2011年の大学祭

2011年の大学祭では11月3日から7日までの4日間、人車の運転や模型の展示を行いました。図書館の改装工事のため人車の運行場所が人通りの多い図書館前からA号館前に移動したことで、来場者の方に気づいていただけないのではないかと懸念しましたが、例年通り多くのお客様にご乗車いただきました。また、人車のりばから模型の展示を行っている人文学部棟との距離が近く、アクセスが容易なため模型展示も多くのご来場者で賑わいました。来年の大学祭においても、またA号館前の人車をメインとして皆様のご来場をお待ちできたらと願います。


■人車鉄道


 例年は図書館前の通路に線路を敷設していましたが、今年は図書館の建替え工事によって通路が使用不能になってしまったためA号館前の歩道に敷設することになりました。図書館前の通路は道幅が広く敷地は歩行者と共用していたのですが、A号館前の通路は道幅が狭いため人車の専用軌道といった形になりました。

 今年の人車は房総での運用が終了した113系「スカ色」仕様の塗装となりました。今回の方針としては車体のディティールアップを図る試みでパンタグラフをはじめ、方向幕やライト、幌など細部の再現にこだわり、中でもサイドボードの方式で行き先を差し替えることのできる方向幕はお客様からも好評をいただきました。なお人車の片方の妻面は113系の前面強化型、いわゆる「鉄仮面」を再現したもので、アルミ板を貼り付けることによって表現しています。

■模型


 例年通り、代々受け継がれているレイアウトを使用し、本年度は老朽化した分岐器および制御盤を更新することによってスムーズな運転が実現できました。会員およびOBが持参したE259系N'EX、8000系しおかぜを始めとして、全国各地の鉄道車両がレイアウトを賑わせました。

 大祭期間中は多数のお客様にご来場いただき、縦横無尽に走る列車をご鑑賞いただきました。

■研究誌


 今回の特集は「ひたちなか海浜鉄道」です。3月に発生した東日本大震災の被災状況、これまでの状況とこれからの復興について取材しました。恒例の会員・OBによる個人記事も収録しています。

【出展内容】

人車鉄道の運行と鉄道模型の展示走行、冊子の販売

【開催期間】

2011年11月3日~2011年11月6日

【開催場所】

【人車】A号館前

【鉄道模型】社会文化研究棟1階画像情報教室1

【人車のテーマ】

113系スカ色+前面強化型(通称「鉄仮面」)