◆日本産業精神保健学会 精神保健福祉士部会 第14回専門技術研修会 開催のご報告◆
「伝える技術を磨く研究手法講座」第3回講座
主 催 :日本産業精神保健学会 精神保健福祉士部会
日 時 :2022年6月10日(金)18:00~20:00 WEB開催
テーマ :「調査研究」を学ぶ:「データ」で予想を語る
講 師 :真船浩介 副部会長(産業医科大学)
<お詫び>
この度の日本産業精神保健学会 精神保健福祉士部会 第14回専門技術研修会「伝える技術を磨く研究手法講座」第3回講座へご参加希望の方々へのご案内メールの送信に不備がございました。
ご参加希望をいただいた皆様に心よりお詫び申し上げます。
今後事務局体制等、継続して改善を進めて参ります。誠に申し訳ございませんでした。
今回で最終回となります「伝える技術を磨く研究手法講座」は、多職種連携のために研究手法を基礎から学ぶことのできる講座として企画しております。今回は計12名の参加希望をいただきました。
最終回のテーマは、「『調査研究』を学ぶ:『データ』で予想を語る」と題しまして、調査研究の手法を取り上げました。
講師の真船先生から冒頭、「調査研究については、数理や分析を主とした業務として行っている方とタッグを組むことが良い」とお勧めいただきました。これは、専門職の我々が多職種連携で欠かせない視点と同様で、専門職として自らの限界を知り、適切な専門職と連携をするということと何ら変わらないものであると考えられました。
講座内容は、過去2回の復習の内容も含め、研究の構造化の考え方としてPECO(PICO)、SMARTな目標(SMARTの法則)などを振り返りながら、基礎的な量的研究法の研究計画などを概説くださりました。
また、分析・解析方法の概説においては、現場で実践する私たちの多くが「多人数を対象としなければ量的な処理を行えない」と捉えてしまいがちですが、真船先生からは、一つのケースや少数のケースにおいても量的な処理を行える手法のご紹介がありました。このような情報提供は、産業保健分野に限らず、現場で実践を中心とする我々PSWにとって、研究への可能性を広げる貴重な情報だと思います。
他にも、研究の専門的な用語の解説をしていただきましたが、PPIの患者・市民参画の考え方など、我々の専門職のベースにある考え方と共振するものご紹介いただき、普段研究に触れる機会が少ない我々が、より興味関心を持ち、それを持続できる内容を、今回の最終回の講座につきましてもご提示ご説明いただきました。
最後に佐藤部会長からも、実践に偏重しがちな我々PSWの資質向上においても、今回のような研究手法に関する取り組みを継続実施する重要さについてコメントがありました。
前回のご報告でもお知らせいたしましたが、ぜひ研究手法に関わるご要望につきましてお気軽に本部会事務局へお声を寄せていただけたらと存じます。