第六回 「自然と向き合う」
まちでの暮らしは,経済活動が主体で,自然から遠ざかっています.一方,里山暮らしは,畑仕事や山仕事に代表されるように,自然と向き合わざるを得ません.厳しい自然環境でも,豊な恵みを我々に与えてくれています.今回の登壇者は写真家ですが,美しい自然を捉えることに主眼をおいています.奥山を愛する天然写真家の前田博史さんは,地形・地質・植生への造詣が深いので,作品は美しさだけでなく奥深さを感じます.また僭越ですが座長も登壇し,天体写真家としてお話しします.里山から少し離れた奥山の自然と遥か彼方の天体が今回の対象ですが,両者とも里山では重要な役割を果たしています.美しい写真を見ていただきながら,自然と里山の関係について考えてみたいと思います.