新型コロナウイルス感染症の影響により、千葉大祭が中止となりました。そのため、人車鉄道の企画も中止となりました。
2年連続で中止となっていた千葉大祭の開催を受け、人車鉄道も3年ぶりの運転再開を果たしました。
コロナ禍において全国の大学サークルは年単位での活動休止や制限を強いられたため、行事の継承に困難が生じているといわれています。
当会も例に漏れず2年にわたり行事の多くが中止になったため、ノウハウの継承という課題に直面しました。特に人車鉄道は他のサークルに類を見ないイベントであるとともに作業が複雑であり、そのうえコロナ禍前の大学祭を知る世代が4年生より上に限られていました。そのため通常は作業に加わらない大学院生やOBの協力を得つつ、2020年以降に入学した3年生以下へノウハウを継承するという過去に類を見ない困難な準備となりました。
そして、人車車体の老朽化も進行していました。車体の外板は何度か張り替えていたようですが、骨組みなどは2008年を最後に更新されず、長年の風雨による腐食が深刻になっていました。
したがって、本年の人車鉄道は「3年間のブランクを経てのノウハウ継承」「老朽化した車体の更新」の二つの課題を同時に解決して行うことになりました。
しかしながら、それぞれの会員やOBが一致協力して準備・運営に取り組んだことにより車体更新や塗替え、レールの敷設ならびに撤収は無事故で行われ、3日間で1200人を超えるお客様にご乗車いただきました。
運賃は、車体更新や塗替えに多額の費用を要したことや、例年より1日少ない3日間の開催であったことを踏まえ、1人100円(1991年~2018年は50円、2019年は80円)に値上げされました。