医療において診察や検査から疾病を診断するように、地域においても地域の健康課題を診断します。
これまでのアセスメント・分析・DX地区踏査の"推論"を基に、健康課題を抽出します。
複数のシステムが絡み合って構成され、健康課題は実在型/潜在型に分類します
以下の6つの対象すべて又はいずれかについて、それぞれ複数の健康課題を抽出します
親子
成人
高齢者
障害
健康危機(災害)
健康危機(感染症)
様式:健康課題の抽出シートを使用
分析、アセスメントシートを基に健康課題を導きだす。
分析とアセスメントにおいて以下の計画等を確認していない場合はヒントとして参考にするとよい
・健康増進計画、国保データヘルス計画
・高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画、障害福祉計画
・自殺対策計画
・医療計画、循環器病対策基本計画、感染症予防計画
健康課題の抽出シートに作成例を参考に入力する
健康課題を明記し下部に実在型か潜在型が記載する
原因欄は健康課題に関連する推論を箇条書きで記載する
!複数のシステムが絡み合うため、可能な限り1つの健康課題に全システムの推論を利用する
!推論が地区,エリアを特定可能な場合は小学校区名や地区名、地名も併記する(QGIS淡色地図で確認)
該当システム欄に、原因となる推論が属するシステム名を記載する(以下からコピペ)
※該当システムのフォントサイズは小さくし全体を見やすくしてください
行政と政治
人口統計
歴史、民族性、価値観
物理的環境
保健医療と社会福祉
経済
交通と安全
教育・レクリエーション
情報とコミュニケーション
健康課題を抽出する度に、優先順位も検討します。
優先順位の決定方法は色々ありますが、ここではWHOのストラテジーマップを使用します
出典:NAPHS for ALL - A Country Implementation Guide for NAPHS, WHO, 2019
以下を参考に、抽出した健康課題をG-CHAMシートのストラテジーマップの該当箇所にコピペしてください
A:高い需要と実現の容易さを兼ね備えた最優先事項
B:大きな重要性を持ちながらも、かなりの準備を必要とする長期プロジェクト。限定された数となることが多い。
C:活動の重要性はそれほど高くないかもしれないが、少ない準備で重要なギャップを埋める場合は「Quick Win」として選択し、成功を迅速に示すことができる。
D:段階的に廃止
健康へのインパクト・重要性
健康課題の緊急度や効果、住民の要望などによって判断
実施の困難さ
実現可能性。コストや他部署他機関との連携、準備内容などによって判断。
1チーム4分。内訳はLT2分、QA1分、入れ替わり1分。
LTは今回のアセスメントと分析内容をプレゼン(作成したシートやQGISを操作しながら)
養成機関での演習等で実施の場合は、「敬語禁止」です。ランチタイムの会話のように日常会話でQAしましょう。
質問は素朴な疑問でOK。少しでも「なんでだろう?このデータは?こういう解釈もあり?」と思った内容で十分!
質問はキャッチボール。発表者から回答がもらえたらそのまま更に1歩踏み込んだ質問をしてみよう。