船田 良 (ふなだ りょう)

教授(植物環境分野)

研究室で行っている研究の内容

 樹木が生産する木材など木質バイオマスの高度有効利用は、循環型社会や脱炭素社会の構築に貢献し、SDGsの達成にも重要です。そこで本研究室では、木質バイオマスの生産量・材質および樹木の炭素固定能力の変動機構を解明するために、樹木の肥大成長制御の制御機構、樹木細胞の分化機構、樹木の環境適応性などを解析しています。さらに、植物組織培養技術を駆使して、有用樹木や絶滅危惧樹木の再生系の確立を目指しています。特に、各種顕微鏡を用いた生体イメージング技術による木材生物学的および樹木生理学的な視点から研究を行っています。

主な担当授業科目とその内容

1)2年生の後期には「植物組織形態制御学」を担当します。植物細胞の分裂や分化過程や制御機構、樹木の形成層活動の季節的変動機構、植物ホルモンによる樹木の成長制御機構、樹木細胞の細胞壁構造や細胞壁構築過程、セルロースやリグニンなど細胞壁成分の生合成機構、重力屈性など樹木の環境適応性などに関して講義を行います。
2)3年生前期の「森林資源形成学」では、材質に優れた木質バイオマスの形成制御、特に樹木の年輪解析、細胞壁の形成機構、材質育種、樹木の組織培養技術、について概説します。

より細かい情報

研究室 website http://web.tuat.ac.jp/~keisei/
研究室名 植物資源形成学研究室
居室 府中キャンパス1号館3階326号室
専門分野 木材生物学、樹木生理学、木材解剖学、細胞生物学、木質バイオマス学、環境科学