[更新情報]
2017.10.04 第8回研究会は2017年10月14日に慶應義塾大学で開催いたします.テーマは「建築空間における間合い」です.多くのご参加をお待ちいたしております.(最新開催情報)
2017.06.11 第8回研究会を2017年6月11日に開催いたしました(過去の開催 (予稿集))
2017.02.11 第7回研究会を2017年2月11日に開催いたしました(過去の開催 (予稿集))
2016.10.22 第6回研究会を2016年10月22日に開催いたしました(過去の開催 (予稿集))
2016.07.12 第5回研究会を2016年7月9日に開催いたしました.(過去の開催 (予稿集))
2016.04.26 第4回研究会を2016年3月16日に開催いたしました(過去の開催 (予稿集))
2015.08.04 第3回研究会の予稿集(完全版)を公開いたしました(過去の開催 (予稿集))
2015.02.26 第2回研究会の予稿集を公開いたしました.(過去の開催 (予稿集))

[お知らせ]
本研究分科会には,日本認知科学会の会員/非会員を問わず,どなたでも無料でご参加いただけます.また,メーリングリストにより本研究分科会からのお知らせを配信しております.登録をご希望の方は,事務局(maai-admin[at]googlegroups.com)宛に,ご氏名,ご所属,登録希望のメールアドレスのご連絡をお願いいたします.

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間合いは日常生活に溢れている.例えば,対戦型のスポーツ(野球,サッカー,柔道,剣道,空手,柔術など),コミュニケーション(会話,プレゼンテーション,交渉など),舞台演技,楽器演奏,介護・看護の場においては,適切な間合いをつくりだすことが求められる.間合いは,時間の流れのなかで,空間的な位置関係に立脚して,絶え間なく生起するインタラクティブな現象であると考えられる.認知科学はひとが暗黙的に了解しつくりだすモノゴトの秩序を解明し構成方法論を探る学問分野であるが,いまだかつて間合いの問題に正面から探究のメスを入れたことはない.間合いという現象に着眼することを介して,ひとの知性を深く探究する分科会として,本会を立ち上げました.(2014年5月,常任運営委員会で認可)

1. 名称および概要
  • 名  称:日本認知科学会研究分科会「間合い―時空間インタラクション」
  • 略  称:間合い研
  • 英語名称:Maai - Interaction in Space and Time
  • 英語略称:SIG Maai
  • 主査:諏訪正樹(慶應義塾大学)
  • 幹事:伝康晴(千葉大学),高梨克也(京都大学),三宅美博(東京工業大学),日高昇平(北陸先端大学院大学)
  • 事務局:坂井田瑠衣(国立情報学研究所)
2. 設立趣旨

 間合いということばは,「自分の間合いをつくりだす」というフレーズで使われることが多い.それはどういう行為であろうか? 真相は未解明ではあるが,現時点でのわれわれの解釈を挙げておく.「自分の間合いをつくりだす」とは,リアルタイムに生起する相手の身体状態の何かに着眼し,そこから相手の意図や精神状態を読み取り,自分の身体状態や意図・精神状態をリアルタイムにつくりあげ,それを相手にどう見せるかを決めることを通じて,相手よりも自分が身体交渉的にも精神的にも優位に立つ,もしくは自分にとって心地よい関係性をつくりだすことであろう.複数人が対峙するときに,ひとりが自分の間合いをつくりだすと,他のひとは自分の間合いを形成できないのか,それとも複数人の「自分の間合い」は同時に存立できるのか?対戦型のスポーツ,コミュニケーション,その他の問題領域ではそれが異なるのか? 興味深い様々な問いが立つ.
 間合いという暗黙的な知性に探究のメスを入れるためには,認知科学,人工知能など,ひとの知性に関する数多くの研究資源を持ち込む必要がある.まずコミュニケーション研究,身体知研究はその代表格であろう.コミュニケーション研究は,会話の秩序を解明することに端を発し,最近ではより暗黙的な「身体動作も含めたやりとり」の解明に乗り出している.身体知研究は,スポーツ科学で進めてきたようなモノとしての身体の分析だけでは不十分であるという意識に基づき,からだと自覚的意識(ことばと言い換えてもよい)の相互循環の様相の探究に乗り出している.「自分の間合いをつくりだす」という現象の本質が,相手と自分のからだや意図・精神状態のあいだの関係性がリアルタイムに生起と消失を繰り返すことにあるとするならば,コミュニケーション及び身体知の分野で醸成してきた知見や問題意識をフィードすることは探究の糸口になる.更に,相手を含む環境に何らかの着眼を得て身体を整合させる(リアルタイムにその場で新しい関係性を創り上げる)という意味合いにおいて共創やアフォーダンスの概念とは関連が深いはずである.これらの境界領域的な知見を総動員して,間合いの研究に道筋を見出したい.
 間合いの探究にはどのような研究方法論が必要かも精査する必要がある.間合いの現場は日常生活に溢れていると上述したが,何よりも自然な状況での自発的な動作を探究対象とすることが不可欠であると考えられるため,実験室を飛び出しフィールドに出る「現場研究」が必須であろう.ひとがからだで暗黙的に了解する現象であるだけに,間合いが生起する様々なシーンの例題を拾い集めることは簡単ではない.間合いの生起や消失が時間的にほんの一瞬の出来事であろうことも難しさを倍増させる.しかし現場で生じているリアルな間合いの例題を集め,分析することでしか,間合いの時間的空間的インタラクションの様相は探究できないであろう.
 現場研究であること,客観的に観察可能なモノとしての身体だけではなく,意図や精神的状態をも扱わざるを得ない問題領域であることを鑑みると,「間合い」の研究には,従来の「科学」の枠組みを拡張して臨む必要もあるだろう.つまり,客観性や普遍性を無自覚に遵守する研究方法論では立ち行かない.内部観測という概念に基づき,主観的なデータや一人称的な事象をも許容し,リアルな現場で生起する実現象を分析する新しい科学的方法論が必要になろう.間合いの時空間インタラクションの研究の進展が,方法論構築への足がかりになることも期待する.下記に示すように,人工知能学会,認知科学会で関連する特集号企画が起こり始めている.

3. 関連するムーブメント
4. 活動基本方針

(1) 分科会開催に関して
  • 年3回開催(5月頃,10月頃,1月下旬〜2月中旬頃を予定)
  • 時間帯:13:00~18:00(発表件数による)
  • 内容:幹事が行う企画(3, 4件)+一般発表(2,3件)
  • 会場:企画幹事の地元 or 東京
(2) 分科会活動の基本コンセプト
  • 間合いという,曖昧模糊としてつかみ処の難しいテーマであるがゆえに,「研究としてどう成立するかがまだよくわからない」「こんなの研究になるのか?!」というような,他の研究会/学会では発表することを躊躇するような発表を奨励し,自由で活気のある場にしたい.幹事や発起人の方には,ご自分のposition paper的な発表はもちろんのこと,指導する学部生や大学院生の訓練の場としてもご利用いただければ幸いです.
  • 発表一件につき最低40分は時間をとり,十分に議論することを基本方針とする.
(3) 運営体制
(4) 分科会の予稿集に関して
  • 一般発表の場合:
  予稿は必ず提出(2~10ページ)
  分科会開催の数日前が締め切り.
  予稿集はwebに掲載(当日予稿集は配布はしない)
  • 企画発表の場合;
  予稿はmustではないが奨励する.