師活動に活かせるかについてディスカッションを行いました。
さらに後半では、より踏み込んだグループワークとして「GISを活用した保健医療福祉政策の改善提案」に取り組みました。学生たちは、リモートセンシングによる人工衛星データの活用や、避難所データと現地の状況を照らし合わせたPOI(Point of Interest)の作成、地域の公共活動と医療資源の関連性の可視化など、独自の視点でGISを活用し、多様な提案を行いました。
短時間ながらも各チームがスライドを完成させ、発表を行うまで至ったことは、学びの成果の表れであり、GISを用いた地域診断・政策提案の実践力が着実に育まれていることを感じさせるものでした。
■ 講義を終えて
感染症対策の重要な柱である結核対策をテーマとした今回の講義では、机上では得られない保健師実務のリアリティを、シナリオとロールプレイにより疑似体験できる内容としました。また、GIS講義ではG-CHAMのデータパックと連動し、将来の地域アセスメントや卒業後の継続教育にも活用できる基礎と応用の両面をカバーしました。
G-CHAMでは、今後も全国各地の教育現場や保健師研修で活用されることを目指し、各地のニーズに応じた実践的な講義・教材提供を継続してまいります。
2025/6/27
GIS地域診断にすぐ使えるG-CHAMデータパックに京都府の南丹市が仲間入りしました!
地域診断や各種事業評価、計画策定、災害時保健師活動などにご活用ください。
2025/6/3
重層的な保健医療福祉マネジメントに関する研究(研究代表者:尾島俊之教授)における「都道府県と市町村の協働」の研究分担者であられる奥田博子先生の班に研究協力者として参画します。
災害時健康危機管理の重層的な保健医療福祉マネジメントについて微力ながら貢献する所存です。
2025/5/8
「訪問看護事業所のBCPとBCM はじめての策定から見直しまで」が日本看護協会出版会より出版されました
GISの活用パートを担当しQGISや国土数値情報、OpenStreetMapなどを利用した具体例を交えながら執筆しました。訪問看護事業所の皆様のお役に立てるよう、できる限りわかりやすく執筆しましたので、ぜひお手に取ってご活用いただけますと幸いです。
2025/4/30
大学院でGIS✖︎保健師を研究する院生を募集します。学部からストレートで又は社会人で働きながら一緒にGISで研究してみませんか?
出願に際して、オープンキャンパスでの「教員との個別相談会」に出席することが必要であり、奈良県立医科大学大学院看護学研究科のオープンキャンパスは6/14(土)に新キャンパスで開催されます。なお、事前申し込み期限は6/9までです。
GISを用いて保健医療福祉に貢献し、ともに研究を進める方を大歓迎します。オープンキャンパスにて1人でも多くの方にお会いできることを楽しみにしております。
2025/4/26
第84回日本公衆衛生学会総会の公募セッション投票が開始されました
今回、セッション番号:S-050にてQGIS×保健師のシンポジウムを申請しております。シンポジウムではQGISユーザーの行政保健師4名からQGIS×保健師活動についてご発表いただく予定です。
投票は学会員限定ですので、公衆衛生学会の会員専用ページログインにて投票をお願いします!
投票時に必要なセッション番号はS-050です。
2025/4/1
この度、2025/4/1より奈良県立医科大学医学部看護学科 公衆衛生看護学 に准教授として着任いたしました。
保健医療福祉分野、特に保健師へのGIS活用をより強力に推進するとともに、県立大教員として奈良県に貢献して参ります。
また、保健師課程の学生にはQGISを用いた地域診断「G-CHAM」を実習先自治体に対して実施することで、保健師実習をより学び多き内容にします。
卒業研究でもQGISを用いた研究を実施しますので、学部生で堀池ゼミを志望する方はゼミのページをご覧下さい。
また、大学院修士課程では様々な健康課題や地域課題にGISを役立てたり、政策に取り組む研究も推進します。
GISスキルを持って行政保健師に就職する学生を増やしつつ、大学院でより専門的なGIS活用を進めます。加えて現場の保健師の皆様への研修も担当することで、保健師養成と現任教育の両輪でGISを活用できる保健師が全国で活躍できる未来を目指します。
研究室訪問も大歓迎です。お気軽にお問合せフォームからご連絡ください。
2025/3/20
右京区梅津地域包括支援センターにて開催されました地域ケア会議にて、「保健師のための地域診断勉強会(GIS入門編)」と題し研修会を担当いたしました。
地域ケア会議の参加は初めてでしたが、梅津地域のQGISデータと能登半島地震webGISを用いて実施しました。住民の方や専門職など幅広い方々のグループワークは内容が濃いだけでなく、地域で災害対策をどうすべきか非常に具体的なアイデアがいくつも生まれました。
研修ではVR体験としてMeta Quest3を3台準備し能登半島地震の被害を疑似体験していただきました。
なお、研修中に使用したG-CHAMデータパックを公開しています。QGISをインストールし、データパックをダウンロードしていただければお手元のPCですぐに分析を始めることができます。ぜひご利用ください。
2025/3/20
奈良県立医科大学医学部看護学科にて開催されました奈良県内保健師対象研修会にて、「保健師のための地域診断勉強会(GIS入門編)」と題し研修会を担当いたしました。
奈良県内の行政保健師の皆様にご参加いただき、内容は3時間で以下を実施しました
①QGISとwebGIS操作体験(奈良県のデータと能登半島地震のデータ)とグループワーク
②GISとGIS地域診断の紹介
③GISの活用アイデアを考えるグループワーク
④質疑応答
QGISをインストールしたPCをご持参いただき、奈良県のG-CHAMデータパックを用いて分析することで、担当地区のデータを見ながら業務に役立つグループワークを実施できました。
なお、研修中に使用したG-CHAMデータパックを公開しています。QGISをインストールし、データパックをダウンロードしていただければお手元のPCですぐに分析を始めることができます。ぜひご利用ください。
2025/3/17
G-CHAMロゴ入りグッズを販売しています。
ステッカーやパーカー、コップなど多数あります。
値段はシステム上の最低価格に設定しているのですが正直、高いです。
売上は研究費として使用させていただきます。
2025/2/7
地域診断時の地図を用いた理解を楽しく深めるためWebGISゲームを開発、公開しました。
OpenStreetMapを見ながらどこに人が多く住んでいるのかワイワイ話ながら、気軽にチャレンジしてみてください。
MapLibre GL JSとOpenStreetMap、Chat GPT o3-miniで構築しています。
2025/2/6
愛媛大学にて開催されました四国公衆衛生学会にて、「公衆衛生活動に活かせるGIS(地理情報システム)」と題し研修会を担当いたしました。
90分間で①webGIS操作体験(四国のデータと能登半島地震のデータ) ②公衆衛生と保健師への活用の実際 ③GISの基礎 ④活用アイデアグループワーク ⑤グループワーク共有と質疑応答を実施しました。
質問も約10個にご対応し、現場の皆様の疑問が解消されるようにご回答しました。
また、活用アイデアはどれも対応可能かつ業務に役立つものばかりでした。今後の展開が非常に楽しみですし、引き続きご支援させていただきますのでお気軽にご連絡ください。
なお、研修中に使用した四国全域のQGISデータパックを公開しています。QGISをインストールし、データパックをダウンロードしていただければお手元のPCですぐに分析を始めることができます。ぜひご利用ください。
この度は大変貴重な機会を下さいました四国公衆衛生医師の会の皆様、開催県の愛媛県の皆様に感謝申し上げます。
2025/2/3
関西大学・大阪医科薬科大学 医工薬連環科学教育研究機構の事業の一環として、「次に備える災害医療 ~医工薬の視点から~」をテーマに第20回 医工薬連環科学教育研究機構シンポジウムが開催されました。
能登半島地震における保健師活動支援WebGISの活用について講演しつつ、私自身も救急医療、漢方、関連死について複合的な内容にワクワクしながら拝聴しました。
当日のレポートは以下をご覧ください
2025/1/9
施設名や住所に緯度経度を付与したい。いわゆるジオコーディングを行うためのwebアプリを開発し公開しました。
読み方は「ふぁいんどろんらっと」です。
手動ですが確実な位置の緯度経度を取得できますのでお試しください。
2025/1/8
日本公衆衛生看護学会 公衆衛生看護研究助成に採択されました。
テーマは「災害時保健活動におけるGISをベースとした360度映像共有プラットフォーム構築と保健師活動の効率化に関する研究」です。
研究期間は2025年4月~2026年3月です。行政保健師の災害時保健活動に貢献し、災害時でも活動しやすい手法の構築と実装を目指します。
2025年4月以降、全国の行政保健師の皆様にご協力を依頼させていただきますので、可能な方はご賛同いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
2024/12/25
大手前大学大学院 国際看護学研究科の地域ケアシステム論にて、GISを用いた地域診断をテーマに講義を担当しました。
QGISと次年度の実習先自治体のQGISデータパックを全員が操作しながらコミュニティアズパートナーモデルに基づく地域診断を進めていました。
講義といいつつほぼハンズオンのような形態で、院生のリクエストに応じてデータを追加したりバッファを作成したりと2コマでしたがあっという間の時間でした。
来年度の保健師実習では、今回の講義を基にしたGIS地域診断が役立つことを祈っています。GIS地域診断はGIS以外の統計データと関連させることで地域の現状を分析し地域の健康課題や強みを効率的に楽しく見出すことを促進します。
2024/12/20
掛川市の「ふくしあ」は「在宅医療支援」、「在宅介護支援」、「生活支援」、「予防支援」を柱に医療、保健、福祉、介護を多職種連携により総合支援をおこなう地域拠点です(掛川市HP)。地域包括支援センター・社会福祉協議会・訪問看護・行政が拠点内で集まり協働する施設です。
今回、「保健・医療・介護情報を地図で見える化~地域診断に活かす~」題し研修会を担当しました。研修内容はグループに分かれて実際にGISを操作し、担当地区等における現状や課題をGISから導く内容でした。そのため、事前にかQGISとオープンデータで掛川市を構成し当日はWebGISを用いることで各グループのPCからGISにアクセスできるように組み立てました。
研修翌日から活用できるように、地域診断にGISを活用するアイデアもグループワークを行いました。GISを使用したり、ワークやLTと参加型の研修会となりました。
GISが実践者の皆様の負担にならず、楽しく活用することが普通になる未来への示唆もいただき私自身もワクワクした研修会でした。本研修会を企画、運営いただきましたふくしあのご担当者様に感謝申し上げます。
さわやかのげんこつハンバーグがとても美味”カンパイドリンクもおすすめ。
2024/12/13
令和6年度右京区地域包括支援センター専門職研修にて「地域包括支援センターの保健師・看護師として自然災害に備える」として講師を務めました。
地域包括支援センターの看護職(保健師・看護師)として災害発生時の対応と、平時の備えを講義を交えながら参加者でディスカッションしました。
講義では能登半島地震の被害と現地包括の対応、京都市での災害発生時の仮設住宅等の特徴、BCPとBCMの違いをお話しました。加えて平時の対応としてGISを用いた地域診断を右京区のデータを使って可視化しました。
体験としてVR機器であるMeta Quest3を3台準備し、2024年3月に能登半島現地調査を行った際の360度写真をご覧いただきました。仮設住宅と津波被害、延焼火災の川井町の3枚を準備しまるでその場にいるかのような没入感を体験することで次のグループワークをより創造できるように構築しました。また、右京区のQGISデータパックPCを準備し日頃の担当エリアをGISで体験していただきました。
グループワークは災害発生時の対応として行政向けの保健活動マニュアルを包括版に修正するグループワークを実施し、地域包括支援センターのみなさんだからこそ作成できるマニュアルを作成しました。
当日はゼミ生1名も講師スタッフとして参加し、GISとVRの説明や質問に対応してくれたためとても助かりました。
今回の研修を契機に地域包括支援センターの災害時マニュアル作り促進に寄与して参ります。
2024/12/03
一般社団法人高知県訪問看護連絡協議会が主催する令和6年度第4回訪問看護管理研修(感染対策編)にて「在宅おける感染対策及び感染症予防計画と医療措置協定を踏まえた机上訓練」として講師を務めました。
内容はステーションで実施する感染対策に加えて、行政保健師時代のCOVID-19対応経験と改正感染症法及び医療措置協定を盛り込んだ時系列の机上訓練を実施しました。
新興感染症の情報をどのようにいち早く入手し先手を打つか、困難な状況での管理者としての判断をどのように行うかを実践的に行いました。
2024/11/15
11月は毎日テーマに沿った地図を作る30DayMapChallengeに参加しています。
Xとまとめページで公開していますのでみなさんもご参加ください!
2024/11/10
保健師を中心としたオンライン交流会であるONEDOORにて、「GISで考える地域デザイン~地域診断と災害対策~」と題し出演させていただきました。
実際にQGISやWebGISであるFeltを全員で使用しながら、グループセッションや全体でのディスカッションも実施されました。
多くの皆様と保健師×GISについてお話することができ、私も刺激をいただきました。
当日の様子はグラレコ保健師のななさん(@nana_hkns)がまとめてくださっていますので、ぜひご覧ください→
2024/11/6
北海道札幌市にて10/29~10/31まで開催された第83回日本公衆衛生学会総会にて、QGISで分析した演題をLabメンバーが発表しました。
新卒看護師と新卒保健師でありながら、初めて学会発表しなんと初めてポスター発表も実施しました!新社会人1年目の慣れない中で、学会発表したとても素晴らしい内容でした。
以下に抄録掲載ページとともに発表内容を掲載します。
68ページ:P03-44 (31AM119) 堀池 諒 (大阪医科薬科大学看護学部公衆衛生看護学分野) QGISと飲食店営業許可オープンデータを用いた 飲食店立地状況の検証
70ページ:P05-30 (29PM124) 松本 若菜 (堺市東区役所東保健福祉総合センター東保健セ ンター) GISと到達圏解析を用いた子育て支援施設へのア クセシビリティの検討
74ページ:P07-2 (30PM063) 川井 ゆう (兵庫県立尼崎総合医療センター) 2020年と2040年を比較した医療機関周辺の 人口増減推移シミュレーション
2024/10/28
国際医療福祉大学大学院で開催された公衆衛生看護学研究会にて、保健師活動にGISを活かすをテーマに担当しました。
QGISは話を聞くよりも自分で触る方が楽しいので、2時間枠の中で私の講演は20分に留めて他の時間はQGISやWebGISを操作しながら進行する充実した研究会でした。
前回の演習に参加した院生からの質問に対してその場でQGISを操作し結果を出力したり、データを加工して可視化したりと参加者とともに進めることができました。
研究会をご準備・運営くださった院生の皆様、ありがとうございました。
2024/10/15
高齢者及び障害者虐待や身体拘束について2時間のオンライン研修を担当しました。
オンラインフォームを使用した講義に加え、シナリオ選択型のグループワークを実施することで多様な場面に対する対応方法を検討することができました。
氷山のような虐待の背景を探ることと加害者支援に加え、組織の心理的安全性を高めることは虐待の予防と早期発見につながります。
2024/9/19
令和6年度地域保健総合推進事業として東京都、大阪府主催にて研修会が開催されました。
能登半島保健師支援WebGISについて講演させていただいた動画と資料が掲載されています。期間限定ですのでお早めにご確認ください
他にも、厚生労働省担当者や応援自治体保健師の講演も非常に興味深いものばかりですので必見です。
2024/9/19
保健師活動支援WebGISの改善を目的とし全国保健師長会様のご協力のもと、行政保健師の皆様にアンケートを実施しました(2024年9月19日公開)。
利用しやすさや災害時保健師活動への役立ち度、改善点などについて多くのご意見をいただきました。自由記載内容についても可能な限り記載していますので、GISが災害時保健活動に利用及び普及されるきっかけになれば幸いです。
ご回答いただきました行政保健師の皆様、周知にご協力くださいました全国保健師長会様に深く感謝申し上げます。
2024/9/3
公衆衛生協会・大阪府主催の研修会にて「能登半島地震における保健師活動を支援すするためのwebGIS」と題し、20分間の講演をさせていただきました。保健師活動支援webGISをなぜ作ろうと思ったのか、どんなデータを使用したのかなどを交えながらお話しました。
当日は近畿ブロックの行政保健師様約200名が参加される盛大な研修会でした。厚生労働省ご担当者様や池田所長様のご講演も大変勉強になりました。また、被災自治体及び応援派遣自治体様のシンポジウムもあり、現地で何が起きて住民の健康と応援体制構築のために何を行ったのか、非常にリアルで今後の保健師活動に活かせる内容が盛りだくさんでした。
2024/9/2
市区町村ごとの人口1万人対常勤保健師数などをマップで確認できるように作成し公開しました。自治体ごとの保健師数の分布を地図を動かしながらご確認いただけます。
2024/8/30
公衆衛生協会・東京都主催の研修会にて「被災地における保健・医療・福祉のGIS(地理情報システム)活用」と題し、60分間の講演をさせていただきました。災害時を見据えて平時から保健師活動にGISを活かす内容についてQGISや保健師活動支援webGISを交えながらお話しました。
当日は関東・甲信越ブロックの行政保健師様100名以上が参加される盛大な研修会でした。厚生労働省ご担当者様や千葉県立大学 雨宮先生のご講演も大変勉強になりました。また、被災自治体及び応援派遣自治体様のシンポジウムもあり、現地で何が起きて住民の健康と応援体制構築のために何を行ったのか、非常にリアルで今後の保健師活動に活かせる内容が盛りだくさんでした。
2024/8/25
若手研究セッションとして京都大学の平先生とともに登壇しました。
Xとオープンデータ、オープンソースによる実践的な看護研究のDXについてメイン会場にてお話ししました。
オープンソースやデータをどのように使用するか、学部教育にどう活かすかなど多数のご質問もいただきました。
2024/8/21
市区町村ごとの統合型GIS導入状況を可視化するため、総務省のデータを用いてマップを作成しました。マップは以下のwebページをご確認ください。
2024/8/15
保健師活動に役立てるため、撮影した360度写真をスマホやPCで視点移動で閲覧できるviewerを公開しました
第1弾として令和6年能登半島地震での撮影写真を掲載しています。2024年3月時点での能登半島各地の避難所や応急仮設住宅が中心です。
災害時保健師活動や、新任期の研修にお役立てください。まるでその場にいるかのような感覚を得られるデバイス(HMD)の体験会も実施していますので、ご希望の方はお問い合わせフォームよりご相談ください。
2024/7/2
千葉県東葛ブロック保健所等保健師研修会にて「災害に備えよう!GISを活用した地域診断」と題し講師を務め、約80名の皆様にご参加いただきました。
所属に統合型GISが導入済みの自治体様でしたので、導入済みGISに合わせた活用方法なども提案させていただきました。
内容は以下のとおりです。
・GISの概要と所属導入済みの統合型GISのメリット
・保健師活動にGISをどう活かすか
・平時の地域診断と災害発生時にGISを使うメリットと具体例
2024/6/28
地域看護学会次世代育成推進委員会の委員として、入会及び学会参加者を増やすためにYoutube動画を撮影しました。
撮影・編集は同委員会委員の板谷先生(宮崎大学・教授)が担当されました。
2024/6/28
2024年6月28日~29日にかけて仙台市にて開催される第27回日本地域看護学会学術集会にて以下の発表を行いました。
発表:P-11-2 WebGIS を用いた能登半島地震における保健師活動支援マップの作成
ワークショップ
①次世代育成推進委員会ワークショップ 「引き出しあい、つながる場」~こんなことやってみたいを共有しませんか?~
②健康危機支援委員会ワークショップ 復旧・復興の過程で生じる移動と地域社会とのつながり~能登半島地震を対象に GIS(地理情報システム)を用いて~
2024/6/25
様々な集いの場における調査データをQGISとwebGIS、KH Corderを用いて解析し結果をご報告させていただきました。
解析結果の一部は地域支え合い活動実態調査報告書に掲載されました。
2024/6/10
感染症対策を目的とした人流クラスターの検出についての論文です。
国土数値情報の500mメッシュ別将来推計人口,人流,QGIS,SaTScanというオープンデータ、オープンソースだけで検出が可能であることを強調しています。
平時と感染症流行時の対策に役立てられます。
全文は以下よりご覧いただけます。
2024/4/1
GISが当たり前になる世界がすぐそこに来ています。その世界で保健師はどうすればいいのか。そんな未来を少し考えてみました。
保健師ジャーナル Vol.80 No.3 2024年6月号
保健師活動を地図で見える化! GISを使いこなそう 第6回:GISと保健師のすぐそこにある未来
2024/4/4
Wi-Fiパケットセンサーを用いた、受動喫煙者数を自動的に推定する取り組みです。本実証実験結果を基に望まない受動喫煙を少しでも防止できるよう、取り組みを進めて参ります。
読売新聞の記事は以下よりご覧いただけます。
2024/4/1
能登半島地震に関し保健師活動支援webGISを作成、公開しました。その過程や災害時保健師活動への提言を含めています。
保健師ジャーナル Vol.80 No.2 2024年4月号
保健師活動を地図で見える化! GISを使いこなそう 第5回:能登半島地震における「保健師活動支援Web GIS」の作成
2024/3/22
国土交通省 今後の国土数値情報の整備のあり方に関する検討会 第3回(3/13) 参考資料2に国⼟数値情報の活⽤事例として掲載されました。
この検討会議は今後の国土数値情報の位置づけ(目指すべき姿・果たすべき役割)や、それに基づいた利活用に関する方向性、整備・マネジメントに関する方向性を検討し、国土数値情報の整備方針を検討することを目的として実施されています。
国土数値情報の豊富なデータは、保健師活動とも深く関係しています。堀池研究グループでは、国土数値情報と保健師を掛け合わせGISに基づく保健師活動を支援いたします。
2024/3/13
「社協職員のための共創研修×エビデンスに基づく地域アセスメントのスタートライン」と題して実施しました。
参加者は京都市内の社会福祉協議会、地域包括支援センターの皆様でした。研修では、エビデンスとコミュニティアズパートナーモデルに基づく地域アセスメントをご紹介するとともに、研修の半分の時間をワークとし実践的な内容で行いました。
参加者の皆様からは、「自身の地区に取り入れてみたい」「GISで地域アセスメントしてみたい」との感想をいただきました。
2024/3/8~10
珠洲市、輪島市、七尾市(能登島含む)、志賀町、羽咋市、内灘町と移動し、能登半島を1周するように行動しました。
目的は①保健師活動支援WebGISの検証、②災害時の保健師活動で利用する地理空間情報の収集でした。
今回のチームは全員が保健師であり、被災地支援経験が豊富な佐々木先生と、現地の地理と支援関係者に詳しい板谷先生とご一緒しました。
被災者の皆様や支援者の皆様とお話させていただいた内容と、収集したデータをGISで分析し、能登半島地震と将来に来たる災害に備えるプロジェクトを進めます。
2024/2/1
2022年に日本公衆衛生学会より奨励賞をいただいた内容についてのレポートです。
奨励賞は行政保健師として働きながら研究と発表を続けた成果をご評価いただき、とても身に余る賞でした。
テーマは保健師活動におけるEBPM(Evidence Based Policy Making)推進のための実践研究です。関連の研究は上部の「G-CHAM紹介・実施例」からご覧いただけます。
レポートでは、ハードだけれどやりがいのある「行政保健師の業務と研究の両立方法」や、「学会発表は旅行先ガチャ気分で行こう」等をできるだけ読みやすいように執筆しています。
奨励賞を受賞する第2、第3の行政保健師の方が現れてくださることを強く願っています!
2023/12/8
2023/12/1
可視化だけでも十分に強力なツールですが、空間解析ができるともっと保健師活動に役立ちます。
保健師ジャーナル Vol.80 No.1 2024年2月号
保健師活動を地図で見える化! GISを使いこなそう 第4回:見える化だけじゃない!GISは分析もできる
2024/1/29
「GIS(地理情報システム)を用いた特定健診・特定保健指導の可能性」と題して実施しました。
参加者の皆様は、特定健診、特定保健指導に従事されておられる岩手県及び岩手県内市町村の職員の方や、医療機関の皆様でした。
講演では健康の社会決定要因や、健康日本21(第3次)、盛岡市内の職業分布やラーメン店とジムのマッピングを交えて行いました。
実際にWebGISを触れていただきながら、最後にはPLATEAUもご紹介しました。今回の研修がGISを楽しいと感じ、利活用に進むイメージを持っていただく機会になれば幸いです。
2023/12/22
Wi-Fiパケットセンサーを活用して受動喫煙者を測定。 “望まない受動喫煙者”を減らすことを目指した取り組み!です。
・2023年に大阪市住之江区にある大型商業施設ATCにて行った、受動喫煙対策×IoTの実証実験についてであり、「大阪・咲州から万博につなげる100 PROJECT」として、2025年の大阪・関西万博に関するサービスや製品、プロジェクトの創出を目指す取り組みの1つとして取材していただきました。
2023/12/1
現場でもすぐに使えるオープンデータを保健師活動と交えながらご紹介します。
保健師ジャーナル Vol.79 No.6 2023年12月号
保健師活動を地図で見える化! GISを使いこなそう 第3回:そのデータ、もうあります!誰でも使えるオープンデータ
2023/11/30
実践から「新たな生活支援サービス創設」を行うための多職種連携研修~統計データと地域の声を反映したエビデンスに基づく地域課題の抽出プロセス~と題し30分の講義と2時間の実践的な演習を行いました。
京都市内全域の地域包括支援センターの方と行政担当課の職員の皆様約80名が参加されました。
20グループに分かれて各デスクのPCからクラウドにアクセスし、演習シートに取り組みました。クラウドを利用したことで、各グループの共有が即時に行えるメリットもありました。
2023/10/1
GISがどのように現場で役立つか、様々な分析例とともにご紹介します。
保健師ジャーナル Vol.79 No.6 2023年12月号
保健師活動を地図で見える化! GISを使いこなそう 第2回:私の業務でもGISが役立つなんて!
2023/9/26
堀池研究室では、実証実験としてWi-Fiパケットセンサーに数多くの測定・解析実績を持つ株式会社社会システム総合研究所と、環境関連測定機器を取り扱うトランステック株式会社と共同研究として屋外開放型喫煙所周囲における受動喫煙人数の定量化を試みます。
この実証実験は本学産学官連携コーディネーター荒谷氏からのWi-Fiパケットセンサーに関する情報提供を発端に申請の助言も受けて、一般社団法人日本禁煙学会より2023年度研究助成を受けて実証実験を行います。また万博記念公園マネジメント・パートナーズのご協力により万博記念公園をフィールドとして実施します。
2023/9/25
屋外に設置されているパーテーション式の喫煙所付近で、タバコのニオイを感じたことはありませんか?
この度、実際に使用されている屋外喫煙所にてWi-Fiパケットセンサーを用いて受動喫煙人数定量化に挑戦し、受動喫煙対策を推進します。
期間は2023/9/28~2023/10/28までで、大阪・咲洲の複合商業施設「ATC」にて行います。フィールドは大阪産業局ソフト産業プラザ(TEQS)様のAIDORエクスペリメンテーション事業としてご提供いただきました。
日本禁煙学会様の研究助成に採択いただき、(株)社会システム総合研究所様との共同研究として実施します。
2023/9/8
誰もが使える強力なweb GISツールサービスであるFeltに堀池の使用例がコメントとともに掲載されました。
Professor of Public Health, Ryo Horiike, PhD, discovered the 'Add to Felt' QGIS plugin and had this to say about it: "Felt is great! It's simple to import from QGIS, has an easy-to-use interface, is lightweight, can be shared and edited online, and even has support for Japanese language!"
公衆衛生分野として初めて掲載です。
2023/8/26
全国保健師教育機関協議会は、日本全国の保健師養成機関のうち85%が加入する最大の協議会です。教員及び現場の保健師を対象として夏季研修講師を担当しました。
大規模災害や感染症等の健康危機管理にGISを活用するため、保健師養成機関におけるGISの具体的な活用方法と学生の感想等をご紹介しました。
2023/8/1
GISが「わかる」「操作できる」「保健師業務に活かせる」一石三鳥の連載です。全6回を予定しています。
GISを初めて聞く方にも楽しく読んでいただける内容になっています。
保健師ジャーナル Vol.79 No.4 2023年8月号
保健師活動を地図で見える化! GISを使いこなそう 第1回:GIS? 何それ? 何ができるの?
2023/7/28
この度、国土交通書主催イベントに招待いただき登壇しました。
講演内容はGIS保健師として保健師活動と3D都市モデルPLATEAUの相性の良さと活用事例についてです。
からご覧いただけます。
2023/3/13
2023/3/3
パソコンが苦手でも、GISに触れたことがなくても、画面に表示される内容を真似するだけでGISが操作できるようになることを目指しています。
必要なものは①パソコンと②インターネットだけです。ホイール付きのマウスがあると操作しやすいです。GISソフトは無料のQGISを利用します。
2022/8/31
題名:地理情報システム(GIS)と3D都市モデルを用いたCOVID-19流行リスクマップの開発
GISで地域の3D都市モデルを作成し、人の密集や店舗の情報から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行場所の違いによる流行リスクをスコア化し可視化します。
2022/7
オープンデータ100はデジタル庁が、オープンデータの取組を検討する地域の方々の参考になるよう、様々な事業者や地方公共団体等によるオープンデータの利活用事例、アクティビティ(全国各地の特筆すべき継続的なイベント・プロジェクト等)を公開しているものです。
民間事業者による利活用事例のNo.38として「G-CHAM:GISで地域診断」が選定、登録されました。
2022/12/6
受賞題目「デジタルツインを活用した災害避ゲーム」
本コンテストは日本政府として地理空間情報の活用を促進することで、誰もがいつでもどこでも自分らしい生き方を享受できる社会の実現を目指す一環として実施されました。
応募総数390件の中から選ばれ、国土交通省の3D都市モデルPLATEUを用いて要配慮者支援を含む災害時の避難を楽しくリアルに体験できる提案を行いました。
今回の受賞を踏まえ、保健師業界における地理空間情報の活用をより一層推進していきます。
2022/10/8
受賞題目「保健師活動における EBPM(Evidence Based Policy Making)推進のための実践研究」
現場の保健師として活動しながら、研究的取り組みを通じ担当事業について根拠に基づく政策立案(EBPM)を行い、公衆衛生の向上に資する実践研究を一貫し続けてきたことに対して賞をいただきました。
行政保健師として学会史上初めての受賞とのことです。
特にGISを用いて空間解析を実施することで、地域の健康を可視化し健康課題を分析することや、地域住民の健康に保健師活動が重要であることの根拠を作っています。
2022/4