Ver. 1.00
なんてこった! ギルドの手違いで、4人の新米冒険者たちに回ってきたのが「ドラゴンのお宝を取ってこい」という高額依頼でした。
彼らではドラゴンを倒すことなんてできません。こうなったらこっそり盗んで逃げ切ることにしました。
プレイヤーたちは、新米冒険者たちをうまく走らせて、ドラゴンの洞窟「バーンメルトケイブ」からの逃げ出させます。
そんな中、誰が早いか、うまく賭けてお金を稼ぎましょう。
このゲームでは、冒険者カードは4種類しかありません。またそれぞれに数字もテキストも書かれていません。枚数が重要です。
手番では、手札から冒険者カードを1種類選び、好きな枚数出します。
その後、対応する冒険者コマを出した枚数に対応したマス分進めます。
さらに、カードを出した後、場札から同じ枚数のカードを「報酬カード」として、別にして取ります。こうして、全員が手札をすべて出したら終了です。
冒険者コマの順位によって、集めた報酬カード1枚の価値が決まります。報酬カードを計算し、合計金額の高いプレイヤーが勝ちます。
冒険者カード72枚(4種各18枚ずつ)
ボーナスカード4種
冒険者コマ4種各1個ずつ 合計4個
サマリカード1枚
ランキングカード1枚
ダンジョンボード1枚
ルール
遊ぶ人数に沿って、冒険者カードを調整します。残ったカードはすべて箱に戻します。
3人: 各色12枚ずつ(各色6枚ずつ箱に戻します)
4人: 各色15枚ずつ(各色3枚ずつ箱に戻します)
5人: 各色18枚ずつ(すべてのカードを使います)
ダンジョンボードをテーブル中央に置き、冒険者コマをすべて、中央のドラゴンのいるマスにまとめて置きます。
ボーナスカードは、数字の低いカードから「人数-1」枚を取り、ボードの横に置きます。残ったボーナスカードは箱に戻します。
例えば、4人で遊ぶ場合、100G、200G、300Gを置きます。
400Gは箱に戻します。
サマリカードをプレイ人数に合わせてボードのそばに置きます。3-4人、および5人で遊ぶ場合は、それぞれで使用する面が異なります。右下の数字を参照します。
ランキングカードの「1R」の面を表にして、ボードのそばに置きます。
「1R」と「2R」それぞれの面で1ラウンドずつ行い、2ラウンドの合計の金額が高いプレイヤーが勝ちます。
1ラウンド目の金額を記録するため、記録用紙などを別途準備します。これは内容物に含まれません。
最も財宝が好きなプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。決まらない場合は、適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。
このゲームでは2ラウンドを行い、合計金額が高いプレイヤーが勝ちます。
1)ラウンドの準備
冒険者カードを良く混ぜ、各プレイヤーに均等に配ります。5人で遊ぶ場合のみ、2枚余りますので、それらは一旦横によけます。次のラウンドまで使用しません。
配られた冒険者カードは手札として持ち、他のプレイヤーに見られないようにしてます。
全員、手札から冒険者カードを1枚選び、同時に出します。
出したカードを1枚ずつ並べて、ボードのそばに置きます。これを「場」と呼びます。
2)ラウンド
スタートプレイヤーから時計回りに手番を行います。
手番では、手札からカードを「1種類」選び、1枚以上、好きな枚数を自分の前に出します。
その後、対応する色の冒険者コマを取って、トラック上を進めます。進めるマス数は「サマリカード」に示されています。
※4人プレイ時に、手札から1種類の冒険者カードを7枚出しました。
対応する冒険者コマを21マス進めます。6枚と同じマス数ですが、6枚以上は、進む数が変わらないためです。
その後、出したカードの枚数分、場のカードを取り、近くに裏向けてまとめて置きます。これらの取ったカードを自分の「報酬カード」と呼びます。
このとき、手札にしないように注意してください。
また、この自分の報酬カードは、自分だけがいつでも内容を確認できます。
もし、場のカードより多くのカードを出した場合、足りない枚数分、自分が出したカードから取ります。出したカードはこの場合でしか取れません。
最後に、出したカードの残りを場に置きます。
以上で、手番が終了となります。
時計回りに次のプレイヤーの手番となり、同様に続けます。
◯コマを追い抜くときのルール
ダンジョンボードの各マスには、冒険者コマが1つしか置けません。
他のコマがあるマスは、飛ばして数えます。
◯手札がなくなったら
手札がなくなったプレイヤーは、出した冒険者カードを場に置く前に、さらに追加で場から1枚取り、自分の報酬カードにします。
もし場のカードがない場合、場より多くのカードを出した場合と同様に、出したカードから1枚取り、報酬カードにします。
出したカードを場においた後、ボーナスカードから最も数字の大きいカードを取り、報酬カードと一緒に置きます。
そして、ラウンドから抜けます。
以降、このラウンドで手番が来たら、飛ばします。
こうして、全員がラウンドから抜けたら「ラウンドの終了と金額計算」に進みます。
全員がラウンドから抜けたら、ラウンドを終了し、各自の金額を計算します。自分の報酬カードを確認し、各カードの価値を合計します。
1.各カードの価値を確認します。冒険者コマの順位と対応しており、ランキングカードに書かれている金額が1枚の価値となります。
2.それぞれのカード枚数と価値を掛けます。
3.それにボーナスカードの金額を加え、合計金額となります。それぞれの金額を合計し、メモします。
◯次のラウンドとゲームの終了
1ラウンド目の場合、以下のように次のラウンドの準備を行い、再び「1.ラウンドの準備」から初めます。
・冒険者コマは4つとも中央のドラゴンのいるマスに置きます。
・ボーナスカードをボードのそばに戻します。
・冒険者カードはすべて集めてよく混ぜておきます。
・ランキングカードを裏向け、「2nd」の面を表向けます。
・最も金額が高いプレイヤーが新たなスタートプレイヤーとなります。同額の場合、その中で、前のスタートプレイヤーから時計回りに一番遠いプレイヤーが次のスタートプレイヤーとなります。
2ラウンド目の場合、1ラウンド目の金額と合計し、最も金額が高いプレイヤーが勝ちます。同額だった場合、最後に持っていたボーナスカードの数字が大きい方が勝ちます。
◯ランキングカード「2R」の計算
「2R」の面では、金額計算時、枚数で見て、最も集めた色の冒険者カードは、1枚に付き、-1を掛けます。つまり、金額が減ります。
複数ある場合は、そのプレイヤーはそれらのうち1色を自由に選べます。
ゲームデザイン / 田邉顕一(TANABE Kenichi)
アートワーク / 米良仁(MERA zin)