《社会福祉法人「むそう」》見学の報告
先日名古屋に用があり、足を伸ばして愛知県半田市の「むそう」の見学に行ってきました。半田市はミツカン本社のある街ですがJR駅前は少し淋しい雰囲気です。3月、この駅前に空き店舗を改装し、そばと大判焼の「狐坊庵」が開店しました。「狐坊庵」は行政と商店街と「むそう」が協働で立ち上げた作業所らしからぬ作業所です。ビデオでおなじみのN君達3名とスタッフ2名が働いていました。早速大判焼きを注文。その時N君がうっかりお皿を一枚割ってしまいました。すかさず料理長さんが「いいよ、さわらんとき」と優しく声をかけます。料理長さんはN君と長年のつきあい。彼がいかにパニックをおこさずに仕事に携われるか、ずっと試行錯誤を続けてきた間柄です。彼に対する声がとっても優しく、ほっとする場面でした。その後、街から少し離れたアートスクエアに移動。アジアン雑貨のお店と中華茶房「うんぷう」がある建物です。そのセンスのいいこと。中華茶房で迎えてくれたウエーター達はほとんどが自閉さん。マニュアルに沿ったセリフを駆使し、お客さんへのサービスを怠りません。注文票はお客さんが自分でチェックし彼らに渡すシステムです。うんぷう麺は絶妙の湯がき加減でした。「むそう」の養鶏場の煮卵と鹿児島の福祉法人のチャーシューも絶品。サラダ・ドリンク・デザートつきセットで900円。しかし大満足の900円でした。そのせいでしょうか、街から離れた丘の上という立地にもかかわらず、お客さんがとぎれません。女子高校生のグループ、工事のおじさん達、みんなくつろいでおなかいっぱい食べています。これからの新しい作業所の形、夢のある活動に元気をもらった一日でした。 (谷内)
(半田市へは名古屋駅で武豊行に乗り換え、京都から新幹線利用で報復1万円余り。片道約1時間40分。見学のときには「狐坊庵」の定休日の変更にご注意下さい。問合せは「むそう」0569-22-4072へ。)