都市での暮らし
都市での暮らしは快適です.そこには,分業化された社会があるからです.
水・電力・ガス等の供給,それを担う組織があるおかげで成り立っています.
ゴミ処理,道路の維持管理もそうです.それを維持するのに税金が必要なのです.
税収で成り立つのが都市ですから,民は経済活動によって納税する必要があります.
したがって都市で暮らす人は,どんどん経済活動に参加しなければなりません.
都市でのニートなんて,もってのほかなのですが,都市ゆえのストレスが原因かも.ほとんんど
都市の維持
日本は,あまりに広く都市化が進みすぎたように感じます.
山間部の集落にも舗装された道路が整備され,電力も供給されています.
田舎でも快適に過ごせるようになった一方で,過疎化に歯止めはかかっていません.
都市は,道路・上下水道・電力・ガス等のインフラが整備された地域です.
そのインフラは,税収で整備し,維持しています.
ほとんどの地方都市では,地方税では賄えず,交付税ないと維持できない状況です.
今後,人口減少に伴って,さらに深刻な問題になることは目に見えています.
ある程度都市域を縮小して行かざるを得ないでしょうね.
里山暮らし
里山は,快適なインフラはなくとも生活できる自然の豊かさがあります.
飲み水は沢水,トイレは汲取,炊事は薪,ゼロエミッションでの生活が可能です.
ここで,田舎と言わず,わざわざ里山と言っているのは,田舎でも快適なインフラを使えるところがほとんんどからです.
里山での生活は,都市に住んでいる人にとっては,辛いかもしれません.
薪となる木を山から切り出し,汲取の屎尿も自分で処理する必要があります.
でも生活費は,非常に低く抑えられるので,豊かな暮らしも可能です.
現在,我が家は年間通して電気代は月700円程度です.
冬場,石油ストーブを使いますが,その時の灯油代は月2000円越えません.
災害が起きたとしても何とか過ごせそうです.税金に頼ることもなさそうです.
生活に手間ひまをかけるのが本来の田舎暮らしですが,今は,田舎でもオール電化で暮らせてしまいます.なので里山暮らしと区別したくなるわけです.
焚き火料理は本当に美味しいですよ.
土地の所有
土地を所有することは憧れでもありますが,買うとそこにとらわれてしまいそうです.
高い値段で購入したらなおさらですね.土地も貨幣と同様貯め込める資産です.
でも災害を考えると,土地の所有は,リスクの高い行為のように思います.
津波浸水や土砂災害の危険がある土地でも買えてしまうのは,大問題ですよね.
個人が土地を所有しているので,インフラの整備もままならない場合もあります.
個人で所有できる土地は,都市域だけで十分じゃないでしょうか?
山間部に目を向けると,耕作放棄地だけでなく,放棄された人工林もたくさんあります.
ほったらかしでも腐らない貯め込める資産なので,そうなってしまうのでしょう.
土地はあらゆる生物が活動する場です.土地が人間の所有物で良いのでしょうか?
あらゆる生物が快適に生息する場を提供しながら,その恩恵を受けるのが一番です.
山間部は,自然環境を総合的に評価しながら,共同で利用していく時期に来ているようです.
ネパールで学んだこと
最近,ネパールへ現地調査に行く機会が増えました.
ネパールの田舎は,日本の昔の暮らしぶりを垣間見ることが出来ます.
自動車も通れない道が多いので,ほとんどの人は徒歩で移動します.
ヤギに除草をしてもらい,牛に力仕事をしてもらっています.
木材は,その場で足場を組んで製材し,人力で麓に運びます.
有用な植物を採取し,みんなで力を合わせて精油を作ります.
病人やけが人が出たら,これもみんなで力を合わせて担架で病院まで連れて行きます.
決して裕福とは言えませんが,みんな楽しそうに生活しています.