2010年9月11日(土) 19:00開演 かでる2・7ホール(北海道立道民活動センター:北2西7)
曲目<バッハとチャイコフスキー>
・J.S.バッハ オーボエ協奏曲 ニ短調 BWV1059
オーボエ:石田浩子(北海道教育大学大学院修士2年)
・J.S.バッハ ブランデンブルグ協奏曲第5番 ニ長調 BWV1050
チェンバロ:近江宏、フルート:吉田玲子、ヴァイオリン:吉野聖子
・チャイコフスキー 弦楽セレナーデ ハ長調 Op.48
(アンコール:前半 J.S.バッハ作曲「シチリアーナ」、後半 モリコーネ作曲「ガブリエルのオーボエ」)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
今回は、J.S.バッハとチャイコフスキーの作品でプログラムを構成しました。バッハの2曲の協奏曲では、管楽器やチェンバロのソリストも登場し、華やかな世界が繰り広げられます。オーボエ協奏曲ニ短調は、チェンバロ協奏曲として楽譜が残っている曲です(ただし、断片のみ)。近年、バッハ研究者が、恐らくこの曲は元々オーボエのための協奏曲だったであろうということで復元された曲です。2楽章は有名な「アリオーソ」が使用されています。チャイコフスキーの弦楽セレナーデは弦楽合奏の超定番の曲で、非常に演奏される機会が多い曲です。アルスでも第3回演奏会、第14回演奏会と2回演奏し、今回で3回目となりました。
オーボエ:石田浩子プロフィール 小樽市在住。北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース卒業。同大学卒業演奏会に出演。小樽室内管弦楽団春のミニコンサートや2008年札幌コダーイ合奏団のクリスマスコンサート等、各地でソリストを務める他、介護施設への訪問演奏など幅広く演奏活動を行なっている。2006年第16回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選。これまでにオーボエを寺岡稔、岩崎弘昌の各氏に師事。現在、同大学大学院音楽教育専修2年生在学中。
チェンバロ:近江 宏プロフィール 北海道教育大学札幌分校特設音楽課程卒業。ピアノを島崎智子、沼田元一、故田中瑤子の各氏に、チェンバロを岩淵恵美子氏に、通奏低音を岡田龍之介、芝崎久美子の各氏、ベルギーのセミナーで、チェンバロをボブ・ファン・アスペレン、ロベール・コーネンの各氏の指導を受ける。現在、北海道銀行合唱団ピアニスト、サッポロ・インターナショナル・アンサンブル指揮者、藤女子大学、札幌厚別高校講師、札幌音楽家協議会会員。
フルート:吉田玲子プロフィール フルートを小松昭吾、細川順三、中山耕一の各氏に師事。1987年札幌市新人音楽会に出演。以降、室内楽、ソロ演奏会など多数出演。現在、札幌音楽家協議会各会員。北海道交響楽団々員、札幌コンセルヴァトワールフルート科講師。
ヴァイオリン:吉野聖子 アルス室内合奏団団員
2011年2月19日(土) 18:30開演 札幌市教育文化会館小ホール
指揮:中村隆夫(北海道教育大学名誉教授)
曲目
・ホルスト ブルック・グリーン組曲
・フィンジ ロマンス
・ニールセン 小組曲(弦楽のための) Op.1
・スーク 弦楽セレナーデ 変ホ長調 Op.6
(アンコール シベリウス作曲「ロマンス」…原曲はヴァイオリンあるいはチェロ独奏とピアノのための作品ですが、今回、中村隆夫先生が弦楽合奏用に編曲してくださったものです)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
今回は、ヨーロッパの田舎、辺境の国々(チェコ、デンマーク、イギリス)のやや地味な弦合奏曲を集めました。クラシック音楽といえば、ドイツ(オーストリアも含む)、イタリア、フランスが中心であり、その周辺の国々はどちらかというと音楽を輸入する側でした。しかし、ロマン派中期(19世紀半ば)ごろから、これら周辺の国々にも民族性豊かで特色のある音楽を生み出す作曲家が多く現れます。チェコのドヴォルザーク、ノルウェーのグリーグ、ロシアのチャイコフスキーなどはその代表ですが、今回紹介するこれらの作曲家も、民族的・地域的に非常に特色のある作品を生み出しています。田舎音楽を愛する中村先生の指揮でお送りします。
指揮:中村隆夫(なかむら たかお)プロフィール 北海道教育大学特設音楽課程卒業。ブタペスト・リスト音楽院に留学。指揮を金子登、バルカイ・イシュトバーン各氏に師事。卒業と同時に母校の教壇に立ち、北海道二期会オペラ、札幌交響楽団ノインテコール指揮者、札教大オペラの指揮者などに携わる。1982年にコダーイ「ハーリ・ヤーノシュ」全曲を翻訳出版および日本初演。2000年7月には東京都交響楽団を指揮してベートーヴェン「交響曲第5番」他を演奏。1976年に札幌コダーイ合唱団・合奏団を創設して以来同団の指揮者をつとめる。日本音楽表現学会前会長、国際コダーイ協会理事。
2011年6月19日(日) 14:00開演 ちえりあホール(札幌市生涯学習総合センター)
指揮:中村隆夫(北海道教育大学名誉教授)
独唱:越後小百合(ソプラノ)、岩村悠子(アルト)、宇佐美大作(テノール)、下司貴大(バス)
曲目
・モーツァルト 交響曲第29番イ長調Kv201
・M.ハイドン レクイエム ハ短調
(1.Requiemu aeternam, 2.Dies irae, 3.Domine Jesu Christe, 4.Hostias, 5.Sanctus, 6.Benedictus, 7.Agnus Dei, 8.Cum Sanctis tuis, 9.Requiem aeternam-finale)
(アンコール モーツァルト作曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
今回は、中村隆夫先生が1976年に創設して以来指揮者をつとめる札幌コダーイ合唱団とジョイント演奏会を行うことになりました。ミヒャエル・ハイドンは有名なヨゼフ・ハイドンの弟で、多くの楽曲を作曲していますが、作品はあまり知られていません。しかし、モーツァルトと音楽的交流を行うなど、彼に大きな影響を与えています。実際、今回演奏するレクイエムとモーツァルトのレクイエムは多くの点で非常に良く似ています。モーツァルトの名曲レクイエムに勝るとも劣らない、この隠れたレクイエムを演奏しました。
指揮:中村隆夫(なかむら たかお)プロフィール 北海道教育大学特設音楽課程卒業。ブタペスト・リスト音楽院に留学。指揮を金子登、バルカイ・イシュトバーン各氏に師事。卒業と同時に母校の教壇に立ち、北海道二期会オペラ、札幌交響楽団ノインテコール指揮者、札教大オペラの指揮者などに携わる。1982年にコダーイ「ハーリ・ヤーノシュ」全曲を翻訳出版および日本初演。2000年7月には東京都交響楽団を指揮してベートーヴェン「交響曲第5番」他を演奏。1976年に札幌コダーイ合唱団・合奏団を創設して以来同団の指揮者をつとめる。日本音楽表現学会前会長、国際コダーイ協会理事。
2011年9月19日(月祝) 14:00開演 札幌バプテスト教会旧会堂(南21西14電車通南向)
曲目
・モーツァルト フルート四重奏曲第4番イ長調 K.298
・ブラームス 弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.51
・ドヴォルザーク 弦楽四重奏曲第12番ヘ長調「アメリカ」
・グリーグ 弦楽四重奏曲ト短調
・グリーグ ノルウェー舞曲 Op.35(吉野巌編曲 弦楽合奏版)(当日の録音:第1曲、第2曲、第3曲、第4曲)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
今回は、当団初の試み、室内楽演奏会です。団員が4つのグループに分かれて、それぞれカルテットを編成して演奏しました。普段の弦合奏の演奏会では、複数のメンバーで同じパートを演奏するわけですが、今回は一人一人がソロとなります。各メンバーの個性もよりはっきり表れました。選曲はそれぞれのグループが独自に決めましたが、モーツァルト以外はロマン派の作曲家が多くなりました。ドヴォルザークの「アメリカ」以外は一般的にはあまり知名度が高いとは言えませんが、いずれも大変素晴らしい名曲であると言えます。
プログラムの最後には、普段と同じように、団員全員による弦楽合奏の曲も演奏しました。今回は、代表の吉野が初めて本格的な編曲に取り組んだ、グリーグのノルウェー舞曲です。この曲はもともとピアノ連弾の曲で、4曲の特徴的な舞曲から構成されています。第2曲は小学校の鑑賞教材(管弦楽編曲を聴きます)もなっているので、有名です。
↑グリーグ:ノルウェー舞曲
↑グリーグ:弦楽四重奏曲
2012年3月20日(火祝) 14:00開演 札幌サンプラザホール(北24西5)
曲目
・エルガー 弦楽セレナーデ ホ短調
・アレンスキー チャイコフスキーの主題による変奏曲 Op.35a
・ショスタコーヴィッチ 弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 Op.108(吉田大編曲・弦楽合奏版)
指揮:板倉雄司(札幌創成高校教諭)
・ショスタコーヴィッチ ピアノ協奏曲第1番ハ短調 Op.35
ピアノ独奏:宮澤むじか
トランペット独奏:鈴木健一(北海高校教諭)
指揮:板倉雄司
(アンコール チャイコフスキー作曲「アンダンテ・カンタービレ」)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
ピアノ:宮澤むじかプロフィール 札幌市出身。パリ・エコールノルマル音楽院にてマリアン・リヴィツキー氏に師事し、ピアノ科、室内楽科、演奏家ディプロマを全て審査員満場一致で卒業。又、パリ・スコラカントゥルム音楽院の高等ディプロマも審査員満場一致の首席で取得。ザグレブ国際ピアノコンクール優勝、及びクロアチア人作品最優秀演奏者賞を受賞する他、第15回ポルトー国際コンクール入賞、及び最年少ファイナリスト賞を受賞し、フランスを始め国内外で活動を行っている。昨年は在日ベルギー大使館にて皇后陛下ご臨席の下、演奏を行う。尚、これまでにザグレブ国立放送交響楽団、ポルトー国立オーケストラ、キエフ交響楽団、ワルシャワフィルハーモニー管弦楽団等と共演。ハーモニーレーベルよりリリースした2枚のCDは各音楽誌において高い評価を得ている他、DVDも好評を得ている。現在札幌コンセルヴァトワール専任講師。
ピアニストの宮澤むじかさんは、札幌生まれ札幌育ち、そして札幌を活動の中心としながらも日本全国でリサイタルを開いたり、ワルシャワ・フィルなどの外来オーケストラとも共演するなど、非常に意欲的な演奏活動を行っています。札幌のアマチュア団体とも親交があり、かねてからアルスで一緒に共演しましょうというラブコールを送っていましたが、ようやくそれが実現することになりました。弦楽合奏とピアノという編成のピアノ協奏曲は非常に少ないですが、ピアノ独奏、弦楽合奏、トランペットという編成のショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲第1番は、まさしく今回のような演奏会のために作曲されたかのような曲といえるでしょう! この曲は、ショスタコーヴィッチの比較的若いときの作品で、コミカルでユーモラスな表現を意図して作曲されたようです。弦楽器としても、激しさや熱っぽい表現ではなく、軽快でシニカルな表現が要求されています。宮澤むじかさんの新たな魅力を引き出すバックアップができれば大変光栄なことだと思っています。
2012年9月17日(月祝) 13:30開演 札幌市教育文化会館小ホール(北1西13)
曲目<日本の四季と北海道の四季>
・早川正昭 バロック風「日本の四季」(全曲) チェンバロ:近江宏
(日本の唱歌をもとにバロック風の合奏協奏曲形式で作曲した作品)
・春 1楽章:花(春のうららの…)、2楽章:さくらさくら、3楽章:春が来た
・夏 1楽章:我は海の子、 2楽章:雨、 3楽章:海(松原遠く…)
・秋 1楽章:虫のこえ、 2楽章:荒城の月、 3楽章:村祭り
・冬 1楽章:雪(ゆきやこんこ…)、2楽章:ペチカ、 3楽章:春よ来い
・北海道の四季 (北海道作曲家協会所属の4名の作曲家による新作)
・春: 塚原 義弘 spring
・夏: 中島 真由美 夏の投影
・秋: 杉山 佳寿子 帆かけたる舟
・冬: 向山 千晴 white perspective
指揮:山田 美穂
後援:札幌市・札幌市教育委員会
各作曲家のプロフィール
今回の企画は、当団団員の吉田大(チェロ)が北海道作曲家協会の会員でもあることから、一緒にやってみようという話しが持ち上がり、本日の演奏会として実現しました。ただ、片やアマチュアの演奏団体、片や作曲家集団という文化の違いもあり、今日に至るまで紆余曲折もありました。例えば、北海道作曲家協会の通常の演奏会では希望者が自作を出品して演奏家に演奏してもらうという形式で行っているそうですが、今回は、新作を提供する作曲家をアルス側から指名させてほしいという希望を受け入れていただきました。また、現代の作曲家の新作でしかも各作品のテーマがばらばらだと一般のお客様の興味を引きにくいのではないか、何かインパクトのあるテーマがあった方がいいのではないかと考え、「北海道の四季」と題して4人の作曲家が連作するというアイディアを受け入れていただきました。演奏困難な難しい楽譜だったらどうしようという不安も持ちながら、どんな曲ができあがるのか大変楽しみにしていましたが、4名のかたの作品はそれぞれに特徴的で変化に富んでおり、大変楽しく・興味深く演奏に取り組むことができました。我々の一方的なお願いを聞き入れて各テーマの新作を提供していただいた4名の作曲家の皆様はもちろん、様々なわがままを聞いていただいた北海道作曲家協会員の皆様、仲介の労をとってくれた吉田さんに、この場を借りてお礼申し上げます。
本日の演奏会では、さらに、アルス側単独の演奏曲目として早川正昭作曲の「日本の四季」(作曲されて数十年がたち、日本各地の弦楽合奏団がとりあげる定番の曲になっています)をカップリングし、演奏会全体として「日本の四季と北海道の四季」というテーマで演奏します。北海道は雪が多く降ることもあって日本の中でも四季の変化が特に豊かな地域であると思います。日本、北海道の四季の様々な情景を思い浮かべながら、皆様とともにこれらの曲を味わって演奏できればと思っています。
2013年3月20日(水祝) 14時開演 札幌バプテスト教会礼拝堂
曲目 <ドイツ・バロック音楽の黄金期>
・G.F.ヘンデル オルガン協奏曲第8番イ長調 Op.7-2
オルガン独奏:近江宏
・J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲第4番 ト長調 BWV1049
リコーダー独奏:中野聖子・新林俊哉、バイオリン独奏:坂井絵里花(団員)
・G.P.テレマン 2台のビオラのための協奏曲 ト長調 TWV52:G3
ビオラ独奏:金沢美世(団員)・田鍬みなほ(団員)
・J.S.バッハ カンタータ第82番「われは足れり」BWV82
バス独唱:石田久大(北海道教育大教授)、オーボエ独奏:岡本千里
<ゲスト出演者プロフィール>
(アンコール バッハ:主よ人の望みの喜びよ)
主催:アルス室内合奏団、後援:札幌市・札幌市教育委員会
今回は、パイプオルガンと素晴らしい音響をもつ札幌バプテスト教会の礼拝堂を初めて使わせていただけることになりました。この会場の雰囲気や特質を考えて、当団初めてオールバロックのプログラム(しかもドイツ・バロック音楽の黄金期であるテレマン、ヘンデル、バッハの作品)とすることにし、教会の雰囲気に最もあう曲としてバッハの宗教作品であるカンタータ、素晴らしいオルガンを生かす曲としてヘンデルのオルガン協奏曲を選曲しました。演奏する4曲はそれぞれ異なるソリストが登場しますが、多彩なゲストをお迎えしました。バスの名手である教育大旭川校の石田久大先生、近年チェンバロで活躍している近江宏さん、リコーダー工房でリコーダー製作をするとともに積極的に演奏活動もしている中野聖子さん、札幌のアマチュア・リコーダー界を牽引する新林俊哉さん、そして、教育大大学院卒で札幌で演奏活動をしているオーボエの岡本千里さんです。また、団員の中からも、バイオリンとビオラのソリストが登場しました。
2013年9月8日(日) 13:30開演 ポルトホール(北翔大学北方圏学術情報センター;南1西22)
指揮:板倉雄司(札幌創成高校教諭)
曲目
・G.F.ヘンデル シャコンヌ(バレエ音楽「テルプシコーレ」HWV8bより)
・B.ブリテン イリュミナシオン Op.18(テノール独唱と弦楽合奏のための)
テノール独唱:三山博司(札幌大谷大学芸術学部教授)
・P.チャイコフスキー 弦楽六重奏曲「フィレンツェの想い出」 Op.70(弦楽合奏版)
(アンコール ディーリアス作曲の「2つの水彩画」)
主催:アルス室内合奏団、後援:札幌市・札幌市教育委会
今年生誕100周年になるブリテンの作品「イリュミナシオン」を取り上げました。独唱は、東京芸術大学大学院時代以来ブリテンの研究と演奏をライフワークとしている、札幌大谷大学の三山博司教授です。この曲は、フランスの詩人ランボーの詩(集?)「イリュミナシオン」の中のいくつかの詩に基づいた連作歌曲です。非常に独特な世界観の詩らしいですが、それについては門司邦雄さんの「Rimbaud Illuminations」のサイトを参照してください。さらに今回は、第9回演奏会以来、14年ぶりにチャイコフスキーの「フィレンツェの想い出」を演奏しました。この曲は弦楽六重奏曲ですが、弦楽合奏でも非常によく演奏されます。チャイコフスキーらしいロマンティックで重厚な響き、快活さなど、聞き所たっぷりの名曲です。
テノール 三山 博司プロフィール:東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院音楽研究科修士課程独唱専攻修了。博士後期課程声楽専攻単位取得満期退学。博士後期課程では20世紀イギリス歌曲、主としてベンジャミン・ブリテンの歌曲を研究する。鈴木寛一、中村浩子の各氏に師事。日本歌曲を瀬山詠子氏に師事。東京文化会館主催新人オーディション合格。同デビューコンサート出演。第8回日仏声楽コンクール入選。芸大定期・ブリテン「戦争レクイエム」、同バッハ「ヨハネ受難曲」のテノールソロをはじめ、受難曲のエヴァンゲリストや、バッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの宗教曲および「第九」のテノールソロを数多く務める。オペラではマスネ「ウェルテル」のタイトルロールをはじめ、フランス・オペラ、オペレッタに数多く出演している。
指揮 板倉雄司プロフィール:北海道教育大学を経て同大学院修了。指揮法を本多優之氏に師事。これまで芸術集団ラクリモ座、札幌シンフォニエッタ等で指揮活動を行う。ハイメスアーティスト、札幌音楽家協議会各会員。札幌創成高等学校教諭。
2014年3月15日(土) 18:30開演 ポルトホール(北翔大学北方圏学術情報センター;南1西22)
曲目
・L.V.ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」Op.73(南聡編曲、弦楽合奏版)
ピアノ独奏:星 洋樹(北海道教育大学岩見沢校芸術課程4年)
・L.V.ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第16番ヘ長調 Op.135(弦楽合奏版)
(アンコール:プログラム曲目の弦楽四重奏曲第16番第2楽章)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
今回は、ベートーヴェンの2つの作品を弦楽合奏用に編曲したものを演奏します。1つは、大変有名なピアノ協奏曲第5番「皇帝」を北海道教育大学教授の南聡先生(専門:作曲)がピアノソロと弦楽四重奏もしくは弦楽合奏用に編曲したものです。オリジナルのオーケストラ版では非常に華麗で壮大なこの名曲ですが、室内楽的で素朴な感じに変化した様をお楽しみ下さい。もう1つは、ベートーヴェン後期の弦楽四重奏曲第16番です。一般的にはそれほど知名度が高くはありませんが、ベートーヴェン晩年の孤高で枯れた感じがよく出ている名曲です。弦楽合奏での演奏は、バーンスタインがウィーンフィルと録音した名演のCDが有名です。バーンスタインは、カラヤンの追悼演奏会でこの曲を演奏しており、特に3楽章のレントは追悼にぴったりの非常に美しい演奏だったようです。なお、この3楽章レントはマーラーの交響曲第3番の終楽章に影響を与えたようで、実際聞いてみると雰囲気がそっくりです。
ピアノ独奏 星 洋樹 プロフィール:北海道倶知安高等学校卒業。北海道教育大学岩見沢校芸術課程音楽コース4年次在学中。2007年、 PTNAE級全国決勝大会入選。毎日こどもピアノコンクール高校の部金賞及び21世紀賞。2008年、PTNA F級全国決勝大会入選。全日本学生音楽コンクール北海道本選高校の部奨励賞。2010年、ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan大学・一般部門全国大会 第2位及び審査員特別賞。2012年日演連「新進演奏家育成プロジェクト オーケストラシリーズ演奏会」にて高関健指揮・札幌交響楽団とリスト作曲ピアノ協奏曲第1番を共演。これまでに青山佳奈美、深井尚子両氏に師事。
2014年9月23日(火祝) 13:00開場、13:30開演
会場:札幌市教育文化会館小ホール(北1西13、地下鉄東西線「西11丁目駅」から徒歩5分)
指揮:板倉雄司(札幌創成高校教諭)
曲目
・サン=サーンス オラトリオ「ノアの洪水」前奏曲
・ジョリヴェ フルート協奏曲(フルートと弦楽合奏のための)
フルート独奏:八條美奈子
・ブラームス 弦楽六重奏曲第2番ト長調Op.36(弦楽合奏版)
指揮:板倉雄司(札幌創成高校教諭;ジョリヴェ&ブラームス)
(アンコール:バルトーク作曲「ルーマニア民族舞曲」)
後援:札幌市・札幌市教育委員会
今回は、前半はフランスの作曲家であるサン=サーンスとジョリヴェ、後半はドイツの作曲家ブラームスの曲を演奏します。フランスの作曲家は、色彩感のある華やかな曲を好むのか、管楽器が入るオーケストラ曲や室内楽曲が多く、弦楽器を主体とした曲や弦合奏曲はほとんどありません。実際、当団でフランスの曲を演奏したのは、第16回演奏会でのドビュッシー「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」(ハープ独奏と弦合奏による非常に美しい曲です)の1曲のみです。サン=サーンスの「ノアの洪水」前奏曲はあまり知られていない曲ですが、インターネットで聞いてみたところ(本当に便利な時代になったものです)非常に美しい曲だったので、取り上げることにしました。ジョリヴェのフルート協奏曲は、難解で難易度も高そう(フルートソロだけでなく弦楽合奏も)だったため二の足を踏んでいましたが、今回、八條さんという名手と共演する機会に恵まれ、思い切って挑戦することにしました。八條さんは、大学在学中にパリに留学して多くのフランス音楽を勉強し、ジョリヴェの曲に対する思い入れが深いことが、曲目紹介原稿からもわかります。八條さんの華麗なフルートのテクニック、そしてフルートと弦楽合奏による斬新な音の響きに是非ご期待ください。
一方、ブラームスは言わずと知れたドイツ・ロマン派の大作曲家ですが、やはり弦楽合奏曲となると1曲も残していません。過去には、第5回演奏会で弦楽五重奏曲第2番、第30回演奏会で弦楽六重奏曲第1番第2楽章(「主題と変奏」のタイトルで映画音楽にも使われている)を演奏しましたが、いずれも室内楽曲の編曲です。今回も同様に、弦楽六重奏曲第2番を弦楽合奏用に編曲して演奏します。原曲はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロがそれぞれ2人ずつの6人編成なので、それをそのままヴァイオリン2パート、ヴィオラ2パート、チェロ2パートにあてはめました。さらに、最低音の役割を担っている第2チェロの楽譜から、細かい音型を簡略化したり部分的に省略するなどによってコントラバスパートを作成しました。有名な第1番は室内楽らしい愛らしい作品ですが、この第2番は迫力ある表現を求められる部分もあり、弦楽合奏で演奏することで新たな魅力をお伝えできればと考えています。
フルート独奏 八條美奈子プロフィール:北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース卒業、同大学院修了。大学院在学中にパリ・エコールノルマル音楽院に留学。98年、99年PMFアカデミーオーケストラに参加。2002年度札幌市民芸術祭奨励賞を受賞。現在北翔大学非常勤講師、ヤマハ講師を務める。札幌フルート協会副会長、日本フルート協会会員。ハイメスアーティスト会員。
2015年3月21日(土) 13:30開場、14:00開演
会場:札幌バプテスト教会礼拝堂(南22西14、市電「電車事業所前」)
曲目
・メシアン キリストの昇天(4つの交響的瞑想)~第4楽章「父のみもとへ帰るキリストの祈り」
・J.S.バッハ オルガン協奏曲第1番ニ短調BWV1052(チェンバロ協奏曲第1番)
オルガン独奏:吉村怜子(よしむら さとこ)
・ドヴォルザーク 弦楽セレナーデ ホ長調 Op.22 (演奏会録音)
(アンコール:)
後 援:札幌市・札幌市教育委員会
オルガンソロ<吉村怜子>プロフィール:札幌コンサートホール Kitaraのオルガンスクールにて、3年間オルガンの初歩を学ぶ。その後、東京藝術大学音楽学部器楽科卒業、同大学院音楽研究科修士課程修了。その後、フランスのリヨン国立音楽院オルガン科卒業、同音楽院修士課程修了。オルガンを大野敦子、小林英之、深井李々子、廣野嗣雄、早島万紀子、廣江理枝、F. エスピナス、L. シュルンベルジェ、チェンバロを小島芳子、大塚直哉、通奏低音を今井奈緒子、Y. レヒシュタイナーの各氏に師事。
今回は、札幌在住の新進気鋭のオルガニスト吉村怜子さんをお迎えして、バッハのチェンバロ協奏曲第1番をオルガン独奏で演奏します。実は、この曲の第1楽章と第3楽章は、それぞれバッハがカンタータ第146番、第188番のシンフォニアにほぼそのまま転用しているのですが、その際にチェンバロ独奏をオルガン独奏に置き換えています。このようなことから、このチェンバロ協奏曲はオルガン独奏で演奏されることもしばしばあります。この第1番の協奏曲は1台用のチェンバロ協奏曲の中では最も有名ですが、オルガンの響きだとどうなるのかご期待ください。
また、今回は当団初めてメシアンに挑戦しますが、教会にマッチした題材の非常に美しい曲です。そして、弦楽合奏の超名曲ドヴォルザークの弦楽セレナーデ、こちらは当団3回目の演奏となります。豊かで素朴な弦楽器の音色をお楽しみください。
2015年9月5日(土) 18:00開場、18:30開演
会場:札幌市教育文化会館小ホール(北1西13、地下鉄東西線「西11丁目駅」徒歩5分)
指揮:中村隆夫(北海道教育大学名誉教授)
曲目
・コダーイ ハンガリーのロンド
・R.シュトラウス メタモルフォーゼン(23の独奏弦楽器のための)
・モーツァルト 交響曲第40番ト短調 Kv.550
主催:札幌市民芸術祭実行委員会・札幌市・(公財)札幌市芸術文化財団
主管:アルス室内合奏団
1995年当時、大学を卒業して間もない私たちが設立したアルス室内合奏団も、今回で20年となりました。当時20代だった私たちもすっかり40代の中年に…ですが、その時々で若い世代のメンバーも順調に加わり、多彩なメンバーで活動をしています。この間、毎年2回の演奏会を行い、今回は40回目の記念演奏会となりました。今まで、バロックから現代まで、本当に様々な曲を演奏してきましたが、今回は、まず前半に比較的近代の作曲家であるコダーイとR.シュトラウスの作品、いずれの作曲家もアルスでは初めて取り上げました。特にR.シュトラウスのメタモルフォーゼンは、設立当初に目標としていた究極(難曲)の3曲のうちの1曲でしたが、この記念の演奏会に遂にとりあげることになりました。他の2曲は、バルトーク:弦楽のためのディヴェルティメントは第20回記念演奏会、シェーンベルク:浄夜は第30回記念演奏会と、いずれも節目の演奏会で取り上げてきました。メタモルフォーゼンは、R.シュトラウスが81歳の時、1945年の第二次世界大戦末期に作曲した作品で、「大戦によってドイツの町並みや農村の風景などが破壊されて行き、自作の初演が行われた多くの劇場や音楽会堂も次々と瓦礫と化していく中で、ドイツの歴史や古くからの文化、伝統の喪失に対する悲しみや、崩壊していく祖国への惜別の思いを込めつつ敢えて筆を進めた」(ケンペ版の解説に基づく~Wikipediaより)ものだそうです。「23の独奏弦楽器のための」という副題が示すとおり、23人全員がソロの扱いで、楽譜が全て異なります。それぞれに目立つ重要な箇所があり、特定の人だけあまり弾けないとか音量が小さいということは許されません。難曲ではありますが、中村先生の指導の下、精一杯の演奏をできたと思います。
後半は、モーツァルトの交響曲第40番。第40回演奏会と掛けたわけではないのですが、やりたい曲を選んだら偶然この曲になりました。言わずと知れた超名曲ですが、もちろん弦楽器だけでは演奏できません。フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンが必要ですが、種々の交響曲の中では管楽器の編成が比較的少なく(トランペットやトロンボーン、打楽器が入っていません)、やや室内楽的な味わいがする曲となっています。今回は今までもアルスにエキストラで出演してくださった管楽器の方などが賛助で加わっていただきました。いつものアルスとは少し違う、特別編成の室内オーケストラの演奏となりました。
指揮:中村隆夫(なかむら たかお)プロフィール 北海道教育大学特設音楽課程卒業。ブタペスト・リスト音楽院に留学。指揮を金子登、バルカイ・イシュトバーン各氏に師事。卒業と同時に母校の教壇に立ち、北海道二期会オペラ、札幌交響楽団ノインテコール指揮者、札教大オペラの指揮者などに携わる。1982年にコダーイ「ハーリ・ヤーノシュ」全曲を翻訳出版および日本初演。2000年7月には東京都交響楽団を指揮してベートーヴェン「交響曲第5番」他を演奏。1976年に札幌コダーイ合唱団・合奏団を創設して以来同団の指揮者をつとめる。日本音楽表現学会前会長、国際コダーイ協会理事。