[Petitcom]プチコンmkIIインタビュー
雑誌未掲載「プチコンmkII」開発者インタビュー
2012年3月にニンテンド-DSi/3DS用DSiウェア「プチコンmkII」が発売。
そして、発売直後、「mkII」の開発者(スマイルブーム)の方々にインタビューをさせて頂きました。
インタビュー内容は「日経ソフトウェア2012年7月号(2012年5月末発売)」に無事、掲載されました。
ダラダラとインタビューしたため、会話量が多くなってしまい、「誌面に収まらなかった部分」がありました。ここで、その未掲載ぶんをご紹介させて頂きたいと思います。
*インタビュー時(2012年3月)と現在(2013年12月)に至るまでに1年9か月ほど経過しています。
*話した内容をそのまま文書にしているので、話題が飛んだり、脈絡なかったりしています。
以下、雑誌未掲載ぶんです。
(インタビュアー:松原拓也)
▲札幌駅から徒歩2分、スマイルブームに取材しに来ました。入居しているエルムビルは「すごく細長いビルだな」と思ったら、そうじゃなくて、左側も同じビルでした。北国だと当たり前なのかもしれませんが、3月なのに雪が残ってました。
▲入り口を抜けると、なぜか懐かしのテーブル筐体が置いてありました。お金を入れると、任天堂の「スペースフィーバー」(スペースインベーダーみたいなゲーム)が動きます。かなりレアですね。
▲スマイルブームの社長、小林さん。今回は「プチコンmkII」のディレクター全般を担当。撮影時に「プチコンを使ってる姿」とリクエストしたら、こうなりました。
▲小林さんが過去に手がけたゲームの数々。デービーソフトとアジェンダにいらっしゃった時の作品です。「俺の料理」と「ガチャろく」はPS3用のゲームアーカイブスでも遊ぶことができます。「スタジオP」は置いてなかったです。
▲「隊長」と呼ばれている細田さん。今回の「mkII」ではプログラムを担当。初代プチコンはロケットスタジオさんが担当していましたが、それを引き継いだ形となっています。
長野県の上田市マルチメディア情報センターについて
小林さん
この間、上田に行って、子供たち相手にセミナーやってきましたけど、やっぱり親が興味があった人たちが多くて、、、
その子供になんとなく(プチコンの楽しさが)伝染している感じです。
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(当日の写真を見ながら)
「プチコン持ってる人?」っていう質問した時に、3人くらい手が上がってますね。
小林さん
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小林さん
(お客さんの中には)わざわざ横浜から来てくれてて、「往復600km」って言っていたので。
当日入りして、兄弟でそれぞれプチコン持っていて、、、
公式本も持ってて、、、
こうして遊んでもらうのは、確かにいいと思いますね。
(反省点は)
やっぱり、文字の問題とか。入力する時に記号が分からないとか。
パソコンに慣れていないというのもあって。
コメントを打つのに「’(アポストロフィ)」ってソースに書いてあるんですけど、
みんな「,(カンマ)」って打ったりとか。
「mkII」って、実はそこを意識して、キーボードにワク付けたんですけど、、、
それでもダメだった、ってのがあって(笑)。
根本的にでっかくしないと、伝わらないなと。
*
▲2012年3月20日、「プチコンmkII」の発売直後に上田で行われたワークショップ。詳しくはこちらをどうぞ。
▲「’」と「,」の打ち間違いが頻発していたそうです。次回作では対策されるかもしれません。
TALK命令について
小林さん
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小林さん
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小林さん
そもそも「mkII」は、(2011年)3月くらいからスタートしてて、
「TALK入れるか」って話になったのは、(2011年)5月くらいですかね。
「TALKを入れよう」っていう判断は?
えーと、たぶん、(お客さんが初代「プチコン」を)買ってすぐぐらいから
「次はこれ入れてほしい」みたいのは、
パピコンユーザーが妙に反応してたので、、、
その人たちが「次は喋ったら」って。
ライブラリの存在は知っていたのですか?
はい。
ミドルウェア(シャープ製のスピークパル)があって。
あと、MMLを入れるにあたって、サウンドの部分(音声と効果音)との兼ね合いが、ぶつかちゃわないのかなと、MMLを本当に走らせて大丈夫か、ちゃんとうまくいくかの検証に時間がかかった感じがしますね。
▲「mkII」ではまさかの音声合成機能が搭載されました。どうでもいい話題ですが、サンプル(SAMPLE13)の「柿食えば~」はPC-6001mkII用の「N60m-BASICマニュアル」のサンプルのパロディです。
▲「mkII」に収録されている超シュールなプログラム(GAME6)。どうでもいい話題ですが、このキャラはPC-6001mkII用の実験的ソフト「人工知能GILL(アンプルソフトウェア/1983年)」をリスペクトしています。
幻の「プチコンマガジン」について
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小林さん
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小林さん
2011年11月に「mkII」って決まったんですよね?
(初代の発売後、2011年7月ごろから「プチコン+プロジェクト(仮)」という謎のプロジェクトを名前だけ公表していた)
実は正式名称は「プチコンマガジン」だったんです。
で、「プチコン」をベースにして、ユーザーが作った作品をパックにして、プラス、「QRコード」と「SD書き出し」っていうので、「プチコンマガジン」ってタイトルで200円で売ろうとしてたんです。
(2011年)4月のインタビューでも「QRコード」「SDカード」って言ってたんですが、僕は意味が分からなくて、、、
SDカード読めるならQRコードいらないんじゃ?って(誤解してました)。
そういうことだったんですよ(笑)。
その時点で考えてたのは、「プチコン」のコアを使って、
「投稿作品を入れて、遊ぶ人ためだけのアプリとして出しましょうか」みたいな。
「それで作品募集すると投稿しやすくなりますね」と話をしてたんですけれども、いろいろTALKとか見えてきた時に、200円にすると容量が減るというのがあって、、、だったらもう「フルスペックで」というので「すいません、仕様が変わります」とかのご相談をして、名前をちょっと変えて、だんだん今の形にですね。
▲初代プチコンの発売当初から「マガジン」の構想はあったようです。その後、「mkII」に路線変更したようです。
MMLについて、その1
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小林さん
細田さん
小林さん
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細田さん
小林さん
MMLの仕様ってあるじゃないですか。
GM音源の「いる」「いらない」の判断って、どうやって決まったんでしょうか?
どうやって決めたっけ?
、、、なんとなく、、、
(笑)。
「どうせ積むんだったら、GM音源の1つぐらいあってもいいよねー」ってのと、
GM音源を作ってる会社がたまたま知り合いに居て(福岡のポリフォニーという会社さん)。
Windows95版の「音ツク(音楽ツクール95+)」の時に、ソフトウェア音源が入っているんですが、それを作ってる会社さんとつながって。
「DSの音作れますか?」
「なんとかなりそう」って話になって。
PSGの波形も入ってますよね?
(ここでいう「PSG」はFM音源っぽい音色のこと)
あれは、ハードウェアとして最初から入ってる内蔵音源。
元々は「PSGとノイズだけでいいんじゃない?」ってぐらいの話でやってたんですけど「それはそれで寂しいよね」って話になって。
うちの隊長もそうですけど、みんなサウンド系のアプリが好きで、打ち込みとかをやってたような人たちで。
みんな何かしらソフト持って、シーケンサーをプチプチやってたり。
▲「プチコンmkII」になって大幅に強化されたサウンド機能。初代から切望されていた「MML」にも対応しました。気前よくGM音源も収録されています。
詳しい仕様はこちら。
打ち合わせナシで開発
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細田さん
小林さん
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小林さん
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細田さん
技術的にできるか、できないかの判断があったんですよね?
サウンドドライバとか。
えーとですね、、、
まともな打ち合わせとかって、全然できてないんですよ。
すごい、ノリと勢いだけで今回全部作ってるので、
打ち合わせなんか一回もしてないんですよ。
「これもできたから、あれもできるよね」って感じで。
仕様書もないし(笑)。
「おまかせ」みたいな感じで?
他の仕事から隔離したというか、あとは家に帰ってからの時間とかで、ダラダラ作っていくようなやり方をしてるので、その中で「はいりそう」「できそう」ってなったら、ドンドン機能が増えていくという感じですね。
ぶっちゃけると、1(初代)の時は小林の趣味で、2(mkII)の時は細田の趣味みたいな感じなものですけど。
コードも自分で書いてるのもあって、より濃いものが出来ているのも。
すごい機能をどんどん入れていくわけじゃないですか。
「プログラムのサイズが何倍になった」、、、とか?
実はあまり増えてない感じです。
サウンドのデータサイズはたしかに結構あるんですけど、、、
「プチコン1」の時に使ってないデータが結構入ってて、それを削除して入れ替えたら、
「あれ?思ったよりデカくなってないな」って。
元々、「プチコン1」自体が、すごいメモリ余ってて。
DSiって実は普通に組むぶんには、メモリ余るんですよね。
今回、「mkII」で結構いろいろメモリ使いまくったんですけど、まだたぶん余ってる。
▲「こんなのもありますよ」と見せて頂いたのが、MSX2+パソコン「FS-A1WSX(パナソニック/1989年ごろ)」。MONOistの連載でも活躍してました。
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1212/07/news003_2.html
▲BASICが熱かった時代の資料がいっぱいありました。小林さんが学生時代に使っていたという「FP-1100(カシオ計算機)」の説明書もあります。わりと新しめの技術教育用ポケコンの説明書もありますね。
MMLについて、その2
細田さん
小林さん
細田さん
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小林さん
細田さん
小林さん
MMLは、僕、昔サウンドドライバ作るのを手伝ったことがあって、その過去の経験が活かされてます。
えーと、X68000で「MADRV」っていうのがあって、それを友達が開発してたので。
「MXDRV」というのがほぼデファクト(スタンダード)で、上位互換で「MADRV」というのを作ってて、僕が横で「ああでないこうでもない」って言ってただけなんですけど。
あの頃のプログラマってサウンドドライバとか一通り経験しているような気が。
(今回の開発では)
仮でMMLを鳴らせるかどうかって実験をやってて、それがわりと簡単にできてしまったので、、、それで調子にのって、マドラーっていうんですが、それにMMLを全部突っ込んじゃって、演奏してたら小林さんが
「じゃあ、GM音源作れるか聞いてみようか」とか言って。
予算的に大丈夫そうだったので。
GM音源を発注かけたり、お金かかちゃいますよね。
ちょっと余計な心配ですけど、「mkII」を出しても、狭い範囲で喜んで、
お客さんが増えないんじゃないかって、心配があるんですが。
まあ、ほとんど、趣味で作ってたので、、、
お客さんが増えるかどうかってのは、自分たちが笑えるかどうかが重要な感じでして、、、
お金のことを考えてたら作れないよね、きっとこれ(笑)。
まあ、「プチコン1」と同じだけ売れれば、たぶん最低ペイはするっていう、、、
社内の中で趣味みたいな作り方をしてて。
mkIIの開発ペースについて
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小林さん
細田さん
小林さん
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細田さん
(2011年)10月から始まって、12月ごろには、ほとんど終わってるんですよね。
実質、3~4か月で出来てますね。
他の業務をしながら、、、
集中したらもっと早く作れる(笑)。
逆に言うと「3か月もかかっちゃった」って感じで、、、
本来の仕様だったら11月ぐらいで終わってて、そこから先は、
「ここまでできたんだったら、あれも入れよう」「これも入れよう」って感じで。
欲張っちゃって(笑)。
Twitterで募集したのが9月ですね。
(2011年の9月ごろ、小林さん個人のアカウントを通じて、mkIIへの要望を一般から募集したことがありました。要望が殺到しました。)
最初は要望を吟味してたんですが、5個か10個ぐらい吟味してたんですけど、
最終的には、気が付いたら、要望ほぼまるごと全部みたいな、、、
一応、TwitterとかWikiとか2chの要望は全部リストアップしてて、基本はそれをどんどん実装する感じで。
処理速度が上がった件
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細田さん
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細田さん
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細田さん
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細田さん
スプライトが速くなってますよね? あれは?
スプライト関連が速くなったってのは、
これはちょっと雑誌に書けるかどうか分からないのですが
、、、(中略)、、、
今回はハードウェア直叩きにしたんですよ。
作り直し、ってことですね!?
10月から、、、たぶん2週間くらいで、、、
機能的には全然ないので、、、
グラフィックも速くなってますよね。あれは?
あれはもう、趣味で。
毎日チマチマ、チューニングしてた結果ですね。
もともと「プチコン1」の時もチューニングをやっていたんですよね。
そうですね。
▲スプライト関連とグラフィック関連の機能がアップして、高速化しました。写真はサンプルとして収録されているゲーム(GAME4)。
細田さんについて
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細田さん
小林さん
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小林さん
細田さん
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細田さん
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細田さん
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細田さん
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細田さん
ちなみにプログラマ歴がどれくらいか?
ってのをよかったら、、、
えーと、、、25年。
お金にしてるのは二十歳からなので、、、
(自分と)歳が同じなので。
「こんなことやってました」っていうのは?
「謎のBASIC」をやってたよね(笑)。
ああ、「ワードバンク(エプソンのワープロ専用機)」のBASICを作ってましたね。
オモテに出てないのですけど。出す前に会社がつぶれちゃったんで。
Z80の上位互換のCPUが載ってて、メモリ64K載ってたので、これ用にBASIC作るって仕事が。
何かオモテに出てるようなのは、、、(笑)?
「太平洋の嵐」っていうゲームがあって。大昔ですね。
98に出てた「太平洋の嵐」をX68000に移植するって仕事をやったんですけどね(太平洋の嵐DX)、、、
ゲームでやったのは、それが最初かな。これはフル移植ですね。
今となっては、なにをどうやったのか全然覚えてないんですけど、、、
スマイルブームさんとの関わりは、いつ頃とか?
3年前ですね、、、
小林さんとの付き合いもそれくらいで。
友達経由で知り合って。
今回の「mkII」では、細田さんが居ないと成り立たないような感じですけど、、、
DSの開発自体慣れてるので、、、何本かやってるので、、、
DSはもう何をどうしたら速いか、よく分かってる機械なので。
そのフィードバックは「mkII」に関しては、かなり入ってます。
(スマイルブームに入社する前、わりとメジャーなニンテンドーDS用タイトルの開発に関わっていたとのこと)
他人の書いた「プチコン」のコードを渡されて、困ったりしませんでしたか?
うーん。
(バージョン)1.1と1.2のデバッグもやってますので。中身は見ていたので、、、
結構、僕、他人のソースコード見ても大丈夫なんですよ。
バグについて
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小林さん
バグ情報って2chから拾ってますよね?
「2ch見てるな」ってバレちゃうんじゃないかと思ったんですけど。
あれはもう、「見てる」って宣言してるから(笑)。
むしろ宣言してるほうがバグ直るので。
▲ソフトの性質上、使い続けないと出てこないバグが多く、「mkII」では過去3回アップデートしています。現時点の最新バージョンは「2.3」です。
QRコードについて
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小林さん
細田さん
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細田さん
小林さん
SDカードに書いてQRコードにするのって「発明」かと思ったんですが、
このアイデアは誰が考えたんですか?
隊長(細田さん)が考えたのかな。
「それしか策がないよね」って感じで。
アイデアも何も、、、手段がそれしか手がないので、、、
こうサークルを閉じる手段がそれしかないので、必然的に。
SDカードのファイルは連番なんですね。これは仕様?
絵とかグラフィックを写真ライクに保存することしか考えてないライブラリなんですよ。もらってみて、びっくりした仕様。
「さて困ったぞ」、って話になって。
じゃあ、もうこの流れに乗るしかないかなーと。
▲「mkII」では、なんとQRコードに対応。紙媒体やネットを介して、プログラムを公開できるようになりました。無線通信でしかファイル転送できなかったことを思うと、大変な進歩です。
「mkII」の処理速度について
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小林さん
細田さん
(2011年)4月の小林さんのインタビューだと「10倍は速いのができる」とか、、、
グラフィックまわりは速くなってますけど、
「10倍」は、コアを作り直さないとダメなんですよね。
そこまで、いじくっちゃうと、もう新規でデバッグしなおしになっちゃうというのがあって、
「mkII」って名前にした原因の1つは「コアはいじってませんよ」っていうのもあって、
うちは手を付けてないところなので。
だから、もっともっと速くなります。
「mkII」もコアを作り直すと、もっと速くなるんですけど。
さすがに3か月だと、コアを作り直す時間がなかったので、、、
「mkII」の出来栄えについて
細田さん
小林さん
細田さん
小林さん
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小林さん
一応、完成形ですよね。
これが。
うん。
「本当はこうしたかった」という。
本来最初に、僕の考えていたプチコンが「mkII」くらいで。
TALKは考えてなかったかもしれなかったけど。
「プチコンマガジン」でやるべきことって、無くなっちゃったんですかね?
「マガジン」でやろうと思っていたのは、
「集まってきた作品を世に出そう」ってのが、一番だったので、今はQRで勝手に配信しちゃってるので、正直、価値がなくなってるってのがありますね。
▲「mkII」は小林さんと細田さん、両者納得の出来栄えとなりました。
スマホ用の習作アプリについて
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小林さん
細田さん
小林さん
以前のインタビューだと「(プチコンは)販促ツールである」って。
「年一回ペースで販促ツールを出そう」っていう、その縛りは活きてるんですか?
まあ、「年1回くらいは出したいね」と。
今回は「mkII」で終わり。
あと、販促ツール以前の問題だけど、作ったんですよ、スマホのゲームを。
「うち、スマホやってないけど、できるか試してみるか」って言って、ストアに出せるかやってみようと2週間で上げたんですけど、
内容的には、、、
「なにこれ」って、
宣伝できないような。
なんのひねりもない普通のアプリ作って。
でも、これも(商談のさいに)役に立ったんですよ。
「スマホやってるんです」って。
▲2週間で作ったスマホ用アプリ。手続きの簡略化のため有料になったそうです。2012年3月公開。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.smileboom.reversi&hl=ja
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.smileboom.poker&hl=ja
▲左から上野さん、濱田さん、加藤さん、山内さん、後藤さん。
イメージキャラクターについて、と雑談
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上野さん
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上野さん
小林さん
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上野さん
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上野さん
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上野さん
キャラの名前とか決まってるんでしたっけ?
「普通の人」が居るじゃないですか。(←この人)
神崎(かんざき)、、、
神崎?
「ワンパク」「インテリ」ときて「神崎」と来たら面白いだろうと。
まったく神崎って顔をしてないし(笑)。
(笑)
ワンパクくんは「(ベーマガの)影さん」が元ネタだったんですか?(←この人)
よく言われるんですが、全然考えてなかったんですよ、そこは。
単に話を進めるうえで、「ボケ」と「ツッコミ」と「司会」みたいな役割を割り振っていったら、こうなったわけで、、、
どっちかというと「こんにちはマイコン」世代でもあるので、
あらし、番長(一平太)、サトルをみたいな割り振りをイメージしてたのですけど、だんだん暴走していって。
(ワンパクくんは元々、サングラスをかけてなかったのですが、小林さんのリクエストで修正したそうです。)
上野さんは「ファミ通」の創刊号を持ってるって、、、、?
持ってます、持ってます。
「ファミ部」部員でもあります。
一時期、個人のホームページで「ファミ通」のデータベースを作ったことあるんですよ。
すべての号の記事の頭出しができるっていう。
えええ!?
無理じゃないですか?
(バックナンバーが)2000年くらいで中断したのかな、、、
▲実に分かってる感のある「プチコンmkII」のトップページ。その昔、上野さんが入り浸っていたパソコンショップに置いてあった「MZ-80B」をリスペクト。
MMLについて、と雑談
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濱田さん
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濱田さん
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濱田さん
小林さん
(MML関係を一部担当したとのことなので)
DTMとか趣味でやってたとか、ないですか?
まあ、一応やって、、、
どのへんから入ってきましたとか?
PLAY文の時代とか?
MIDIですかね。
あ、DTMっぽいのを一番最初に書いてたのは、、、
昔の携帯電話に作曲機能があったじゃないですか。
あれで、ピアノの曲を持ってきて、鳴らしてみようかなというのが最初ですね。
元々、ピアノをやってたので、小学校四年生くらいに。
社内のお仕事で、プチコン以外もやってますか?
オモテに出てるのは「プチコン」だけで、、、
彼は自分でIDE(統合開発環境)を作っちゃう人間で、「Lua」っていうスクリプト言語を使って、「VisualStudioもどき」というか、ビルド環境というか、自前のツールを作って。
それは元々、学校で先生に勝負挑むために作ってたのが始まりで、その時、たまたま「うちのツールの中にもLua入れちゃおうか」って話になって、(スマイルブームに)入ってもらって、うちのゲームのエンジン的な所にLuaを組み込んで、、、
あんまりオモテに出ないところを淡々と作り続けるというのが彼の特徴で、、、
ハデなところが見えない。そのかわりキッチリ作る。
QRコード生成について、と雑談
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小林さん
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加藤さん
小林さん
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加藤さん
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加藤さん
加藤さんは(Webサイト側の)QRコード、Flash部分担当、、、
加藤はうちの初・新卒採用で、、、
「アクションゲームツクール」を作ってた時、Flash(ActionScript)で動くっていう仕組みだったんですけど、書き出し部分を作る時に、最初担当したのは自分なんですけど、スプライト的なものを100個くらい出したら処理落ちしていたんですけど、
そのタイミングで、Flash書き出しを「なんとかして」って言ったら、
(加藤さんのおかげで)2000倍くらい出るようになって(笑)。
QRの画面(Webサイト側)って、
「こんな苦労しました」って無いですか?
大幅にUIを変えたので、、、
元々は「テキストエディタとかグラフィックエディタとか、あとあと付けていこう」みたいな話があってスタートしたんですけど、、、「いかん」「危険そうなのでやめよう」って話があって。
本当は「プチコン工房」という名前で作って、工房化しようとしたんですけど、いろいろマズそうなので、もう「生成ツール」と割り切っちゃって。
「GAME3」って、何かお手本はあるんですか?
シューティングゲームを作る時は、だいたい「デザエモン」が基準になってます。
「ツクール」シリーズが好きで、その流れで「デザエモン」を知ったんですけど。
じゃあ、スマイルブームは理想の会社じゃないですか。
はい。最初の仕事も「(アクションゲーム)ツクール」だったので。
「デザエモン」はスーファミのやつからやってましたね。「RPGツクール」はスーファミの「2」ですね。その後、ログインソフトにハマって、中古で買って、「(RPGツクール)Dante98」とか、、、
▲「GAME3」の画面。このゲームは加藤さんが作ったそうです(製作期間は3~4日)。当初、BASICの書式には馴染みがなかったとのことです。
ここで、バッテリーが切れてしまって、会話が録音されていませんでした。
後藤さんと山内さんに関しては当日のメモを元に、ご紹介したいと思います。
山内さん
プランナー兼、雑務担当。「mkII」では、Webの注意書きを作成したり、説明書のレイアウトなどを担当。札幌高専(インダストリアルデザイン)と帯広畜産大学(食品分析など)を卒業した理系社員とのこと。漫画描きとしての受賞暦もあるそうです。もともと「俺の料理」のキャラが好きだったそうです。
後藤さん
ドッター。「プチコン」と「mkII」ではソフトに内蔵されている膨大なキャラクタのデータ作成を担当しています。「アクションゲームツクール」では「アルゴリズマー」を担当したそうです。
、、、大変、申し訳ありません。次は予備のバッテリー持っていきます。
(ニンテンドーDSi/3DS用DSiウェア)「プチコンmkII」の公式サイトはこちら。