2010年10月2日(土)10:00~12:00
福知山市立図書館中央館情報センター
参加人数16名 (図書館より湧田さん)
本日の配布資料
第33回京都府学校図書館研究大会第2次案内
第42回全国子どもの本と児童文化講座報告
第14回きょうと北部演劇まつり ご案内チラシ
日新おはなし探検隊(秋山さん、松田さん)
添付ファイルの「本のリスト」参照。(対象学年が中学年(3、4年生)なら、『ねむりひめ』『つりばしわたれ』『東京タワー・東京ドーム』などに差し替えるそうです。)
10月6日(水)に成仁小6年生に向けて実施予定のブックトークを披露くださり、感想や意見の交流をしました。
内容
「渡ってみよう、橋。 登ってみよう、塔・ビルディング」をテーマに合計20冊(絵本、児童書、雑誌、図鑑等)を次々と聞き手にドキドキワクワク感を与えてくださりながら、約35分間。それは、お二人の選本に対する熱い思いがヒシヒシと伝わってくる内容でした。このトークのため、1週間以上ほとんど毎日話し合いを交わされたり、20冊に厳選されるのに100冊の本を読まれたとのこぼれ話をお聞きし頭が下がる思いでした。きっとお二人にはこのトークがまたそれら全ての本がずっとずっとこれからの大きな財産(宝)として特別な心の引き出しに収まるのでは、と感じずにはいられません。本の紹介だけでなく、よりテーマを深めるための小道具として、図鑑や雑誌を参考に、橋の種類をわかりやすく描
き出した提示物や、塔の高さ比べがひと目で分かる提示物も用意されていたり、とび出すカード式に真っ白い画用紙で橋や塔が作られていたのも目を引き興味をそそられました。途中のクイズも効果的でワクワクでした。その3択クイズの中のQ:「横浜ランドマークタワーのエレベーターの速さは?」 A:「バイクの速さ」(70階40秒)にちなみ、身近なところへ実際に出向き、アスパのエレベーターは3階で15秒とかも調べておられ、あらゆる角度からのテーマにせまる姿勢は素晴らしいものでした。なんと言ってもお二人の軽快で絶妙なかけ合いは、お二人の個性が十二分にうまく発揮されており、会場を時には笑いの渦に、時には感嘆のうなずきへと包んでくださり、それはそれは楽しく、橋と塔に対する見方が次から変わりそうと思えたトークでした。あっぱれ!!
感想・意見
上記報告していますとおり、多くの感動の声が上がっていました。
意見として、
①「その20冊全部紹介または置いてくるのは多いのでは?」
②「橋と塔を2つに分けて、橋だけのトーク、塔だけのトークとして、半分をじっくりやっても十分おもしろいの
では?」
③「もう少しゆっくり話されたら?少々急ぎすぎて、子どもに伝わるか心配」
④「冒頭の大型紙芝居に仕上げた『いっぽんばしわたる』は、話し手の右手に引かず、左手に引いた方が1本橋を
渡る感じが出るのでは」
⑤冒頭の『いっぽんばしわたる』は、おしまいまで読む必要があるのか?本来この本は橋は出てくるが、ことば遊
びを楽しむ本で、今回のテーマを深めるには他にいっぱい重要な本が紹介されたので、むしろその本の中身をも
う少しじっくりゆっくり紹介してほしかった。
⑥表紙見せだけで終わるのでなく、中も開いて紹介するのもよいのでは?(記憶に残るように)
⑦『こちらゆかいな窓ふき会社』でも「さて、ここで起きる事件とは?」で切らず、「どろぼうが・・・」まで
一言添えてくれると、ますます読みたくなるのでは。
等のアドバイスがありました。
また、
①府立図書館の本も利用されているとのことで、その利用法についても教えていただきました。(市の図書館を通じてもOKだし、直接電話でも丁寧に対応してくださるそう)
市中央図書館なども学年、テーマなど伝えれば、親身に選本のアドバイスを下さると図書館への感謝の意見も出ました。
②トークの中の『魔女の宅急便』でシリーズの新刊ではキキが双子の母となっているとの紹介がされたが、この件に関して、女性の参加者は興味深くその子育てはどんなもの?誰と結婚したのか読んでみたくなった、との意見に対し、男性参加者から逆に「母になったと知って興ざめして引いてしまった」との意見が出たこと。やはり人それぞれの感じ方があっておもしろいと思いました。
③学校の現状として、子どもたちは置いてもらった本を手にする時間が少なく、せめて2週間置いてもらうか、1ヶ月あれば読めるとの声もありました。
以上、この会で出た意見等を取り入れ、成仁小でのブックトークがより素晴らしいものとなり、子どもたちに届くことを期待して報告を終わります。
報告作成者: 西山美也子 ・ 堀 京子
写真撮影: 中井直美
次回第14回例会開催日程
2010年12月4日(土)10:00~12:00 福知山市立図書館中央館情報センター
*10時までに入館する場合は、自転車置き場側横入口から入ること。