- 2023年の日記 -
2023年12月24日(日)
一般ニュースでは報じられませんでしたが12月9日、ハレー彗星が海王星を越え、太陽から最も遠い位置に到達しました。
およそ76年周期で地球に近づくハレー彗星。前回最接近の1986年、私は19歳の学生でした。北半球はあいにく観測に適さずこの目で見ることはできませんでしたが、インターネットがない時代、関連書籍などを読み大きな関心を持っていました。細長い楕円軌道を描く彗星は今でも神秘そのものです。この年の航空宇宙関連の出来事としてNASAのスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発、前年には日航ジャンボ機墜落事故がありました。
▼1986年3月に撮影した私の学生時代の下宿。壁に科学雑誌Newton(ニュートン)のハレー彗星特集ページを貼り付けています。懐かしい。
あれから37年余りが経過し、ハレー彗星は地球に向けて折り返しの旅に出ました。とても感慨深いです。
次の地球最接近は2061年。生きていたら94歳ですが、おそらくこの目で見ることはないでしょう。若い世代のみなさんは、世紀の天体ショーを見るチャンスがあり羨ましく思います。前回の最接近では日本、アメリカ、欧州などが「ハレー艦隊」と呼ばれる複数の探査機を打ち上げ、協力して彗星観測を行いました。次回はさらに接近し、その姿をより鮮明にとらえて分析が進むことでしょう。生命の起源は宇宙のかなたから彗星によって運ばれたという説もあります。興味は尽きません。
ハレー彗星と同様、自分も折り返しを過ぎ、人生の後半を旅していると思いながら、美しい冬の星空に思いをはせています。
2023年12月17日(日)
50代後半になってもクレジットカードを持たず、買い物は全て現金払い。必要なものは対面で購入し通信販売は利用したことがありません。財布に入っているポイントカードは、近所の生協とホームセンター、それにドラッグストアの3枚だけ。損をしているとか不便だとは感じていません。
教育費と住宅ローンに追われていた10年ほど前から、支出を「見える化」するため日々の現金出納を帳簿に付けることが習慣となり、息子が社会人になった今も続けています。キャッシュレス時代に逆行しているようで、必ずしも人に勧められるものではありませんが、お金を粗末にすることはなくなりました。
この先に控える長い老後を見据え、背伸びせず身の丈にあった生活の「予行練習」にもなります。たまに、ささやかな贅沢をすることが生活に潤いを与え、生きがいにつながります。時代遅れと言われても、この先もこんなシンプルな暮らしを続けていきたいと思います。(立花幹彦)
※新聞雑誌に投稿しようと思い執筆した文章です。諸般の事情で取りやめになりましたので、ここに掲載します。
2023年11月18日(土)
今年も400ml献血を3回行い、累計97回になりました。1年後には100回目に到達できそうです。おかげさまで体調は良好で、昔よりも楽に400mlの血液を抜くことができます。この30年あまり、献血に慣れる体になってきたのでしょう。
継続的に献血する人は、しない人より長生きするという結果が、海外の研究で得られているそうです。血を抜くことで体に不要な鉄分が排出されるからとのこと。なるほど。鉄を排出すると体がサビなくなるのかもしれませんね(笑)
献血の目的は医療現場や研究機関への血液の提供ですが、それによって自分も健康になれるなら、これほど良いことはありません。来たる節目の100回目はその通過点ということになります。
献血は69歳まで可能ですが、老いていくと血液細胞も劣化するでしょうから、そんな血液を提供してもよいのかと考えてしまいます。そういうことを気にする年齢になりました。自分の血液についていえば、この先は若手の研究者の実験材料にでも使ってほしいと思います。ただ、医療現場全体のことを考えると、若い世代の献血は不可欠です。多くのみなさんに関心をもってほしいと思います。
2023年11月06日(月)
今年は10月下旬から2週間、金葉祭の期間を含めて天候に恵まれ、イチョウが緑から黄色に変化していく様子をじっくり観察できました。来年はあいにくの天気かもしれませんが、それでも再来年、またその次の年にもっといい風景に出逢えることでしょう。
10月30日付・北海道新聞に掲載された東京再開発の記事に目が留まりました。超高層ビルの建設計画によって100年の歴史を誇る神宮外苑イチョウ並木への悪影響が懸念され、著名人らが開発に反対しているという内容です。幸いにも北大イチョウ並木はそのような心配はなく、少なくとも自分が存命の間はこの景観は維持され、この先も心の支えになってくれます。
▼10月31日(火)出勤前の早朝に撮影。澄み切った秋晴れのもと、緑・黄・赤の自然のグラデーションがとても美しい。ずっと眺めていたい光景です。
▼11月4日(土)の14時頃。私が勝手に「工学部前のイチョウの広場」と名付けている場所です。落葉したイチョウの葉がきれいに敷き詰められています。後方に見える建物は35年前の私の学び舎。当時もこの周辺を往来していたはずなのに、若さゆえの視野の狭さで、この景色は目に入ってきませんでした。いったい何を学んでいたのやら(笑)
メインのカメラをスマホに移行して1年余り。コンパクトなレンズと小さな受光素子のため画質に限界を感じることもありますが、効果的なAIフィルター(?)を駆使して気軽に何枚も実験的に撮影できます。以前のような重いカメラとレンズを持ち歩くことから解放されました。自動で効果的な補正をしてくれて、視力が落ちた私を的確にアシストしてくれます。
家電量販店で2万円程度で購入したスマホですが、高精細の動画まで撮影できます。夢のような時代になったものだと、つくづく思います。ChatGPTも然り。私の老いに応じるかのように新しいテクノロジーが生まれ、私を助けてくれます。少年時代に思い描いていた未来に、まさに今いるのだと実感しています。
<撮影データ・2枚とも>スマートフォンOPPO-A73 「より暖色に」フィルターを適用。その他はオート設定
2023年10月29日(日)
天候に恵まれた10月28日(土)と29日(日)の両日、今年で12回目となる学生主催のイベント「北大金葉祭」に行ってきました。昨年は「制限付きの3年ぶりリアル開催」でしたが、今年は制限なく、ちょうど見頃となったイチョウ並木を満喫できました。
▼右は金葉祭実行委員の学生さん。パーカーの背中の「金葉祭ロゴ」の撮影に笑顔で応じてくれました。撮影した写真のSNS投稿も快諾。ありがとうございます。笑顔が素敵な学生さんに、えんじ色のパーカーがとてもお似合いです。左は金葉祭のマスコットの「こんちゃん」。目つきがちょっと怖そうですが(笑)、手作り感が満載で、このイベントが学生主体であることを実感します。
▼イベント2日目の夜はライトアップの様子を鑑賞できました。正面にちょうど満月が輝いていました。スマホではうまく写しきれませんでしたが、肉眼では月とイチョウのコラボが幻想的でした。この10年間の金葉祭で一番印象に残る光景でした。
北大金葉祭は2014年の第3回から見物しています。コロナ期間はオンライン開催でしたが、それも含めて今回で10回目の参加となります。その時々の文章と写真をこのWeb内に掲載しています。
当初は(失礼ですが)そんなに知名度もなく「学生が面白そうな企画をやってるな」程度の気持ちで参加していました。この数年はこの時期の一大観光イベントになり、今年は大勢の外国人観光客が見物していました。今後さらに規模が大きくなっても「学生の手作りイベント」というフロンティア精神を持ち続けてほしいと思います。
金葉際実行委員のみなさま、今年も素晴らしいイベントをありがとうございました。
2023年10月25日(水)
今年も私の好きなイチョウ並木が黄色く色づく季節がやってきました。この日は晴天で、出勤前の午前8時半ごろに北大13条門からイチョウ並木を撮影しました。
▼まだ落葉はなく、緑の葉が少し混在しているこの時期の光景が気に入ってます。毎年同じような写真を撮影していますが飽きることはありません。
▼道庁赤レンガ広場前です。改修工事のため、工事シートに写真をプリントした「なんちゃって赤レンガ」ですが、そんなに違和感は感じないですね。
黄色に色づくイチョウの木々は本当に美しいです。見た目もさることながら、葉から出る新鮮な空気の成分が、フェロモンのように私を魅了するのではないかと勝手に想像しています。イチョウ並木に恋焦がれる状態にさせられるのかもしれませんね(笑)。だから毎年のように色付いたイチョウ並木に「逢いに行きたい」という衝動にかられるのでしょう。
2023年9月29日(金)
きょうは中秋の名月。天気に恵まれ自宅からきれいな満月を鑑賞できました。あまりに美しいので、愛機のコンパクトデジカメを使い、まん丸のお月さまを撮影しました。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」のとおり大量に撮影した中の、お気に入りの1枚です。
<撮影データ>Canon PowerShot SX150 IS/f5.6・1/200秒/ISO400/露出補正マイナス2
▼この日の撮影データを参考に4日後の10月3日に、3分の1ほど欠けた月を愛機のコンパクトデジカメで撮影しました。思った以上にいいスナップです。クレーターの影によって月の表面を立体的に捉えることができました。少年時代、天体望遠鏡が欲しかった頃の記憶が鮮明によみがえります。<撮影データ>f5.6・1/200秒/ISO400/露出補正マイナス2/マニュアルフォーカス
▲愛機のコンパクトデジカメ「Canon PowerShot SX150 IS」。購入は2012年8月、当時の購入価格は1万3800円。コストパフォーマンスが抜群です。操作がシンプルで何と言っても写りがきれい。女性的な(?)流れるような流線形のボディーラインも気に入ってます。こんな名機は今後もう出ないでしょう。購入から11年が経過しますが壊れるまで使い続けます。
2023年9月24日(日)
ユーチューブを始めてから、たまに遊びの動画を撮影しています。この日は抜けるような秋晴れ。秋のドリームビーチの様子を「50代おじさんの秋の遠足」というタイトルで、下手なナレーション入りで撮影しました。
▼ナレーションでも話していますが、遠く雄冬(おふゆ)岬や天塩山地、そして今年から稼働している洋上風車がくっきりと見ることができました。こんな絶景はめったにありません。
動画のナレーションも、だいぶ慣れてはきましたが、まだまだ初心者です。ここだけの話ですが、この動画撮影でも途中で噛んでしまい5テークくらいは撮り直しました。下記のリンクから動画を観ることができます。
2023年9月20日(水)
ユーチューブにつづき、インスタグラムも開設してみました。当面は実験的にインスタ映えするような動画を、たまにアップしていきます。
▼自分の泳ぐ姿で今年一番気に入っているシーン。海に棒を差してスマホで自撮りしました。高価なiphoneのユーザーはマネしないでくださいね(笑)。
しばらくはインスタ閲覧専門です。それにしても、トップページには自分好みのコンテンツがずらっと並んでいます。明らかに嗜好を分析されているのでしょうね。
2023年8月31日(木)
8月末日をもって小樽ドリームビーチの営業が終了しました。今年は暑かったこともあり、例年よりも多くビーチに出向きました。
今年から始めたユーチューブで、営業最終日の泳ぐ姿を自撮りしました。思った以上のアクセスがあります。来シーズンも健康を保ち、今年以上に泳ぐことができますように。
2023年8月25日(金)
札幌は猛暑が続いています。8月23日には最高気温が36.3度の観測史上最高を記録しました。こんなわけでドリームビーチで泳ぐ日も多くなりました。
今年から動画撮影を本格的に始めています。今回は自分の泳ぐ姿を撮影してみました。100円ショップで購入した園芸用の支柱にスマホを取り付けて海底の砂に差すという簡単な方法。スマホを海に落とすのが怖いので息子のおさがりの壊れてもいい旧式を使っています。さらに万一落としても海上に浮くように、発泡スチロールをひもで結びました。
撮影は平日午前中の海水浴客が少ない時間帯を狙います。動画に他の遊泳者の姿や話し声を入れないためです。きっと周囲から「変なおじさん」だと思われていることでしょう。気にしない、気にしない(笑)。
クロールで泳ぐため息継ぎをする横顔が少し見えますが、中年太りのお腹は見えないのでよかったです。プールと違い海でまっすぐ泳ぐのは難しいものです。
このWebページに動画をアップするにはユーチューブへの登録が必要のため、自分のチャンネルを開設しました。友達が少ないので数人にしか紹介していませんが100件を超えるアクセスがあります。50代後半のおじさんの泳ぎを、いったい誰が視聴しているのでしょうか😊
2023年8月11日(金)
きょう8月11日は「山の日」。ネットを調べると2016年からこの日が祝日になりました。お盆休みと連続させやすいとして当初は8月12日とする案でしたが、日航機墜落の追悼の日と重なるため前日になったそうです。政治的に決められた祝日だったのですね。いったい何を祝うというのやら…。そんな事情はさておき、今年は暑い日が続いているので山の日もドリームビーチで泳いできました。
▼祝日なので午前中からビーチには海水浴客が大勢います。沖には春から建設している洋上風車が回り始めています。
▼せっかくの「山の日」なので、海から銭函方面の山々を写してみました。手前の水上バイクはパトロール用のマリンジェット。溺れてこの水上バイクのお世話になることがないよう気を付けます。
「海と山」といえば、サザエさんの夫のマスオさんが勤めている会社は「海山商事」でしたね。海と山の幸を扱っているのでしょうか?そうだとしたら売り上げナンバーワンは北海道産のイクラかな(笑)。気になるところです。
2023年7月28日(金)
昨年に続き、今年も道新花火大会を会社の屋上から撮影しました。日常の撮影はスマホが中心になりましたが、花火大会は光学レンズの付いたデジカメの出番です。1年ぶりの撮影のため、シャッタースピートの設定をすっかり失念しましたが、昨年のこのWebページにメモをしておいたので助かりました。来年のために今回の撮影データを記しておきます。
<使用機材と撮影データ>CanonPowerShot SX150+携帯三脚/シャッタースピート優先5秒/露出補正マイナス1
▼花火大会の序盤に撮影。マーガレットがモチーフなのでしょうか。白と赤の花がとても美しい。今回の一番のお気に入り。
▼ラベンダーのような紫の光線がとてもきれいです。手前の建物は国道36号線沿いにある「メルキュール札幌」というフランス系資本のホテルです。
▼光線が先端向かって赤から緑に変化しています。線香花火の本体のようです。この写真もお気に入り。
▼羽を広げたクジャクのようにも見えます。終盤になり花火の煙が目立ってきました。
▼最近始めた「YouTubeショート」の動画も撮影しました。会社のひとが数人来ていて声が入っています。ご了承ください。
▲左手にはビル建設のクレーンが見えます。このクレーンと右手の北洋ビルや高層マンションのちょうど谷間で花火を鑑賞することができました。来年はこの本社ビルが移転する予定なので、今回が見納めになるかもしれません。天候に恵まれ、今年もこの場所で花火大会を満喫でき、本当によかったです🎇
▼関連リンク
2023年7月23日(日)
スマホ撮影が普通になり、最近では動画も撮影しています。この日はドリームビーチで泳ぎ「YouTubeショート」という60秒以内の短い動画を撮影しました。自分のナレーション付きです😊
自分の声は何度聞いても恥ずかしいですね(笑)これからは、こんな動画も随時アップしていきます。
2023年7月9日(日)
夏が本番になり、今年も暑い日はドリームビーチで泳いでいます。50代後半になって、おなかが出たおじさんになっても、この解放感はやめられません😊
▼この日は絶好の海水浴日和。波が穏やかで、海水がとてもきれいでした。向こうに見えるのは小樽の街と山々です。
▼海水浴エリア境界のブイの近く。胸くらいまで水深があります。スマホを水没させないように手首に結んで撮影しました。
張られているブイの内側を平行に、クロールと平泳ぎで泳いでいます。若い頃のような体力がなくなり、少し泳いでは水に浮いていることを繰り返しています。それでも塩分を含んだ海水に浮かんでいると、日々のストレスから解放されます。
足がつって溺れてブイの外側に流されないよう、以前にも増して準備運動を入念に行っています。離岸流で沖に流されてしまうと戻ってくることができません。何年泳いでいても、海で泳ぐということは、怖さと隣り合わせの快楽であることを実感します。だからやめられないのでしょう。
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2023年6月21日(水)
きょうは夏至。1年で最も昼の時間が長い日です。帰宅途中の午後8時過ぎ、西の空を見上げると一番星の金星✨と三日月が輝いていました。お月さまはちょうど金星の方角を向いています。
金星は英語でVenus(ヴィーナス=美と恋の女神)、月はMoon(ムーン)。人間の男女のように、夜空で近づいたり離れたりを繰り返します。この日は微妙な距離を保っていました。月は少し離れた下から思いを寄せるヴィーナスに求愛をしているよう。まるでロミオとジュリエットのように。このあと甘いハネムーン💛の展開になるといいですね。そんな空想に思いをはせながら、日が長くなった夏至の夜空にカメラのレンズを向けてみました。
2023年6月1日(木)
道東の小清水町に暮らす母方の祖母が亡くなりました。享年100歳。安らかな大往生でした。優しいばあちゃんで、私たち孫の成長をいつもあたたかく見守ってくれました。にこやかな笑顔が印象的で、怒った姿は一度も見たことがありません。
火葬のあと、隣町の清里町の小高い丘から会心の斜里岳を撮影することができました。こんなに美しい眺めは初めてです。空にうっすら浮かぶ雲が「飛び立つ不死鳥」に見えます。まるでばあちゃんが天国に旅立っていくようです。
私が5歳の時、父方の祖父が亡くなりました。火葬場の煙突から上る灰色の煙を見ながら「じいちゃんが煙になって天国に行くんだよ」と父方の祖母が教えてくれました。その光景は今もはっきり覚えています。
今の火葬場は環境に配慮し煙突がなくなり、もう煙を見ることはありません。まさか、こんな形で天国に飛び立つばあちゃんの姿を写真に写し込むことができるとは思いませんでした。
◆
小中学生の頃、私が模型作りが好きだと知っていた祖母は、よくプラモデルを買ってくれ、完成すると褒めてくれました。その後、社会人になってからは写真撮影が趣味になりました。「美しい斜里岳」はきっと写真が好きな孫への、祖母からの最期の贈り物だったのでしょう。
もう少し話をしておけばよかったです。少年時代、あのプラモデル作りがどれほど嬉しかったことか、生前にきちんと感謝の言葉を伝えておきたかったです。あらためて、本当にありがとうございました。この写真は「ばあちゃんがくれた斜里岳」として、私の一生の宝物にします。
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2023年5月20日(土)
前回5月2日の撮影から3週間足らず。ポプラ並木は新緑の葉をまとい全身モフモフになりました。ネット検索すると「北大ポプラ並木は明治36年(1903年)、旧札幌農学校の農場内に実習用に植えられたのが始まり」とのことです。今年で樹齢120年。還暦を2度も迎えたことになります。
2004年の大型台風で何本か倒木しましたが、北海道の幾多の厳しい冬を乗り越え、今もなお美しい姿勢を保っています。自分の年齢の倍以上も生き続け、変わることなく新緑を生み出す生命力に感動せずにはいられません。北大の歴史を見守り続けてきたポプラの木々にインタビューして、その思いを聞いてみたいものです。
2023年5月2日(火)
今年もGWは普段通りのシフト勤務です。この日は快晴。早番業務を終え夕方にぶらりと北大キャンパスを歩きました。手稲山の落陽をバックに、ポプラ並木の繊細でやわらかなシルエットを撮影できました。暖炉のようなあたたかな光に、木々が寄り添っています。冬を乗り越え、新緑の季節を心待ちにしているよう。
北大キャンパスはこれから初夏に向け、一番いい季節を迎えます。ポプラ並木のみなさん、そのおおらかな姿で今年も新入生や観光客を、どうぞあたたかく見守ってください。
2023年5月1日(月)
毎年この季節、自宅から自転車で5分の場所にある「ほみし緑地」を散策しています。今年は桜の開花が早めでGWの前には満開となりました。
▼まだ若木の桜。ひっそりと可憐に咲く姿が美しい。残雪の手稲山とよくマッチしています
▼公園に咲くスイセンの花を手前に配して手稲山をズームアップ。鮮やかな黄色がよく映えています
▼小高い丘から望む、ほしみ緑地の全景と手稲山。快晴の空に白い雲が輝いています。今年の桜はもうピークを過ぎてしまいましたが、来年はこの構図で満開の桜をカメラに収めたいものです
手稲区星置に住んで今年で25年目。住み始めた頃は「子供の成長には、とてもいい環境だ」と思っていましたが、息子が独立した今は私自身が本当に気に入っています。生まれ育った網走と同様に山と海が身近にあり、贅沢な場所だと日々実感しています。
2023年4月3日(月)
今年は例年になく早い雪解けになりました。よく晴れ渡った4月3日、自転車でドリームビーチに出かけ、雄冬岬や増毛山地を望むことができました。こんなに美しい残雪の山々を鑑賞できたのは数年ぶりです。
▼左から雄冬山(標高1198m)、中央が浜益岳(1258m)、右が暑寒別岳(1491m)
▼カメラのレンズを右にシフトして暑寒別岳をズームアップ。
▼レンズをさらに右にシフト。左からピンネシリ(標高1100m)、待根山(1002m)、隈根尻山(971m)の山々が望めます。手前は石狩湾新港の北電LNG火力発電所です。
雄冬岬から連なる山々の眺めは、まるで故郷の網走の海岸から望む知床連山のよう。次は増毛方面から石狩湾やドリームビーチの海岸を眺めてみたいものです。
2023年3月11日(土)
2011年3月11日の東日本大震災から12年が経過しました。今なお避難生活を余儀なくされている方々には、心よりお見舞い申し上げます。
この間、2018年9月の胆振東部地震による道内全域停電、2020年から続くコロナ禍、そしてロシアのウクライナ侵攻による世界情勢の不安など未曾有の事態が発生しました。歴史を変える3大要因は「戦争・自然災害・疫病」といわれますが、図らずもこの12年間に3つすべてを経験することになりました。子供の頃に思い描いていた21世紀の未来が、こんな世の中になるとは想像もしませんでした。特に「未来のエネルギー」だったはずの原発の今後が見通せなくなるとは、全くの想定外でした。
◆
▼震災2年後の2013年5月に自分のルーツの地、岩手県にひとり旅をしました。7泊8日をかけ、リュックひとつで被災地を巡ってきました。当時はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」が社会現象に。Web日記を読み返すたび、旅を懐かしく思い出します。写真は田野畑村・北山崎から眺めた三陸リアス式海岸の絶景です。
▼2018年には、フェリー2泊で岩手県をぶらりと旅しました。写真は三陸鉄道(三鉄)から撮影した海岸の景色。三鉄は景勝地の鉄橋の上で列車を止め、乗客が写真撮影するための時間を取ってくれます。窓を自由に開けることもできます。ローカル線ならではの、これ以上ない贅沢な鉄道の旅です。
前回の岩手旅行から5年が経過します。東北の復興を目にしたく、また三陸海岸を訪れたいと思います。三鉄の窓を開け放ち心地よい海風を感じながら、リアス式海岸の極上の景色を眺めていきたいです。天気のいい日を狙い1週間くらいかけてゆっくり巡りたいのですが、会社勤めだと日程にも気持ちにも、なかなか余裕がありません。
次回の岩手訪問は還暦後になるかもしれませんが、人生の後半(終盤)は、定期的にルーツの地・岩手を旅してみたいものです。荷物はリュックひとつだけ。往復は苫小牧-八戸間のフェリーで雑魚寝(ざこね)です。こんな旅のスタイルが自分には一番向いています。
2023年2月7日(火)
2月7日、札幌文化芸術劇場 hitaru で開催された山下達郎コンサートに行き、3年ぶりのライブを堪能しました。この3日前の2月4日に70歳の誕生日を迎えた達郎さん。ライブ鑑賞は今回で7回目となります。
山下達郎さんは中学の頃からもう40年来のファン。当時はFM放送から流れる「Ride On Time(ライド オン タイム)」をカセットテープに録音して何度も聴いていました。いまでも毎週、達郎さんのFMラジオ番組を欠かさず聴いています。中学生の頃は雲の上の人だと思っていたので7回も生のステージを鑑賞できるとは思ってもいませんでした。達郎さんは70歳になっても変わらずに自然体で本当にかっこいい。自分もこんなふうに年を取っていきたいものです。
今回はラッキーなことに1階の前方で鑑賞することができました。ライブの前日に妻に「コンサート用のオペラグラス持ってる?」と尋ねると「持ってないよ。山下達郎の顔なんてアップで見なくてもいんじゃないの」とそっけない返事。アップで見たいのは顔じゃなくて、ギターカッティングの指先なんですけどね(笑)。ともあれ本当に素敵な時間を過ごすことができました。
◆
※このページに掲載したポスターは主催者の了解を得てWebにアップしています
▼関連リンク
2023年2月6日(月)
新型コロナもだいぶ落ち着きを見せ、雪まつりが3年ぶりに会場開催されました。にぎわう大通公園を会社の屋上からスマホで撮影してみました。
▲三脚を使わずスマホで手持ち撮影しましたが、想像以上に幻想的な仕上がりです。午後6時半ごろのオフィスの窓明かりが夜景に彩を添えています。
今の本社ビルは来年中に移転する予定です。いままで屋上から道新花火大会や月食などを撮影してきたので寂しい限りです。移転まで、この屋上から札幌中心部の景色をたくさん記録しておきたいものです。さえない会社員人生でしたが、30年以上も札幌のど真ん中で仕事ができたことを感謝しながら。
▼関連リンク(屋上から撮影の記事)
2023年1月28日(土)
手稲区は年明けまで比較的少雪でしたが、1月中旬以降は平年並みの積雪になりました。昨年は大雪で除雪に苦労したので、作業を効率的に行えるようママさんダンプに仕切りを取り付けて大量の雪を運搬できるように改造しました。
▼材料は台所などで使うワイヤーネット3枚を百円ショップで購入(合計税込605円)。それに自宅にあったA4サイズのクリアファイルを張り付けました。排雪トラックが雪を多く積み込めるよう荷台の側面に木の板を取り付けていることにヒントを得ました。
▼実際に使ってみると1度に通常の2倍以上の雪を運搬できます。強度が心配でしたが、ママさんダンプにドリルで数カ所穴を開け、針金で固定したので概ね問題ありません。
▲中学のプラモデル作りの延長のようで、こういう改造は今も楽しいものです。材料選びのために百円ショップに行き「何か使えそうなものないかな~」と、いろいろ物色している時間はワクワクします。
「ママさんダンプ」の語源をネットで検索すると『雪国の冬は男性が出稼ぎで不在となるため除雪は主に女性の仕事。 女性の労力を軽減すべく軽量化や工夫を重ね、ママでもダンプカーのように雪を運ぶことができることにちなんで命名した』とあります。わが家には当てはまらないですし、この改良ダンプはママが運ぶにはちょっと重いので「お父さんの改造スノーダンプ」とでも名付けておきましょう。今後もさらなる改良を重ねていきます。
▼関連リンク
2023年1月2日(月)
▼無事に2023年を迎えることができました。いまのところ昨年のような大雪はなく、元日はゆっくりできました。ここ数年、初詣は近くの星置神社と山口神社を訪れていますが、今年は静かな山口神社だけを参拝しました。
▼まだ三が日だというのに、訪れるひともなくひっそりとしています。まるで神社の神様を独り占めしているよう。月並みですが「大禍なく健康でいられますように」とお願いしました。この先、平穏で1年を過ごすことができれば、それだけで、じゅうぶんというものです。
もうひとつ願いがあるとしたら「今年もこのWeb日記に日々の出来事や想いを刻んでいけますように」。2023年もどうぞよろしくお願いいたします。