もし看護師が、事故や何らかの疾患で障害を持つようになった場合、これこれこういう事をしてみましょう…という提案を、マハディ博士がご著書の中でなさっています。
その中に紹介されている、米国の障害のある看護師たちが書いた本をここに挙げます。
(以下、D.C. Maheady, “The Exceptional Nurse: Tales from the trenches of truly resilient nurses working with disabilities. ”, 2014., Chapter 16 Future Planning、第16章 未来のための計画立案、からの和訳引用です。書名の和訳(仮題)を添えましたが、残念ながら今のところいずれも未邦訳です。)
背部を負傷したのち、トレニー・カールソン・ズワイグル看護師は『Psych Ward(精神病棟)』を著しています。(Trenee Zweigle, 2004) この本はメンタルヘルス領域で働いた彼女の経験をもとに書いた本ですが、彼女は続いて『Hope and Encouragement for Women(諦めない:女性のため希望と励まし)』という本も出しています。(Trenee Zweigle, 2013)
パトリシア・ハーロラン看護師は彼女自身の依存症からの回復経験をもとに『Walking Like a Duck(アヒルのように歩く)』を書いています。(Patricia Holloran, 2005)
業務上の脊髄損傷の後、アン・ハドソンとウィリアム・チャーニーの両看護師は『Back Injury Among Healthcare Workers(医療従事者における脊髄損傷)』を書きました。(William Charney, Anne Hudson, 2003)
キャロリン・マッキンジー看護師は米国切断者連合の雑誌に記事を寄せています。(McKinzie, C.(2012). Recovery and Reunion: A mother and daughter’s reflections on the long journey back. In Motion, 22(1) 30-31. )
クレオ・グラハムは『From Mess to Message Understanding the Hidden Meanings of Pain and Suffering(面倒からメッセージへ ――痛みや苦しみに隠された意味を理解する)』という本を著しました。(Cleo Graham, 2005)
クリスティーン・モロイ看護師は『Tales from the Dry Side : The Personal Stories Behind the Autoimmune Illness Sjögren's Syndrome(乾いた側からの物語:シェーグレン症候群なる自己免疫疾患にまつわる個人の経験)』を書きました。(Christine Molloy, 2013)
カレン・インガルズ看護師は卵巣癌をめぐる彼女の軌跡について『Outshine : An Ovarian Cancer Memoir(光り勝つ:卵巣癌にまつわる回顧録)』を書いています。(Karen Ingalls, 2012)
スーザン・フレミング看護師は彼女の曾祖母について『Alice Ada Wood Ellis : Seattle Pioneer Midwife , Nurse , & Mother to All(アリス・アダ・ウッド・エリス:シアトルの先駆的助産師・看護師そしてみんなのお母さん)』(邦訳なし)という本を書きました。(Suzan Fleming, 2013)
ジストニアと共に生きる看護師としての経験をもとにレベッカ“ベカ”セルダンス看護師は『I’m Moving On … Are U ?(私は前に進む. . . あなたは?)』という本を書きました。(Beka Serdans, 2001) 彼女はまた『I’m Moving , Too : A Poetic Journey with Dystonia(私も前に進む:ジストニアと共に歩む詩的な旅路)』という本も出しています。(Beka Serdans, 2000)