名称 :自転と重力のパラドックス(Paradox of rotation and gravity)発案者:廻志屋場所 :日本年代 :2020年これは、自転による遠心力と重力を利用した発電装置(発電方法)である。赤道で体重が軽くなる理由ほんの僅かだが、地球において赤道にいる方が体重が軽くなる。これには大きく2つの原因がある。一つは遠心力によるもので、赤道は回転軸から離れているため遠心力が大きく働く。 もう一つは、重力の性質によるものである。地球は完全な球体ではなく、赤道が膨らんだ、やや潰れた球形をしている。そのため、赤道地方の方がほんの少しだけ地球の中心から遠く、赤道の重力がやや弱くなっている。
もし、自転を段々と早くしたらどうなるだろうか?技術的な問題は置いておくとして赤道に立ったとき、少しずつ見かけの体重は小さくなり、やがて体重が0になる自転速度を迎えることになる。更に早くなれば逆に宇宙の方へと放り出されるのではないかと考えた。この時、自分は燃料や電気を使わず宇宙へと行くことが出来ることになる。これまでの永久機関は例外なく重力(位置エネルギー)に拘束されてエネルギー保存則の域を抜け出すことはできなかった。このアイデアではエネルギーを消費することなく宇宙へ行くことができるため、永久機関が出来るのではないかと期待した。
動作原理①北極(南極)の山から鉄球が赤道に向かって落下する。②赤道まで来た鉄球は自転のエネルギーを受け取って見かけ上軽くなる。③鉄球はコンベアでブランケットまで運ばれる。④自転のエネルギーをブランケットで回収され、鉄球は回転を失う。以前は、摩擦を無視すれば②と④でエネルギー収支は0になると考えていた。⑤鉄球は帰還レール(赤道上空から北極(南極)上空)を通る。⑥北極(南極)へと落下するとき、滑車のような発電機で重力発電する。⑦余剰のエネルギーを自転モーターへとフィードバックする。
装置の構造大まかな構造は立方体のフレームの中に二重反転する半球がある装置となっている。ファクターは質量が大きな鉄球を利用する。ブランケットでエネルギーを回収する目的でも鉄は好都合である。北半球と南半球では自転の向きが反対になっている。これは宇宙規模の装置であるため、外部から回転させるのが困難だからだ。モーターによる作用反作用を利用して半球を回転させる仕組みである。入力経路半球の形は地球とは逆に縦長の形になっている。これは北極(南極)が山なりになることで赤道へと落下させるためである。赤道からブランケットまではコンベアがあり、これは秩序よく鉄球を送り込むための物でありエネルギーはあまり必要としない。具体的なブランケットの構造は未定だが、電磁誘導の法則で運動エネルギーを電気エネルギーに変化する構造物、いわば発電機である。出力経路帰還レールに関しては、逆に地球と同じような横に膨らんだレールとなっている。これは入力経路とは逆に赤道側が山なりになることで、北極(南極)へと落下するためである。北極(南極)上空まで来ると鉄球は、アームが付いた滑車に移り乗る。鉄球の重さにより滑車が回転し、滑車の軸に繋がれた発電機は発電をする。そうして、始点の北極(南極)へと降りて来るのだ。
このアイデアは本当に出来るのではないかと期待したが仕事を取り出すことはできないだろう。動画:なし