[P6mkII] ピーガー音エンコーダ

PC-6001mkIIから出るピーガー音をリアルタイムでバイナリ(テープイメージ)に変換する装置です。

ここでいうピーガー音とはPC-6001mkIIでCSAVEコマンドを実行した時にカセット端子のCMTOUTから出る音のことです。本来はデータレコーダを使ってカセットテープに録音するものですが、ここではマイコンを使って音をバイナリデータに変換してパソコンで受信します。今までの方法では、パソコンで録音してからWAVファイルに保存して、変換ツールでバイナリに変換していましたが、この装置を使えば直接バイナリを受信することができます。

回路図

主な部品はArduinoとオペアンプです。ピーガー音の確認用に圧電スピーカを付けています。

PC-6001mkIIのカセット端子から出るCMTOUTの信号が非常に弱いです。このため、オペアンプで2回ほど増幅しています。端子D2がHighの場合、音の振幅がプラスの状態です。端子D2がHighになっている時間が音の半波長に相当します。これを測定することで音の周波数を求めることができます。周波数が1800Hz以下の場合は1200Hz(0)、そうでない場合は2400Hz(1)と解釈します。スタートビット1bit+データビット8bit+ストップ3bitの順に受信して、1バイトが構成されたらシリアルポートから送信します。

USBシリアル変換モジュールはパソコンに接続します。Arduinoはパソコンから給電します。パソコンではTeraTermを実行します。TeraTermの設定はシリアルポート、115200bps、データビット8、ストップビット1です。あと、受信の改行コードは0x0A(LF)にします。

CMTケーブル/ピーガー音の変換ツール

https://sites.google.com/site/yugenkaisyanico/-p6mkii-cmt-cable

SDカードへの録音に対応した上位バージョン

https://sites.google.com/site/yugenkaisyanico/-p6mkii-cmt-converter3