障害や病いを経験した看護師、医療職たちが描いたコミックを、紹介していきます。
ゆっくり、少しずつ、充実をはかりたいと思います。よろしくお願いします。
たむら あやこ著「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー! 」(ワイドKC) 、 2016年
看護師出身の漫画家による闘病記…というだけでなく、「深い苦しみや喪失に出会った人びとが、そのことによって想像もしなかった人生の意味を悟る(中略)そのようにして得られた意味は永続的」(※)…そしてその人が看護師や医師だったらば、なおのこと…というような、簡単には言葉にならない奥深さをいっぱい描き込んで下さっている作品だと感じます。看護師出身の…というより、これらのコミックを通じて、いい看護をしてくれている たむらさん、って思いませんか? (川端 記)
Youtube NEXTYLE チャンネルより
作者:たむら あやこさんの語りです。
「たむらあやこ #001 「ふんばれ、がんばれ…」 (2018/07/04)
モダンメディア誌 64巻10号, 2018, pp319-324に掲載されている たむら あやこさんの記事をWeb上で読むことができます。 https://www.eiken.co.jp/uploads/modern_media/literature/2018_10/004.pdf
MK・サーウィック、イアン・ウィリアムズ、スーザン・メリル・スクワイヤーほか(著)
「グラフィック・メディスン・マニフェスト: マンガで医療が変わる」
北大路書房、2019
米国の、障害のある看護師たちの物語を翻訳することが大きな癒しになってきた川端ですが、最近友人が教えてくれたこの本を読んで、マンガという、人がそれぞれに持つ視覚言語で物語ることならでは豊かさを知りつつあります。
(※)「」内は、川端の愛読書で、クローン病とともに生きてきた医師:レイチェル・ナオミ・リーメン先生の『失われた物語を求めて―キッチンテーブルの知恵』, 中央公論新社, 2000, p163 (「大きな気構えで━━生の賛歌」の章の冒頭、「パズル」の節)から引用させて頂いてます。