スポーツは好きですか?
私は,スポーツが苦手です.運動音痴だからです.
スポーツには,ルールがあって,その上で勝敗が決まります.
そのルールって何なの?ってたまに思いませんか?
色々なスポーツで,ルールが時代ごとに変わって来ています.なぜ?
オリンピックの競技種目でも,ルールの変更が毎回アナウンスされています.
ルールの変更がスポーツの伝統を守るためとも思えません.
それにしてもルールがコロコロ変わるスポーツをやっている選手は大変そうですね.
なので,勝ち負けにこだわることなく,頑張って欲しいものです.
私は,結果よりプロセスが重要と思っていますから.
自分のスタイルを確立し,ひたむきに努力し続けている様子は,カッコいいですね.
スポーツは何のため?
スポーツは,体力や精神力を鍛えるのには良いことかもしれません.
ただ,体力や精神力を鍛えるのにスポーツしかない状況も問題です.
畑仕事や山仕事は,本当に体や精神が鍛えられます.
なのに日本の中山間地域は,放棄された農地と林地が多過ぎます.
最近は市民マラソンが人気のようですが,それだけ鍛えたい人が多いのでしょう.
そんな人達に農地や林地で一緒に汗を流して欲しいと思って止みません.
みんなで頑張れば,里山が美しく,そしてみんな元気でいられるのですが...
やはり,勝ち負けが無いと楽しめないんでしょうか?
金メダルや一等賞のために頑張るだけのスポーツなんて,全く魅力を感じないのです.
せめて,各スポーツの目指す方向性を示して欲しいものです.
最新のシューズでなければ記録を狙えないようなスポーツって,なんなんでしょうか?
結果を重視しすぎてませんか?
人間は競争することが好きなので,そこがスポーツの魅力かもしれませんが,勝ち負けや順位は単なる結果.
その結果に至るプロセスの方が重要です.
チームプレーのスポーツで,全く練習に参加しないけれど,凄い能力がある人がいたとします.
試合の時,その人に入ってもらいますか?
私ならノーです.それで勝つことができたとしてもチームの団結力は大きくなりません.
プロのスポーツならどうでしょうか?
プロは,何を魅せるかにかかっています.ファンが集まるかが重要ですから,魅力のない選手を投入するわけにはいきません.
ただプロスポーツは,ヒールな役を演じる必要性もあるようです.プロレスがその一つですね.エンターテイナーとして.
プロレスを除いて,今はどのプロスポーツも結果に囚われすぎているように感じます.
地域を背負ったチームが多いので,結果に囚われているのかもしれません.
下位のチームでも地域を超えて応援したくなるような魅力あるチームがプロには必要です.
プロにこそプロセスの魅力をアピールしてもらいたいものです.
昔,相撲界に富士桜という力士がいましたが,彼は突き押ししかしない力士でした.
どんな相手でも,まっすぐ突き押しです.そんな力士でも横綱に勝つことがあるのです.そこがたまらない魅力でした.
相撲の魅力
スポーツでは,相撲は好きなほうです.ルールは単純で,変更もありません.
本当に強い力士が横綱.品格まで問われます.それが重要です.
身体能力と精神力ともに成長している姿を力士には見ることができます.
強い者は強い.弱い者は弱い.でも弱い力士なりの相撲にも感動します.
そして,たまに番狂わせがあって,下位の力士が横綱に勝つこともあるのが痛快.
さらに,金星にも大喜びはしない精神力.最高に格好いいですよね.
一番一番の積み重ねですから,金星は,通過点の一つにすぎないのです.
最近の横綱は外国人ばかりですが,その力士達は相撲の精神を理解しているはずです.横綱ですから.
その精神を伝えるには,マニュアルをはじめ,言葉での表現は困難なものです.
親方がそれをうまく伝えられれば,良い力士が増えていくわけです.
でもそれがうまくいってない相撲部屋もあるようなのが問題です.
ところで,前にも書きましたが,畑仕事や山仕事は,それだけで足腰が鍛えられます.
相撲はもともと,各地で祭事の時に神様に奉納するために行われていたものです.
相撲は,畑仕事や山仕事によって鍛えられた身体の成果を神様に披露する機会とも解釈できます.
里山での毎日の生活や仕事の延長線上に相撲があることが重要と思っています.
しかし今は,相撲でさえスポーツになっているようなのが残念です.