「産業保健分野で働く精神保健福祉士の会」会員
「日本産業精神保健学会 精神保健福祉士部会」会員 各位
日本産業精神保健学会 第4回精神保健福祉士部会 議事報告
去る6月18日、第23回日本産業精神保健学会にて第4回精神保健福祉士部会が開かれ、15名の方にご参加いただきました。梅雨晴れの一日で夏本番を思わせる気候のなか、多くの皆さまにお集まりいただき心より感謝申し上げます。
部会では、2015(平成27)年度の活動報告および2016(平成28)年度の活動予定の説明に続き、リフレクションカードを用いてディスカッションを行いました。下記の通り議事をご報告いたします。
記
1.日時:2016(平成28)年6月18日(土) 12:00~13:00
2.場所:KKRホテル大阪 5階 橘
(大阪府大阪市中央区馬場町2-24)
3.当日参加人数:15名
4.総会
1.2015(平成27)年度活動報告および2016(平成28)年度活動予定
・会員動向
日本産業精神保健学会精神保健福祉士部会員 : 35名
OPSWの会 会員 : 98名(平成28年4月末現在)
・2015(平成27)年度活動実績
・第22回日本産業精神保健学会 第3回精神保健福祉士部会を開催(平成27年6月27日)
・情報発信:OPSW便り 計16通配信
・専門技術研修会:2回開催(7月・12月)
・交流会:2回開催(7月・12月)
・役員会:3回実施(7月・12月)
・2016(平成28)年度活動予定
・第4回部会の開催(平成28年6月18日)
・第5回専門技術研修会開催予定
「発達障害の理解 ~職場における事例化という視点から~ 」
日程:平成28年7月23日 土曜日
講師:大正大学 心理社会学部 臨床心理学科 准教授 井澗知美先生
・第6回専門技術研修会開催計画中(12月頃予定)
2.「リフレクションカードを使ったディスカッション」
ファシリテータ: 春日 未歩子
リフレクションカードとは、4種類のカテゴリ、全63枚のカードを用いて、効果あるリフレクションを誰でも簡単に実施できるように問いを構造化、パッケージ化したツールです。組織内のコミュニケーション活性化から、研修、業務指導など、幅広く応用できます。詳しくは、http://hisa-magazine.net/rcard-r/をご覧ください。
~リフレクションカードについての5つの質問(回答:春日未歩子)~
1.リフレクションカードは誰でも購入できますか?
誰でも購入可能です。上記のサイトから購入できます。使い方の講習会もやっています。
2.リフレクションカードはどのように活用できますか?
社内のコミュニケーション活性化から、日々のOJT、新入社員のフォローアップ研修まで、幅広く応用できる社員育成の新しいソリューションです。私の場合は、管理職研修時に部下との対話をする際の深め方としてワークしたり、東京PSW協会ではスーパーバイズする際の内省を深める問いのワークとして行っています。
3.リフレクションカードはひとりでも使えますか?
ひとりでもできると思いますが、話を聞いていた相手が何に気づいたか、というNO.3のカードを使ったやりとりができないので、できれば2人~4人で行った方が気付きが多いと思います。
4.リフレクションカードは、メンタルヘルス不調者にも使えますか?
もちろん、使えます。が、集中力、思考力が低下している時には避けた方がいいと思います。
それから、スタート時に、安全な場づくりをする必要があります。
相手の話をしっかり聞くこと、問いのカードを渡す時にはなぜその質問をしたくなったかを伝えること、問いに答えたくないときにはパスも可能、というルールは大事です。疲れさせないよう、一人15分を目安に、時間を守って行うことも大事ですね。
5.グルーピングの際に留意すべきことはありますか?
大人数だと時間がかかりますので、90分~長くても120分に収められる人数が最適です。今までやった感じでは、3人~4人がベストです。
もし興味があれば、9月25日東京PSW協会でもリフレクションカードを使った研修を行いますので、ぜひご参加ください。
部会の様子