学会発表

ここでは学会発表の考え方を述べていきます。

口頭発表について

口頭発表の心得

口頭発表の練習

発表時間の厳守

口頭発表用スライドの作成の基本

口頭発表スライドの各論

ポスター発表について

ポスター発表の心得

ポスター作製の基本

ポスター作製の各論

補足

【ポンチ絵は作るな】

国内の会合で、「時間がないので、2~3分で発表してください」という場面で映し出されるスライドは、たいてい、背景から結論まで全てが詰め込まれた、とてつもなく複雑でカラフルな1枚のスライドです。これは「ポンチ絵」と呼ばれる官公庁行政文書に使われる模式図・概念図をルーツにしています一見すると、全てが1枚に収められた優れたまとめに見えますが、図や字が細かすぎて見えづらいうえ、全て説明しようとしたら長大な時間がかかるため、発表者にも聴衆にもかなり負荷がかかります。ポンチ絵は研究予算の申請書などで作成が必須となる場合がありますが、口頭発表にもポスター発表にも不向きであり、研究者が自ら作る必要はないと考えています。ポンチ絵をほど複雑な内容は複数枚のスライドに分けましょう。また、発表時間はせいぜい10分しかありません。1枚のスライドの説明にかけられる時間は長くても2分です。2分以内で全て説明できないスライドは無駄・無効なのです。

【学会発表は論文と同じでよいか?】

時々、学生さんや若手の特別研究員から「学会発表のタイトルと論文のタイトルは変えるべきですか?」「学会発表の内容と論文の内容は変えるべきですか?」と尋ねられることがあります。私の基本的な答えは次の通りです。