11/26(月)10:00~12:00
高木恵子先生を囲んで
区社協会議室
参加者 12名
就学前の施設で療育をしているが、時間を計算してみたら24時間365日のうちの2割しか関わっていないことにきがついた。残りの8割は地域、家で暮らしている。このため啓発に力を入れることにした。実習生746人/年を受け入れ研修をいれると1000人/年が通過し子どもたちをみている。また、地域や学校で話しをすることに力を入れている。また保育園、小学校にもでかけていっている。このごろの保育園には診断が出るわけではないが、動きの気になる子が園に5~6人はいる。最近の子ども達の発達の状況は、1才2~3ヶ月で歩き始め、からだの発達が早くなってきているが腹筋や背筋が充分成長しないまま大きくなる子が多い。全体と協調して動けない子どもが多くなってきている。
私は子どもを知的レベルだけで重い軽いとは呼ばない。外から入ってくる情報をうまく処理できずに不快な感じで生きていて欲しくないと思っている。たとえ狭い世界でも安心して気持ちよく生きていってほしい。
ただ、社会に生きていく上で、迷惑な行動はとらないように教えていくことは大事。
スーパーで走りまわる子には、まずルールを教えてから手を離さないと駄目、手を離したら引きずって連れて帰ることも必要。
子ども達のことは診断名でみるのではなく、その子どもの特性を知ることが大切。担任の先生にも「自閉症」について知ってください、とお願いするのではなくて、うちのこの子のことを知って下さいと話すほうがよい。
今の学校では認知的なところに重きがおかれていて、知的と身体の二つの軸しかない。適応行動の軸というもうひとつの軸がいるはず。その子の居場所つくりが必要。
個別教育計画、個別支援、ということがいわれているけれども、今京都市では養護学校(特別支援学校)に「育センター」(はぐくみセンター)というのがおかれている。親から通学中の学校を通じて相談をあげるとセンターからベテランの先生が派遣され親と担任と三者で話し合うことができる。(はぐくみセンターは養護学校の在学生のために対応していないかもしれないが・・・)先日も私も入ってカンフアレンスをして、とてもうまく話し合いができたケースがあった。親と学校だけで話しあうと対峙関係になるのは避けたいので第三者が入るのがよいと思う。
yさんの子どもさんが手を洗うのをやめない、ということについて。「やめなさい」とは言わない。服がびしょびしょになったら着替えさせる。もっと好きなことはないかなあと考えてもっと好きなことを示すと終わりが作りやすい。もうひとつは明らかに神経症状なので、主治医に相談して治療ということもあるが、教育課題としては、支援学級の利用はできないですか?確かに今支援学級の位置づけがよくない。地域のノーマライゼーションの学級として変えていく必要があるけれども。
愛育園のお母さん達は、養護学校を希望する人が多いですよ。自閉症やアスペルガーでは、なかなか養護学校の判定がでませんが、18才以降、狭いながらも安定して生きていけると思う。ボーダーでプライドがあり、大阪の誰でも入れる高校から専門学校へ行った子もいますが、・・・学校では寝て過ごしていました。今は調理師をしていますが、会うたびに「やめてへんか」と聞いています。こだわりがきつい女の子が狭いけれど、家の手伝いをできて安定しているのは本当に良いことだと思っている。
出会った先生を変えていくことも大事なので、うちの子を理解して下さいと伝えるのは大事だと思う。
aさんが夏休みに学校開放をして欲しいと交渉し、iさんが要望書を出したのにうまくいかなかったことについて。西京のウエイストサイドでは、小学校のプールを借りている。また西養護学校では、日曜日に野球の練習にグランドを借りている知人も知っている。支援センター「らくとう」にも入ってもらって地域の力も利用したらどうだろう?
kさんが毎日しんどい、sちゃんのパニックがこわいので、パニックを起こしそうになると、車ででかけてアイスクリームを買う、などのことについて。
子ども自身に交渉力を身につけてもらうのが大事では?
自分の時間を人に支配されずに自分で選べるようにしてあげることが大切ではないかと思う。
予定はことばだけではなく写真やカードを使い一週間のスケジュールがわかるように目に付くところにおく(今は長期の見通しがたたないように思っていてもきっと慣れてくる、できるようになる)
これとこれとどちらがいいか?ときいて本人が選べること、しかしここは我慢してもらうという事もあるから、本人がパニックではなくて交渉して自分の気持ちを伝えることができる・・・と知ってもらうことが大事では?
学校の先生にも協力してもらったらどうか?
思春期でも、お母さんにべたべたする子は多い。パニックとべたべたが両方ある子も多い。お父さんだと違う、ということもよくきく。お父さんの役割も大切だと思う。
~ このあたりで時間切れ ~ またよんで下さい、とのことでした。
子ども達はトレーニング、トレーニングというより、まわりの環境を変えて、ここちよく生きて欲しい、どうしてもできるようにならない重心の子もいます。トレーニングして何もかもできるとは考えない。