Ver. 1.20
Ver. 1.20
ヴァルプルギスの夜に、この世界と魔界がつながり、モンスターたちが押し寄せてくると言われています。プレイヤーは魔術師となり、使い魔や使役したモンスターを使って、モンスターを打ち破りましょう。
このゲームは、カードを集めるデッキ構築型のゲームです。ゲーム終了時に持っているカードの点数の合計が最も高いプレイヤーが勝者となります。第一弾のハロウィンと混ぜて遊べます。
ゲームの準備の図
適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。
各プレイヤーはサマリカードを自分の前に置きます。スタートプレイヤーのみ、スタートプレイヤーの面を上にします。
■モンスターカード、アイテムカード
背面により、初期カード(黄色)、下級カード(青色)・中級カード(赤色)・上級カード(灰色)に分けます。
・初期カード(黄色・12枚)
「オオネコ」、「カエル」、「フクロウ」の3種を、各プレイヤーは1枚ずつ、手札として持ちます。
残った初期カードは箱に戻してください。
・下級カード(14枚)、中級カード(30枚)、上級カード(16枚)をそれぞれよく混ぜ、山札とします。
■土地カード(畑12枚、山8枚)
種類ごとにひとまとめにして、「畑」と「山」の面を上にしてテーブルに置きます。
■ボスカード(6枚)
上図のように「1」~「4」を1枚ずつ並べて置きます。この時、2枚ずつある「1」と「3」はランダムにそれぞれ1枚ずつ決めます。残った「1」と「3」は表の内容を確認せず、箱に戻してください。
その後、「1」のカードの左上にある魔法陣のアイコンに、ラウンドマーカーを置きます。
このゲームは12ラウンドにわたって行われます。最初の初期準備ラウンドの他、スカウトラウンド、ボス戦ラウンドがあります。
現在のラウンドは、以下のトラックとラウンドマーカーによって示されます。
以下、ラウンド毎に説明を行います。
このラウンドは全員が一斉に手番を行います。
各プレイヤーは、下級カードの山札から3枚ずつ引きます。この時、スタートプレイヤーから時計回りに見て、最も遠い2人のプレイヤーは追加で1枚ずつ引きます。残ったカードは箱に戻してください。
2人で遊ぶ場合、2人とも4枚引くことになります。
各プレイヤーは引いたカードの中から1枚選び、自分の手札に入れます。残ったカードをテーブルの中央に裏向きに置きます。
全員が置いたら、中央のカードをすべて表にし、カード別に枚数が分かるように少しずらして重ねてください。これら、テーブルに置かれたカードとゲームの準備で置いた土地カードの山をまとめて「フィールド」と呼びます。
最後に、ラウンドマーカーを次のマスに移動させてください。
※5~6、8~9、11ラウンド目のスカウトラウンドも同様です。
スタートプレイヤーから時計回りの順に、1度ずつ手番を行います。
手番では以下の1~3を順番に行います。
■1.召喚フェイズ
■2.スカウトフェイズ
■3.クリンナップフェイズ
■1.召喚フェイズ
このフェイズでは、カードを手札から自分の前に出します。出した場所を「場」といい、それぞれのプレイヤー毎にあります。
出す際、出したいカードの左上に書かれた「召喚コスト」(巻物のアイコン)の枚数分の手札を捨てなければなりません。捨てたカードは自分の近くに1つにまとめて置かれます。これを「捨て山」といいます。捨て山も同様にプレイヤー毎にあります。
■2.スカウトフェイズ
フィールドにあるカードや土地カードを、自分の場のモンスターカード(タイプが「モンスター」のカード)を使って取ることができます。取ったカードは自分の捨て山に置かれます。これを「スカウトする」と言います。
モンスターカードを1~複数枚使って、1枚をスカウトできます。
逆に1枚のモンスターカードで複数枚のカードをスカウトすることはできません。
スカウトするには、スカウトコスト以上の攻撃力が必要です。
また、1手番で何枚でもスカウトすることができます。
▼フィールドのカードをスカウトする手順
フィールドのカードの右下に「スカウトコスト」(盾のアイコン)が書かれています。対して、自分の場のモンスターの左下には「攻撃力」 が書かれています。これらを比べ、スカウトコスト以上であれば、そのフィールドのカードを取って、自分の「捨て山」に置きます。
こうして、スカウトに使ったモンスターカードは、横向きにして、使用したことが分かるようにしてください。これを「未使用」の状態から「使用済み」の状態となったと言います。使用済みのカードは、この手番では使用できません。
注意:もし、攻撃力にあまりが出たとしても、他で使用することはできません。
▼土地カードをスカウトする手順
他のフィールドのカードと同様に、自分の場のモンスターカードを使って、土地カードである「畑」や「山」をスカウトすることができます。別のモンスターカードを使って、手番中に何枚でも土地カードをスカウトすることが可能です。
この時、裏面の「焚火」や「落雷」を直接取ることはできません。
土地カードを取った時、捨て山ではなく、直接自分の場に置いてください。
※土地カードの詳細については、後で詳しく説明します。
注意:土地カードを5枚持っている場合、さらに土地カードをスカウトするなど、それ以上土地カードを取る行動はできません。
例:スカウトフェイズ
自分の場にある「カエル」と「フクロウ」を合わせて、攻撃力が合計5になりました。
これで、フィールドにあるスカウトコストが5以下のカードを1枚スカウトすることができます。
今回は、スカウトコスト4の「ブルーウィスプ」をスカウトすることにしました。
フィールドの「ブルーウィスプ」を自分の捨て山に置き、「カエル」と「フクロウ」を使用済みの状態、つまりカードを横向きにします。
■3.クリンナップフェイズ
以下の1)~3)を順番に行います。
1)モンスターカードの維持コストの支払い
維持コストとは、カードの左上にある召喚コスト(巻物のアイコン)と同様です。
維持コストを支払えば、自分の場のモンスターカードを未使用の状態にして、場に置いておくことができます。これを「維持する」と言います。未使用状態でも維持したい場合は維持コストを支払う必要があります。間違わないように1枚ずつ確認して行ってください。
維持コストの支払いは、手札1枚か、自分の場のカード1枚を捨て山に置くことで「1」を支払えます。場のカードで支払う場合、そのカードの維持コストは支払わなくてよく、未使用、使用済み、どちらの状態でも構いません。
また、維持したいモンスターカードを土地カードの上に置くことで、土地カードに書かれた数字分、支払いに当てることができます。
※詳細は後述の「土地カードの詳細」にあります。
最後に、維持コストが支払われていないモンスターカード、そして手札はすべて自分の捨て山に置きます。
維持コストの支払いができる限り、何枚でも維持できます。
またアイテムカードは、維持コストが0のため、維持コストの支払いなしに維持できます。
2)手札の補充
自分の捨て山にあるカードから4枚までカードを選び、自分の手札とします。残ったカードはそのまま捨て山に置いてください。
注意:捨て山が3枚以下の場合、捨て山のすべてのカードを手札にします。
3)もし、ラウンドの最後のプレイヤーの手番だった場合、ラウンドマーカーを次のマスに移動させてください。
クリンナップフェイズの例:
自分の場には使用済み状態の「カエル」と「フクロウ」があります。さらに手札が1枚あります。
この時、プレイヤーは「カエル」を維持することを考えています。
「カエル」の維持コストは、召喚コストと同じ1なので、手札を1枚捨てるか、場のカードを1枚捨てるかすれば維持できます。
プレイヤーは「フクロウ」のカードを捨て山に置き、カエルの維持コストを支払うことにしました。
そして、使う当てのない残った手札を捨て札にしました。
最後に捨て山のカードから自由に4枚選び、手札にし、手番が終了しました。
アクション:場札を使う
自分の場に出したカードに、「能力」「アクション」「使い捨てアクション」のいずれかを持っている場合があります。「能力」は常時使用状態にあり、「アクション」と「使い捨てアクション」は自分の手番中であれば、いつでも使用できます。
「アクション」を行った場合、横に向け、使用済みの状態にします。
「使い捨てアクション」を行った場合、即座に捨て山に置きます。
例:能力
「ブルーウィスプ」
場にアイテムカードがある場合、このカードの攻撃力を【+1】します。
例:アクション
「古い館に住む幼子」
捨て山からモンスターカードを最大3枚まで選び、手札に加えます。0枚でも構いません。
例:使い捨てアクション
「フクロウ」
このカードを捨て山に置きます。クリンナップフェイズの「2)手札の補充」の際、4枚ではなく5枚になるように補充します。
土地カードの詳細
フィールドのカードと同じようにスカウトできます。土地カードの能力は、維持コストや召喚コストに対して使用できます。維持コストは不要です。置かれているだけでよく、使用済みの状態にはなりません。
1)土地カードをスカウトした時
捨て山ではなく、直接自分の場に置きます。
2)土地カードの効果をモンスターに与える方法
クリンナップフェイズの【1)維持コストの支払い】の時にのみ、場のモンスターカードを土地カードの上に置けます。これで、土地カードの効果をそのモンスターカードに使うことができます。「山」であれば、置かれているモンスターカードの攻撃力が【+1】されます。
また、置かれたモンスターカードの維持コストの支払いに、「畑」「山」「落雷」は「1」、焚火は「3」まで支払いを当てることができます。
注意: 1枚の土地カードには1枚のモンスターカードしか置けません。土地カードが複数枚あっても、1枚のモンスターカードにそれらを使う、ということはできません。逆に1枚の土地カードに複数のモンスターカードを置くこともできません。「焚火」で余った維持コストは、他で使用できません。
3)召喚コストとして使用する方法
モンスターカードが上に置かれていない土地カードがあれば、その土地カードは召喚コストの支払いに使えます。「焚火」では、「3」を自由に割り振って1~複数枚の召喚コストの支払いに使えます。
また、召喚コストで使った場合は、維持コストとしても使えます。
4)裏返して「焚火」、「落雷」にする方法
「畑」に8以上、「山」に6以上の攻撃力で再びスカウトすると、裏返され、「焚火」、「落雷」になります。左上のアイコンにあります。
ボス戦ラウンド:4ラウンド目
※7、10、12ラウンド目も同じです。
ラウンドマーカーがBoss(12ラウンド目はFinal Boss)のマスに移動したら、ボス戦のラウンドとなります。一番数字の小さいボスカードを表にします。
12ラウンド目では、残った最後のボスカードを表にします。
以下のフェイズを順に、手番関係なく、全員が同時に行います。
■1.召喚フェイズ
■2.スカウトフェイズ
■3.報酬フェイズ
■4.クリンナップフェイズ
■1.召喚フェイズ
スカウトラウンドと同様に行います。
■2.スカウトフェイズ
スカウトラウンドと同様ですが、必ずボスカードのみをスカウトします。フィールドのカードや土地カードはスカウトできません。
その際、スタートプレイヤーから順に、攻撃力を宣言します。スカウトしなかった場合、0です。ここではまだボスカードを取りません。
注意:カードの効果でフィールドのカードを取ることはできます。
■3.報酬フェイズ
スカウトコスト以上だったプレイヤーの中で、1位のプレイヤーはボスカードを取り、自分の前に表向きに置きます。同数の場合、スタートプレイヤーから始めて、時計回りに近いプレイヤーがより上位とします。
これはゲーム終了時、得点として数えます。また、取ったプレイヤーは、ボスカードに書かれたペナルティを即座に受けます。
その後、12ラウンド目の場合、ゲーム終了に進みます。
そうでない場合、4、7ラウンド目では中級の山札(赤色)から、10ラウンド目では上級の山札(灰色)から各プレイヤーに3枚ずつ、裏向けて配ります。この際、1位のプレイヤーは(4人プレイの場合は2位のプレイヤーも)追加で1枚受け取ります。
その後、初期準備ラウンドと同様に、その中からカードを1枚選び、自分の捨て山に置きます。残ったカードは、一斉にフィールドへ出し、カード別に置きます。
最後に、1位のプレイヤーの左隣のプレイヤーが、新しいスタートプレイヤーとなります。サマリカードをスタートプレイヤーの面にし、元のスタートプレイヤーはサマリカードを裏返します。
■4.クリンナップフェイズ
スカウトのラウンドと同様に行います。
自分の手札、自分の場や自分の捨て山にあるカード、自分の土地カード、取ったボスカードの得点を合計します。
最も得点の高いプレイヤーが勝者となります。
もし同点だった場合、ボスカードの枚数の多いプレイヤーが勝者となります。それも同数の場合は、ともに勝者となります。
TIPS:ゲームに慣れてきたら、クリンナップフェイズ中に次のプレイヤーは手番を開始しても構いません。
プレイ例(1~4ラウンド目まで)
■1ラウンド目:初期準備ラウンド
引いた3枚のカードのうち、「フユーレー」を手札に入れました。
■2ラウンド目:スカウトラウンド
・召喚フェイズ
召喚コスト1の「フクロウ」を自分の場に出しました。手札から、「フユーレー」を捨て、召喚コスト「1」を支払いました。同様にさらに「カエル」を出し、「オオネコ」を捨てました。
・スカウトフェイズ
場の「フクロウ」と「カエル」で攻撃力を合計5にして、「マイコニドの菌床」をスカウトしました。「マイコニドの菌床」は捨て山に置かれます。
これで「フクロウ」と「カエル」は使用済みの状態で、自分の場にあります。
・クリンナップフェイズ
「カエル」の維持コストは、場札の「フクロウ」を捨てて維持されました。
捨て山にある「フクロウ」「オオネコ」「フユーレー」「マイコニドの菌床」を手札にして、手番を終了しました。
■3ラウンド目:スカウトラウンド
・召喚フェイズ
「マイコニドの菌床」を出しました。手札から「フクロウ」を捨て、召喚コストに当てました。
さらに、出した「マイコニドの菌床」のアクションを使用し、加えて「オオネコ」を捨てて、召喚コスト2の「フユーレー」を出しました。
・スカウトフェイズ
「フユーレー」で「山」をスカウトしました。「山」はそのまま自分の場に置かれます。
・クリンナップフェイズ
「フユーレー」を「山」の上に置きました。「フユーレー」の維持コストは「山」と「カエル」を捨てることで支払われます。「マイコニドの菌床」の維持コストは、そのアクションによって0になっているため、何も捨てなくても、維持され、未使用状態になります。
捨て山にある「フクロウ」「カエル」「オオネコ」を手札にしました。
■4ラウンド目:ボス戦ラウンド
・召喚フェイズ
「カエル」を出し、手札から「オオネコ」を捨てて、召喚コストを支払いました。「フクロウ」を「マイコニドの菌床」のアクションで召喚コストに充てて出しました。
・スカウトフェイズ
「フユーレー」は「山」の上に置かれているため、攻撃力が【+1】されます。「フクロウ」、「カエル」、「フユーレー」の攻撃力と合わせて、合計11ですが、「フユーレー」の能力で【-2】され、合計9の攻撃力を宣言しました。
結果、トップでした。スタートプレイヤーが時計回りに次のプレイヤーになりました。
中級の山札から3枚引き、トップのため追加で1枚引きます。引いたカードを見て、「悲嘆の堕天使」を捨て山に置き、残りをフィールドに出しました。
・クリンナップフェイズ
「山」に「カエル」を置き、維持しました。また「フクロウ」を「フユーレー」で維持しました。捨て山から「オオネコ」「フユーレー」「悲嘆の堕天使」を手札にしました。
攻撃力の合計=9
(5+1)+2+3 -2= 9
ゲームデザイン / 竹内大雅(TAKEUCHI Taiga)
アートワーク / HAL10WEEN