2016年3月21日(月祝) 14:00開演 札幌バプテスト教会礼拝堂
曲目
・J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番ロ短調 BWV1067
フルート独奏:八條美奈子
・ヴォーン=ウィリアムズ 「富める人とラザロ」の5つの異版
・メンデルスゾーン 弦楽のためのシンフォニア 第12番ト短調
<曲目紹介>
(アンコール ヴォーン=ウィリアムズ作曲(編曲?)グリーンスリーヴス幻想曲)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
20周年・第40回記念の節目の演奏会が終わり、アルスはまた次の30年に向けて挑戦し続けます。今回は、第38回演奏会に続いて再び八條美奈子さんを客演に迎えます。前回はフランス現代作曲家ジョリヴェのフルート協奏曲という革新的な曲を演奏してもらいましたが、今回はそれとは正反対のバロック音楽王道中の王道バッハの名曲「管弦楽組曲第2番」です。フランス風序曲で始まり、様々な舞曲が続くこの曲を「らしく」演奏するのは非常に難しいですが、優雅な響きを目指したいと思います。
ヴォーン=ウィリアムズの「富める人とラザロ」の5つの異版は、元々は1つのメロディ だった民謡がイギリス各地で変形されて伝承されたものをヴォーン=ウィリアムズが集めて1つの曲にまとめたものです。非常に親しみやすい楽曲です。メンデ ルスゾーンの12曲の弦楽のためのシンフォニア(交響曲)は、12~14歳ごろに作曲されたもので、バッハ、モーツァルトの影響が強い作品です。第12番 は、第1楽章と第3楽章にフーガ形式が取り入れられており、バッハの諸作品やモーツァルトの交響曲第40番などが連想されます。
フルート:八條美奈子プロフィール 北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース卒業、同大学院修士課程修了。大学院在学中にパリ・エコールノルマル音楽院に留学。98年、99年PMFアカデミーオーケストラに参加。2002年度札幌市民芸術祭奨励賞を受賞。これまで北海道を本拠地に地元に根ざして展開してきた活動が評価され、2015年度「第4回北の聲アート奨励賞」(ビルダップ賞)を受賞。現在、北翔大学非常勤講師、ヤマハ講師を務める。札幌フルート協会副会長、日本フルート協会会員。ハイメスアーティスト会員。
2016年9月3日(土) 18:30開演 札幌市教育文化会館小ホール
指揮:物部憲一(札幌交響楽団Va奏者)
曲目
・ノルドグレン:弦楽のための協奏曲 Op.54
・シューベルト:弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」D.810(マーラー編曲/弦楽合奏版)
(アンコール シューベルト作曲「アヴェ・マリア」)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
ノルドグレンはフィンランドの作曲家ですが、フィンランドといえば、シベリウスが非常に有名です。しかし、他の作曲家は日本ではほとんど知られていません。アルスでは、ラウタヴァーラという作曲家の曲を演奏しましたが、現代風ではあるものの、シベリウスと同様にフィンランドの自然や田舎の情景を連想させるような楽曲でした。一方のノルドグレンは、シベリウスよりもむしろショスタコーヴィチや、4年間の日本留学による日本伝統音楽の影響があるように感じられます。本日演奏する「弦楽のための協奏曲」は、非常に激しい曲調の2楽章が印象に残りますが、陰鬱な1・3楽章も含めて、何か日本のお化けが出てくるようなイメージかなと個人的には勝手に思っています。なお、「協奏曲」とありますが、ソリストが出てくるわけでもなく、なぜ協奏曲という名前がつけられたのかはよくわかりません…
シューベルトは、弦楽合奏のための曲を残していませんが、弦楽四重奏曲の名曲である「死と乙女」のマーラーによる弦楽合奏編曲が知られており、よく演奏されます。「歌曲王」と呼ばれる通り、歌のように非常に美しいメロディに加え、ベートーヴェンのようにダイナミックで迫力のあるところがこの曲の大きな魅力です。当団でも、今までこの曲のが何度も選曲候補にあがっていましたが、4人で演奏しても非常に難しいのを複数の人で弾くというのは、タイミングや音程を合わせたりするのが非常に難しく、いつも二の足を踏んでいました。今回、物部憲一氏の指導・指揮をお願いできることになったということもあり、この難曲にチャレンジすることになりました。
指揮:物部憲一(もののべ・けんいち)プロフィール 大阪市出身。京都市立芸術大学音楽学部ヴァイオリン専修卒業。ウィーン国立音楽大学に留学。ヴァイオリンを岸邉百百雄、故ゲルハルト・ボッセ、ヴィオラを故ウルリッヒ・コッホ、故トマス・カクシュカの各氏に師事。テレマン室内管弦楽団を経て、1994年に札幌交響楽団にヴィオラ奏者として入団し現在に至る。最近は古楽器による演奏を試み、ムジカ・アンティカ・サッポロを主宰し、今年4月には同団体を指揮し好評を博す。ジュネス合奏団、アルス室内合奏団、北大交響楽団などの指導にも当たっている。
2017年3月18日(土祝) 14:00開演 札幌バプテスト教会礼拝堂(南22西14)
曲目
・J.S. バッハ カンタータ第209番「悲しみのいかなるかを知らず」BWV209
ソプラノ独唱:陣内麻友美、フルート独奏:吉田玲子
・芥川也寸志 トリプティーク(弦楽オーケストラのための)
・ショスタコーヴィッチ(バルシャイ編曲) 室内交響曲Op.110a(弦楽四重奏曲第8番)
(アンコールは、モーツァルト作曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」でした。)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
ソプラノ:陣内麻友美プロフィール 北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース卒業。声楽を長内勲、宇田川貞夫、波多野睦美、小林木綿、早坂佳子の各氏に、バロック音楽を濱田芳通氏に師事。日本アンサンブルコンクールで優秀演奏者賞、小佐野英子賞受賞。札幌市民芸術祭新人音楽会に出演。2004年にバロック音楽でソロリサイタル、14年には「ルソン・ド・テネブル全曲演奏会」に出演。現在、札幌音楽家協議会会員、ドイツの森メンバー、道新文化センター、栄地区センター各講師。
バッハのカンタータというと、合唱が入った教会礼拝用のもの(教会カンタータ)が多いですが、この第209番は教会以外 の一般儀式用の作品(世俗カンタータ)で、送別式で演奏されたようです。3月は卒業式・送別会シーズンですが、親しい友達・同僚が遠くに赴任するときの切 ない思いを感じ取ってもらえればと思います。後半の2曲はがらりと雰囲気が変わります。芥川也寸志はショスタコーヴィッチの影響を強く受けている作曲家と 言われています。29歳の時に、トリプティークなど自作曲のスコアを持って、当時国交がなかったソ連に非合法で入国し、ショスタコーヴィチ、ハチャトリア ン、カバレフスキーなどの憧れの作曲家に会いに行ったというのは凄い話ですね。芥川とショスタコーヴィッチを比較して聴くことができるのは大変面白い機会 だと思います。
2017年9月9日(土) 18:30開演 札幌市教育文化会館小ホール(北1西13)
ゲストコンサートマスター・ヴァイオリン独奏:長岡聡季(北海道教育大学岩見沢校特任准教授)
曲目
・コレルリ 合奏協奏曲Op.6第3番ハ短調
・J.S.バッハ ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調 BWV1042
ヴァイオリン独奏:長岡聡季
・グリーグ 2つの悲しい旋律 Op.34
・バルトーク 弦楽のためのディヴェルティメント
(アンコールは、バルトーク「ルーマニア民族舞曲」でした。)
後援:北広島市・札幌市・札幌市教育委員会
長岡聡季プロフィール:東京藝術大学大学院室内楽科博士後期課程修了。博士号(音楽)取得。ヴァイオリン・室内楽奏者として、台湾で4度のリサイタルを開催 する他、イタリア・フランス・韓国・アルジェリア等の音楽祭へ招かれる。横浜シンフォニエッタのシーズンメンバー・コンサートマスターを務め、神奈川フィル、群響他、各地のオーケストラにてゲスト・コンサートマスターを務める。オリジナル楽器奏者として、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベ ラ・クラシカ(OLC)など、国内の主要な団体で活動。指揮者としては、北海道教育大学岩見沢校チェンバーオーケストラの指揮を執る他、合唱団コーロ・ヌ オーヴォ、聖学院メサイア合唱団の常任指揮者を務め、北海道大学交響楽団等、多くの市民合唱団やオーケストラを客演指揮している。東京藝術大学室内楽科非常勤講師を経て、現在北海道教育大学岩見沢校音楽文化専攻特任准教授。
今回は、平成28年より北海道教育大学岩見沢校音楽科でヴァイオリンの特任准教授となった長岡聡季先生をゲスト・コン サートマスターにお迎えします。長岡先生はバッハ・コレギウム・ジャパンにも参加するなど、バロック・ヴァイオリン奏者としても演奏活動を行っており、バ ロック音楽の演奏を得意とされています。また、横浜シンフォニエッタのコンサートマスターや神戸市室内合奏団のゲスト・コンサートマスターを努めるなど、 室内アンサンブル・室内オーケストラの分野で非常に活躍されています。プログラムの前半で演奏するバロックの協奏曲は、一つが合奏協奏曲、もう一つがヴァ イオリン協奏曲で、それぞれバロック時代の異なる形態の協奏曲が楽しめるはずです。長岡先生のソロも聞き所です。プログラムの後半は、うって変わって近代 の作曲家であるグリーグとバルトークの曲です。バルトークの弦楽のためのディヴェルティメントは、弦楽合奏の名曲・難曲であり、第20回演奏会以来2回目 となります。どうぞご期待下さい。
札幌を中心に活躍されているアルトの村中さんとオルガンの 吉村さんをお迎えして、バッハの数少ないアルトソロ・カ ンタータを演奏します。この曲は、アルトソロはもちろん、普段は通奏低音として裏方的な役割を担っているオルガンが独奏楽器として大活躍します。特に、ア ルト独唱の入らない器楽だけのシンフォニア楽章(第1曲と第5曲)は、ほとんどオルガン協奏曲の様相です。なお、これらの楽章は現在紛失しているオーボエ 協奏曲として作曲されたと考えられており(復元されたものを第31回演奏会で演奏)、バッハ自身がチェンバロ協奏曲BWV1059としても編曲していま す。 休憩後の後半では、ロマン派というより国民楽派として知られているヤナーチェクとグリーグの作品を演奏します。ヤナーチェクはチェコ、グリーグはノ ルウェーと、西洋音楽の中心であるドイツ・フランス・イタリアの周辺地域の作曲家ですが、それぞれの民族性・地域性あふれる作風が特徴となっています。グ リーグのホルベルグ組曲は、弦楽合奏の作品としては非常に演奏機会の多い曲ですが、アルスでは2004年第18回演奏会以来14年ぶり、ヤナーチェクも 1998年第7回演奏会以来20年ぶりの演奏となります。どうぞご期待下さい。
村中朋見(むらなかともみ)プロフィール:北海道教育大学札幌校特設音楽科声楽コース卒業。これまでに札幌市民芸術祭新人演奏会、日演連推薦新人演奏会、各 施設ロビーコンサート、JRタワーT38そらのコンサート、コンチェルト・ダ・サローネ、教育大オペラ「魔笛」「エフゲニ・オネーギン」、Kitaraオ ペラプロジェクト「コジ・ファン・トゥッテ」に出演。2006年、2015年ジョイントリサイタル開催。「テレジア・ミサ」「マニフィカト」「マタイ受難 曲」「メサイヤ」「第九」などソリストとして多数出演。MusicaTetra、札幌音楽家協議会、日本演奏連盟各会員。
吉村怜子(よしむらさとこ)プロフィール:札幌南高校在学中に札幌コンサートホールKitaraのオルガンスクー ルで学んだ後、東京藝術大学音楽学部器楽科卒業、同大学院音楽研究科修士課程修了。その後、フランスのリヨン国立高等音楽院オルガン科卒業、同音楽院修士 課程修了。オルガンを大野敦子、小林英之、深井李々子、廣野嗣雄、早島万紀子、廣江理枝、F.エスピナス、L.シュルンベルジェ、チェンバロを小島芳子、 大塚直哉、通奏低音を今井奈緒子、Y.レヒシュタイナーの各氏に師事。アルス室内合奏団では第39回演奏会以来の共演。
今回は、昨年12月に亡くなった川越守先生の追悼として、サクソフォーンと弦楽のためのファンタジアを演奏します。川越守先生は北海道大学交響楽団の常任指揮者として北大の多くの学生を指導し、札幌の音楽文化の発展を担ってきました。実は、当団団員は半数以上が 北 大交響楽団出身ですが、アルスでは今まで川越先生の曲を1度も演奏したことがありませんでした。その理由は、アルスでは川越先生とはまた別のアプローチで 音楽作りをしたいと思ったからでもありますが、今回は、私たちの多くが川越先生から合奏や音楽作りのイロハを教えていただきそのおかげで今の自分たちがあ るということを私たち自身が再確認し、その上で川越守先生の功績をより多くの方に知っていただきたいと思い、先生の作品を演奏することにしました。川越先生は北大交響楽団の定期演奏会のために毎回新作を作曲し続け、その中には弦楽のための作品もいくつか含まれています。今回演奏するのは、サキソフォーン独奏が加わる珍しい編成の短い曲ですが、先生にしては珍しく十二音技法による無調的な非常に現代的な作品となっています。今回は、この川越先生の曲に加えて グラズノフのサキソフォーン協奏曲を、札幌の若手気鋭のサキソフォーン奏者である難波陽介さんを迎えて演奏します。今回は、川越守以外の曲は、プロコフィ エフ、グラズノフ、チャイコフスキーと、ロシアの作曲家が並ぶことになりました。プロコフィエフは弦楽合奏のための曲を全く残さなかったのですが、今回演奏する「弦楽のためのアンダンテ」は弦楽四重奏曲第1番第3楽章の編曲となります。そして、チャイコフスキーの弦楽セレナーデは、言わずと知れた弦楽合奏の超名曲です。アルスでは、第3回、第14回、第31回演奏会以来4回目、8年ぶりの演奏となります。どうぞご期待下さい。
難波陽介(なんばようすけ)プロフィール:函館市出身。函館大学附属有斗高等学校、北翔大学生涯学習システム 学部芸術メディア学科音楽コースを経て、フリーランス奏者とし て札幌市を中心に活動している。平成20年度札幌市民芸術祭新人音楽会、大学卒業演奏会、JRタワーそらのコンサート、北広島花ホールロビーコンサートな どの演奏会に出演。第24回日本クラシック音楽コンクールにて第三位(一、二位なし)受賞。これまでにサクソフォンを山下晴生、永留淳也の両氏に、室内楽 を永留淳也氏に師事。
北海道胆振東部地震の影響でホールの安全確認や反響板等の動作確認が必要となったため、一時演奏会の開催が危ぶまれましたが、安全や電力の供給が確認され、なんとか開催することができました。余震が続き、停電や断水・物資不足で不安な日々を過ごすなか聞きに来て下さった皆様、本当に感謝申し上げます。
2019年3月17日(日) 13:30開演 札幌市教育文化会館小ホール
曲目
・ニーノ・ロータ 弦楽のための協奏曲 →演奏会録音(1楽章/2楽章/3楽章/4楽章)
・マーラー 交響曲第5番~第4楽章アダージェット →演奏会録音
・ヘンデル ハープ協奏曲 変ロ長調 Op.4-6 →演奏会録音(1楽章/2楽章/3楽章)
ハープ独奏:武川 奈穂子
・ベートーヴェン 大フーガ 変ロ長調 Op.133(弦合奏版) →演奏会録音(アンコール:悲愴2楽章)
(アンコール:ベートーヴェン:ピアノソナタ「悲愴」第2楽章(弦合奏編曲版))
後援:札幌市・札幌市教育委員会
今回は、札幌を中心に活躍しているハープ奏者の武川奈穂子さんを迎えてハープと弦楽のための曲を2曲(ヘンデルの ハープ協奏曲とマーラーのアダージェット)、また、ベートーヴェンの異色作である大フーガ、さらには、マーラーのアダージェットからのイタリア映画音楽つながり(アダージェットはヴィスコンティ監督の「ベニスに死す」の音楽として有名になった)でニーノ・ロータの「弦楽のための協奏曲」を演奏します。武川さんは、2003年の第16回演奏会で共演して以来、2回目の客演となります。前回もヘンデルのハープ協奏曲を演奏していただきましたが、今回も同じ曲と いうことで、前回とは違ったアプローチで曲作りを進めたいと思います。ニーノ・ロータは、ゴッドファーザーのテーマ、太陽がいっぱい、ロミオとジュリエットの音楽で非常に有名なほか、ヴィスコンティの映画音楽も手がけています。現代の作曲家ではありますが、映画音楽と同様に親しみやすいメロディと感傷的な 曲想が聞き所です。ベートーヴェンの大フーガは、もともと弦楽四重奏曲第13番の最終楽章として作曲されましたが、当時としては非常に斬新で長大(単一楽章なのに約16分!)だったことから、演奏者にとって難易度が高く、また聴衆も理解できずに、不人気であったそうです。そのため(出版社にせがまれて)、 ベートーヴェンはより軽い曲想の終楽章を新たに作曲して終楽章を差し替え、一方、この「大フーガ」は単品として独立させたということなのです。19世紀までは、あまり演奏されなかったようですが、20世紀に入ってからは演奏機会や録音も増えて、名演奏も聴くことができるようになりました。今回は、弦楽合奏版ということで、より迫力のある演奏をお届けできればと思います。どうぞご期待下さい。
武川奈穂子(たけかわ なほこ)プロフィール:横浜出身。桐朋学園大学管打楽器科(ハープ専攻)首席卒業。在学中にパリ国立高等音楽院に留学。桐朋学園オーケストラ、仙台フィル ハーモニー管弦楽団と協演。第4回日本ハープコンクール・プロフェッショナル部門第3位入賞、マリア・コルチンスカ国際ハープコンクール(イギリス・マン 島)特別賞受賞。札幌市民芸術祭奨励賞受賞。2016年から「秋のハープ」コンサートシリーズを開始し今秋4回目を迎える。北海道教育大学岩見沢校非常勤 講師、札幌音楽家協議会会員、井関楽器音楽教室講師、麻生教会オルガニスト、ともしび会協力音楽家。
2019年6月8日(土) 13:00開場、13:30開演
会場:日本福音キリスト教会連合グレースコミュニティ(札幌市手稲区曙2条2丁目4-15(手稲駅北口徒歩15分))
曲目
・ランナー:ワルツ「モーツァルト党」Op.196 (VnI:小野裕介、VnII:仮屋志郎、Va:杉山優、Vc:吉野巌)
・チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番ニ長調Op.11 (VnI:入江万優、VnII:堂向修央、Va:加地紫苑、Vc:成田拓海)
・スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」 (VnI:小野裕介、VnII:仮屋志郎、Va:金澤美世、Vc:吉田大)
・ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番イ短調Op.132 (VnI:吉野聖子、VnII:小菅哲子、Va:吉野夏樹、Vc:吉野巌)
入場無料
後援:札幌市・札幌市教育委員会
2011年の第1回室内楽演奏会以来、8年ぶりに室内楽演奏会を行います。団内のメンバー同士で4つのカルテットを編成し、それぞれが思い思いの曲を演奏 します。ランナーのモーツァルト党は、モーツァルトの有名なメロディが3拍子のワルツにされてメドレーでつながっていく楽しい曲です(もともとオーケストラ曲でウィーンフィルのニューイヤーコンサートで演奏されたことがあります)。 チャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番は、第2楽章の「アンダンテ・カンタービレ」が単独で良く演奏される名曲です。スメタナの「わが生涯より」は、スメタナが自分自身の生涯を音楽に表現しようとしたもので、第1楽章では若い頃の芸術やロマンへの情熱と将来への不安、第2楽章では若い頃の楽しい日々(田舎のダンス)、第3楽章では初恋の幸福さ、第4楽章では充実した作曲活動と突然の難聴や幻覚との戦いなどが描かれています。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番は、後期の傑作である13、14、15番の3曲の1つですが、その中では古典的でメロディなども非常に美しい曲になっています。特に、第3楽章アダージョが「病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」と題されていて、実際にベートーヴェンが大病を患った後に感謝を込めて作曲されたようです。
2019年9月7日(土) 18:00開場、18:30開演
会場:札幌市教育文化会館小ホール(北1西13、地下鉄東西線「西11丁目駅」から徒歩5分)→【地図】
ゲスト・コンサートマスター:長岡聡季(北海道教育大学岩見沢校特任准教授)
曲目
・シューベルト 5つのドイツ舞曲とトリオ D.90
・シューベルト ヴァイオリン独奏と弦楽合奏のためのロンド イ長調 D.438photo
ヴァイオリン独奏:長岡聡季
・メンデルスゾーン 弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20(弦楽合奏版)
(ソリストアンコール:F.シューベルト「はち」、最終アンコール:シューベルト 弦楽四重奏曲第10番第4楽章)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
今回は、2年前の第44回演奏会に続いて、北海道教育大学岩見沢校音楽科特任准教授の長岡聡季先生をゲスト・コン サートマスター、ソリストに迎え、ロマン派前期のシューベルトとメンデルスゾーンの楽曲を演奏します。バロックヴァイオリン奏者としての長岡先生に親しま れている方も多いと思いますが、先生は、芸大の大学院では、修士課程・博士課程と一貫して、シューベルトのヴァイオリン作品の研究を続けていらっしゃいました。今回、ソリストとして演奏していただく「ロンド」については、作曲法・構造・演奏法などについて特に探求された楽曲ということで、先生の真骨頂をお楽しみいただけると思います。
メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲は、当団3回目の演奏になります。1回目は2000年の第11回演奏会、2 回目は2009年の第29回演奏会で、いずれも団員だけでの演奏でしたが、今回初めてゲストコンサートマスターに入っていただいて一緒に演奏することになります。長岡先生は、シューベルト同様メンデルスゾーンも得意ということなので、先生のアカデミックかつ生き生きとした演奏表現を吸収し、今までのアルスの演奏とは少し違う華麗な演奏を目指したいと思います。
ところで、アルスは1995年(平成7年)に発足して以来、24年間にわたって平成の時代に活動してきまし た。この間、楽器や演奏法自体に変わりはありませんが、インターネットやパソコン・スマートフォンなどの普及によって、楽譜を簡単に入手できる(手軽に外 国から買ったり、無料の楽譜をダウンロードできる)ようになったり、様々な形で情報発信できるようになりました。令和の時代にはどのような変化が起き、私 たちの演奏活動に影響を及ぼすことになるのか、楽しみでもありちょっと不安でもあります。ともかく、令和最初のアルスの演奏会をどうぞご期待下さい。
長岡聡季プロフィール:東京藝術大学、同大学院修士課程・博士後期課程(室内楽科)修了。横浜シンフォニ エッタのコンサートマスターの他、神奈川フィル、群馬交響楽団、神戸市室内合奏団などのゲスト・コンサートマスターを務める。バロックヴァイオリン奏者としては、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラクラシカなどで活動している。合唱指揮者としては、東京藝術大学バッハカンタータクラブの演奏委員長(指揮者)を務め、現在は聖学院メサイア合唱団、コーロ・ヌオーヴォにて常任指揮者を務める。北海道教育大学岩見沢校音楽文化専攻特任准教授。
当初2020年 3月14日にバプテスト教会で予定していた第49回演奏会は、コロナ禍によって1年延期し、2021年3月20日に行いました。会場もルーテルホールに、 曲目も一部変更となりま した。また、会場定員の50%(108名)に人数制限をさせていただきました。制限された状況の中、十分な広報・ご案内をすることができませんでしたが、 徹底した感染対策のもとで95名のお客様に来ていただくことができました。ご来場いただいたみなさま、大変ありがとうございました。なお、本公演は「札幌 市文化芸術活動再開支援事業」の補助を受けて行いました。
2020年3月14日(土) 14:30開場、15:00開演
2021年3月20日(土) 18:30開場、19:00開演 <日程・時間変更!>
会場:札幌バプテスト教会礼拝堂(南22西14、市電「電車事業所前」or「中央図書館前」から徒歩1分)
ザ・ルーテルホール<会場変更>(大通西6丁目)→【地図】
客演:川島沙耶(ソプラノ)
曲目
・ボッケリーニ:スターバト・マーテル(悲しみの聖母) ヘ短調 G532
ソプラノ独唱:川島沙耶
・ブリテン:フランク・ブリッジの主題による変奏曲 Op.10 <曲目変更>
・ブリッジ:ロジャー・ド・カヴァリー卿
・ブリッジ:3つの牧歌~第2曲
・ブリテン:シンプルシンフォニー
(都合により、ブリテン「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」 から変更しました)
(ソリストアンコール:ヘンデル「私を泣かせてください」、最終アンコール:葬送行進曲)
後 援:札幌市・札幌市教育委員会、<札幌市文化芸術活動再開支援事業>
今回は、札幌を中心に活動しているソプラノ歌手の川島沙耶さんをソリストに迎えてのボッケリーニのスターバト・マーテルと、弦楽合奏曲の超難曲であるブリテンの「フランク・ブリッジの主題による変奏曲シンプル・シンフォニーほか」を演奏 します。
ボッケリーニはハイドンと同世代の作曲家で、多くの交響曲、チェロ協奏曲や弦楽五重奏曲を残していますが、有名な「ボッケリーニのメヌエット」以外はその 作品はあまり知られていません。スターバト・マーテル(悲しみの聖母)は、キリストが磔になった時に聖母マリアが受けた悲しみを詩にしたもので、中世以 来、パレストリーナ、ヴィヴァルディ、ペルゴレージ、ハイドン、ロッシーニ、ドヴォルザークがこの詩に作 曲しています。ボッケリーニのスターバト・マーテ ルは、その中ではあまり演奏される機会がないようですが、古典派のボッケリーニならではの非常に美しいメロディとアンサンブルが魅力的です。
フランク・ブリッジはブリテンの作曲の先生でした(15才からブリッジに師事)。この「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」は、 21才で音楽大学を卒業した後、26歳の時に師であるブリッジへの感謝を込めて作曲したもので、国際的な名声を得るとともに出世作となりました。採用した 主題はブリッジの「弦楽四重奏のための3つの牧歌」の第2曲で、10の変奏(9つの変奏とフーガとフィナーレ)からなっています。20代と比較的若い時の 作品ではありますが、随所に前衛的な箇所が見られ、エルガー、ホルスト、ヴーン=ウィリアムズなどの牧歌的・田園的な作品とは一線を画す非常にかっこいい 作品(その一方で、非常に高度な演奏技術が要求されています)となっています。
川島沙耶プロフィール:北海道札幌市出身。北海道教育大学岩見沢校芸術課程音楽コース声楽専攻卒業。同大学院修了。札幌市民芸術祭にて大賞、毎日新聞主催全 日本学生コンクール全国大会声楽部門にて第2位。パナソニック杯甲子園ボウルにて国歌斉唱を務め、その様子は全国に放送された。数々の日本の美しい童謡や 歌曲を世に残した作曲家、中田喜直を記念したコンクールにて大賞(第1位)を受賞。その他さまざまなコンクールにて入賞。オペラのみならず、“サウンドオ ブミュージック”などのミュージカルで主役を務め、高い評価を集めている。又、“オペラを身近なものに!”をモットーに、年齢な場所に合わせ気軽に楽しむ ステージを提供している。現在はアメリカのポートランドにて、Apprenticeship Programに在籍し、パフォーマンスの研鑽、そして日本だけではなく世界に通ずる声楽の教授法の研究を行っている。
当初2020年8月に予定していた第50回記念演奏会は、コロナ禍によって1年延期し、2021年8月29日に行いまし た。緊急事態宣言下での開催のため、会場定員の50%(250名)に人数制限をさせていただきました。制限された状況の中、十分な広報・ご案内をすることができませんでしたが、 徹底した感染対策のもとで180名のお客様に来ていただくことができました。ご来場いただいたみなさま、大変ありがとうございました。なお、本公演は「第1511回札幌市民劇場」として補助を受けて行いました。
2021年8月29日(日) 13:00開場、13:30開演
会場:札幌サンプラザホール(北24西5、地下鉄南北線「北24条駅」から徒歩3分)→【地図】
指揮:長岡聡季(北海道教育大学岩見沢校准教授)
曲目
・ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調 Op.93
・ヴェーベルン:弦楽合奏のための5つの断章 Op.5
・ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調 Op.92
主催:札幌市民芸術祭実行委員会・札幌市・(公財)札幌市芸術文化財団
主管:アルス室内合奏団
今回は、創立25周年・第50回を記念して臨時の管楽器メンバーが参加した小編成のオーケストラを組織し、生誕250年になるベートーヴェンの2曲の交響曲を中心としたプログラムを演奏します。
ベートーヴェンの交響曲第7番と第8番は、いずれも1812年ころ40代前半に作曲され、1814年の同じ日に初演された双子のような作品です。ベートーヴェン中期の傑作であるこの2曲をセットで演奏する意味は大きいと言えるでしょう。今回指揮をお願いする北海道教育大学特任准教授の長岡聡季氏はヴァイオリニストで、当団の第44回・48回演奏会でもソリスト兼ゲストコンサートマスターとして音楽作りを指導していただいています。長岡氏は、ヴァイオリニストとしての技術的な弦楽指導はもちろん、たぐいまれな音楽性に基づく演奏指導は、札幌においては非常にレベルの高いものであり、斬新なベートーヴェンを演 奏したいと考えています。
【新旧ウィーンの作曲家】 今回取り上げるベートーヴェンとヴェーベルンはともにウィーンの作曲家です。ベートーヴェンは言わずと知れたウィーン古典派の作曲家、ヴェーベルンは新ウィーン楽派の作曲家として知られています。しかし、この2人の作品の間にはほぼ100年の時が流れています。ベートーヴェンの2つの交響曲はドイツ音 楽・王道の作品ですが、ヴェーベルンの「5つの断章」は1909年に作曲された無調の作品で、ベートーヴェンとは何もかもが違っています。この100年の 間に、ロマン派のシューベルトやブラームス、後期ロマン派のワーグナーが出現し、音楽はどんどん複雑なものに変化していき、ヴェーベルンの前衛に至りま す。こうした、ウィーンの音楽の時代的変遷を味わっていただければと思います。なお、ヴェーベルンの5つの断章は、弦楽のみの作品であり、高度なアンサン ブルが要求される難曲(チャレンジしがいのある)です。
長岡聡季プロフィール:東京藝術大学大学院室内楽科博士後期課程修了。博士号(音楽)取得。ヴァイオリン・室内楽奏者として、台湾で4度のリサイタルを開催する他、イタリア・フランス・韓国・アルジェリア等の音楽祭へ招かれる。横浜シンフォニエッタのシーズンメンバー・コンサートマスターを務め、神奈川フィル、群響他、各地のオーケストラにてゲスト・コンサートマスターを務める。オリジナル楽器奏者として、バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)など、国内の主要な団体で活動。指揮者としては、北海道教育大学岩見沢校チェンバーオーケストラの指揮を執る他、合唱団コーロ・ヌオーヴォ、聖学院メサイア合唱団の常任指揮者を務め、北海道大学交響楽団等、多くの市民合唱団やオーケストラを客演指揮している。東京藝術大学室内楽科非常勤講師を経て、現在北海道教育大学岩見沢校音楽文化専攻准教授。アルス室内合奏団では、第44回演奏会(バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番他)、第48回演奏会(シューベルト:ヴァイオリン独奏のためのロンド他)で、ヴァイオリン独奏・ゲストコンサートマスターとして客演。