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2018年10月29日
10月27日、28日に開催された北大の金葉祭(こんようさい)に、今年も行ってきました。北大の学生有志が主催するイベントで今回が7回目。今年は車両の交通規制が拡大され、夜間もイチョウ並木通りは「歩行者天国」となり、ライトアップをゆっくり見物できました。新たな試みとして「フルカラーライトアップ」も実施されました。外国人観光客もたくさん訪れ、今や一大イベントに育ってきました。
▼金葉祭開催の1週間ほど前の10月22日、北大イチョウ並木を撮影しました。柔らかな日差しが、アスファルトに長い影を描いています。晩秋の、ほんの数日間だけの穏やかな小春日和に、イチョウ並木がその美しい姿を披露してくれます。私が最も好きな光景のひとつです。
▼さらに3日後の10月25日に撮影した一枚。いい光を捉えることができました。3日前よりも、少し黄色く色づいていることがわかります。イチョウの緑と黄色が絶妙で、私のお気に入りの一枚です。
▼金葉祭初日の10月27日、札幌市は大雨による集中豪雨で一部地域に「避難準備」が出されました。金葉祭実行委のFaceBookには「現在豪雨のため屋台運営、実験工作、ステージの運営を中止しております」との記載が・・・。午後からは雨も上がり日も差してきたので、夜勤の前に金葉祭を見物しました。路面には大雨を物語るように大きな水たまりができています。
▼金葉祭の会場に北海道テレビ放送(HTB)の人気キャラクターOnちゃん登場。家族連れに囲まれています。そういえば、Onちゃんの着ぐるみの色もイチョウみたいですね。
▼今年の目玉イベントの「フルカラーライトアップ」。LEDのカラー投光器を使いイチョウを色とりどりに「着色」しています。来場者は、さかんに写真撮影していました。きっとインスタ映えするのでしょう。このフルカラーライトアップは18時30分と19時30分の2回、それぞれ15分間行われました。
▼この写真は失敗作です(笑い)。シャッターが閉じる寸前、手ぶれで光の軌跡が写りこんでしまいました。でも結果として夜空に光線を放っているような、いい感じの写真になっています。こういうトラブルも写真撮影の面白いところ。思いがけない偶然の出会いのようですね。
▼フルカラーもいいけど、やっぱり通常のライトアップが落ち着きますね。「ホコ天」になったことで、昨年までのような学生さんの交通整理の必要もなく、遅くまで大勢の見物客でにぎわっていました。皆さんイチョウ並木を心ゆくまで満喫していました。
この5年間、北大金葉祭を訪れ、このブログにアップしてきました。イチョウの美しさは変わりませんが、この学生主催のイベントは年々進化しています。来年のさらなるパワーアップを期待しています。毎年このイベントですてきな時間を過ごすことができ、私は若い学生諸君から活力を分けてもらっています。本当にありがとうございます。
2017年10月31日
10月28日、29日に開催された「金葉祭」の見物に、今年も行きました。北大の学生有志が主催するイベントで今回が6回目。ここ数年は道新紙面や「どうしん電子版」にも掲載され、認知度が高まっているようです。
▼金葉祭が開かれる3日前の10月25日に北大構内を散策しました。この数日前に衆院選があり、当日徹夜で開票速報をしましたが、そんな疲れをリセットしてくれるような素晴らしい小春日和。金葉祭の開催を伝える看板がうまく景色にマッチしています。
▼平日のため人通りも少なく、イチョウを満喫できました。昨今はSNSの「インスタグラム」という写真投稿サイトが人気で、投稿する写真は正方形が基本です。この写真は「インスタ映え」を意識した正方形の構図。まだ投稿したことはありませんが、「インスタ投稿」がどんなものなのか、試してみようと思います。
▼並木通りの「道路のオレンジライン」も、イチョウ色に溶け込んでいるようです。
▼農学部前の通称「農学部ローン」。クラーク像がある「中央ローン」ほどメジャーではありませんが、北大らしさが変わらず残る場所です。緑の芝部には紅葉の枯れ葉が敷き詰められています。中央左側の人物は紅葉をスケッチしている老紳士。きっと落ち着いてデッサンできるこの場所が、お気に入りなのでしょう。
▼金葉祭1日目の10月28日(土曜日)。イチョウ並木全体が黄色く色づき、落ち葉が北13条通りを覆っています。忙しく走る実行委員の学生さん。しゃんとした後ろ姿から若さや活気が伝わってきます。えんじ色のパーカーも良くお似合い。金葉祭のマークはきっと北海道大学のシンボルマークの学章デザインを意識したものなのでしょう。ペン先をイチョウの絵柄に置き換えた、しゃれがきいた、とても良いデザインです。
▼金葉祭2日目、10月29日(日曜日)のライトアップ。誰が描いたのか「イチョウのハートマーク」がすてきです。たくさんのカップルがこの場所で記念撮影して、いい思い出ができたことでしょう。
この4年ほど金葉祭を毎年見物し、このブログに掲載してきました。今年は例年にも増し外国人を含めた観光客が大勢来ていました。岩手県からツアーで訪れたという観光ガイドさんに話を聞くと、今は北大のポプラ並木よりもイチョウ並木のほうが人気があるとのことです。
私が思う金葉祭の魅力とは、観光客が増えても営利を目的にすることなく、学生主体で地道に運営を継承していることです。出店で振る舞う豚汁やジャガバターに値札はなく、代わりに「美しいイチョウの鑑賞代」を募金箱に寄付します。
今年は台風22号の影響で事前の天気予報は雨でしたが、台風の進路が少しそれたため、すてきなイチョウ鑑賞ができました。この原稿を書いている翌10月30日は、外は冷たい暴風雨。ラッキーでした。私にとって金葉祭はすっかりこの季節の風物詩となっています。これからも、ずっとそうであることを願っています。
2016年11月01日
今年で5回目となる北大金葉祭(こんようさい)が10月29日、30日に開催されました。今年は、イチョウがちょうどいい見頃の金葉祭となりました。
▼開催に先立ち、4日前の10月25日(火曜日)早朝に、北大イチョウ並木を散策しました。イチョウ並木は、北大の北13条門からメインストリートに通じる道路の両側に並んでいます。上の写真は、その道路の中間地点から北13条門を捉えた一枚。秋のやわらかな光が透過する、見事なイチョウのトンネルです。
▼こちらは中間地点からメインストリート側の景色です。朝の日差しに照らされる、真っ赤な紅葉が印象的です。
▼29日(土曜日)の金葉祭1日目。今年はポスターの言葉どおり、イチョウ並木が一番の見ごろとなりました。
▼当日は少し肌寒い気温のため、金葉祭の本部テントには、あたたかい豚汁などを求める人の列ができていました。
▼本部テントでは、実行委員の学生さんが熱心にカボチャをくり抜き、ハロウィーンのキャンドルライトを作成しています。今年から、えんじ色の「金葉祭 実行委員」ロゴマークのおそろいのパーカー姿。かっこいい。
▼手作りキャンドルは、夜の本部テントの、おしゃれな盛り上げ役となりました。
▼午後6時30分、実行委員の学生らのカウントダウンで、イチョウ並木が一斉にライトアップ。見物客から歓声がわき上がりました。
▼私のような写真愛好家たちは、いいスナップを撮ろうと、道路に出てライトアップを撮影するのですが、一般車両が通るたび、実行委員の学生は「車が通ります」と、丁寧に交通整理をしてくれます。本当に頭が下がる思いです。大学も協力し、ほんの1時間でもいいので、車両の出入りゲートを北大正門側に移し、イチョウ通りを完全に歩行者天国にしてくれれば、ありがたいと思うのですが…。
▼まるで12月の大通り公園を想像させる美しさ。ホワイトイルミネーションの人工物とは異なり、こちらは、自然が奏でる芸術作品です。
今年はポスターのキャッチフレーズどおりの「いちょうがいちばん、きれいな日」となりました。5回目となり、イチョウの見頃の予測も的確になってきたのでしょう。北大イチョウ並木の歴史を知りたくネット検索すると、複数のサイトに下記の記述が見つかります。
「かつてこの北13条通りは、大正11年頃に植えられたサクラとカエデの並木であったが、病害などで枯死したり伐採され、昭和20年頃には姿を消した。今のイチョウは、昭和14年頃に植栽されたもので、当時は、サクラとカエデと小さなイチョウが混在した並木であった。サクラやカエデが姿を消したあとは、北大の発展に合わせるようにイチョウの並木も成長し、並木を形成した。夏は緑のトンネルを作り、秋は黄金色のトンネルに姿を変え、訪れる市民の目を楽しませている。」
そうであれば、北大イチョウ並木は今年で77歳の「喜寿」を迎えることになります。金葉祭が始まってからこの5年間、自分の孫ほどの世代の学生に慕われ、大切にされ、北大のイチョウ並木は、この上なく喜んでいるに違いありません。
こんなすてきなイベントを実行してくれる学生のみなさんに、私はイチョウ並木に代わって、このブログの見出し「いちょうが一番よろこぶ日」の言葉を、敬意を込めて贈りたいと思います。来年以降も楽しみにしています。
2015年10月26日
今年も北大イチョウ並木が、金色に美しく染まる季節がやってきました。24日には、今年で4回目となるライトアップイベント「金葉祭」が開催され、仕事の帰りに立ち寄ってみました。
▼10月22日の昼ごろ撮影したスナップ。小春日和の抜けるような青空のもと、イチョウ並木の鑑賞には絶好のコンディションとなりました。まだ緑が残る手前側の木々、そして奥に行くにしたがって黄色から赤に染まっていくグラデーション模様が美しい。道路のアスファルトに映る並木の影も含めて、まるで芸術作品を見ているようです。
▼薬学部のそばの木々は、葉が赤く色づいています。橙(だいだい)色、朱色、紅色、深紅(しんく)・・・ さまざまな葉の色が、柔らかな秋の日差しの透過で美しく発色しています。
▼今年の金葉祭は10月24日、25日の2日間。イチョウ並木の見ごろに合わせ、昨年よりも少し早い10月下旬の開催となりました。「いちょうがいちばん、きれいな日。」手作り感があり、いいポスターです。ポスターのイチョウの絵は、まるで実物のよう。背景の木々の葉が透けているのかと錯覚するほど上手に描かれています。
▼24日の夜、仕事帰りに金葉祭ライトアップイベントを見学しました。あいにくの雨模様ですが、アスファルトに反射するライトのおかげで、イチョウの輝きは昨年よりも美しく感じました。
▼雨のなか、来場者が安全に鑑賞できるよう、誘導ライトで交通整理をする実行委員の学生さん。終始よく通る声で毅然(きぜん)と的確に、そして誠実に対応する姿がとても頼もしい。北大の精神が、今の学生にもしっかりと受け継がれていることを垣間見た思いです。
4回目の金葉祭、たいへんお疲れさまでした。実行委員のみなさまによる飲食の振る舞いに、心も体も温かくなりました。ありがとうございます。
25日は札幌で初雪が観測されるほどの寒さと強風のなかでの開催でしたが、苦労して実施したイベントこそ、生涯を通じた友と出会う機会になり、「あのときは、寒くて強風の中の金葉祭だったね」と、ずっと忘れることのない大切な思い出になるものです。来年の開催も、楽しみにしています。
2014年11月02日
私はJR通勤をしていますが、この時期の天気のいい日は、いつもより1時間早い電車に乗ります。理由は早朝の北大イチョウ並木を撮影するため。11月1日と2日には、今年で3回目になるライトアップイベント「金葉祭」が開催されました。
▼10月24日の出勤前に撮影したスナップ。イチョウ並木の葉には、まだ青さが残っています。奥のメインストリートでは紅葉が赤く色付き、全体として、まるで絵画のような構図。札幌に住んで30年になりますが、この時期の北大イチョウ並木が、札幌で最も好きな光景です。
▼上の写真より約1週間後の10月30日、出勤前の午前8時40頃撮影しました。イチョウの葉が深い金色に色付き、NHK連続ドラマ「マッサン」テーマソングの背景の、麦の色を連想します。空の青さもよく映えています。この朝の空気感がたまらなく好きです。
▼撮影を終え会社に向かう途中にクラーク像を撮影。朝の光と秋の青空をうまくフレームに収めることができました。クラーク先生の前に立つと、18歳で田舎から札幌に出てきた時のことを昨日のように思い出します。自分もあと数年で先生の年齢を越えてしまうけど、先生が教えてくれた「フロンティア・スピリット」の精神は、ずっと持ち続けていたいと思うのです。
▼11月1日の夜のライトアップを見に行きました。2012年から実施されているイベントで今年で3回目。「金葉祭(こんようさい)」という学生主体の催しで、出店も立ち並び、夜桜ならぬ「夜イチョウ」見物で盛り上がっていました。
▼学生へのカンパ代わりにと思い「金葉祭のポスターがほしいのだけど、売ってくれますか?」と聞くと、実行委員と思われる学生は、見ず知らずの私に「売り物ではないのですが、よかったらどうぞ」と言って、ポスターを気前よく差し出してくれました。すてきな時間とポスターまでいただき、本当にありがとうございます。「北大元気プロジェクト」の名前のとおり、私はみなさんに元気をもらうことができました。来年も楽しみにしています。
銀杏(いちょう)並木の金葉祭。格調高く、しゃれていて、いいネーミングです。今の学生たちはセンスがいい。土日だけじゃなく、「金葉」だから金曜の夜から実施したらどうでしょう?私のような会社勤めの人たちが、仕事帰りに多数立ち寄ってくれると思います。
※本内容は2014年~2018年に「道新スタッフブログ」に掲載したものです。2019年「道新スタッフブログ」閉鎖に伴い、ブログ管理者に了解を得て、このページに移設しました。