障害のある看護師の有志によって運営しています。
病気や障害があるけれど、将来看護職になりたいと思っている方へ:
現在、病気や障害をもちながら、看護職をしている方へ:
今は療養中だけど、看護実践・看護学校に復帰したく思っている方へ:
多様な看護学生とともに学び、多様な看護職とともに働いている方へ、多様な人を受け入れる側の方へ:
他にどんな人がいるのか、具体的にどのような工夫をしてどんな思いでいるのか、知りたいときに、情報が一か所に集まっているといいと思って作り始めたサイトです。「まれかん」は、アメリカの障害のある看護職の支援団体(リソース・ネットワーク)である”Exceptional Nurse”を訳して、「稀な看護師」から名付けました。今はまだ「まれ」かもしれませんが、一人一人が多様な存在であることが認識されて、「まれ」が「まれ」でなくなる時まで、細く長く続けていけたらと思っています。
医療職者が多様になることは、様々な人の医療アクセスを改善すると言われています。このサイトでは、看護職だけでなく、他の医療職に関する情報も扱っていきます。
川端望海 :帰国子女(中米)。昔は薬を研究する合成化学屋でした。鬱による入院・療養生活を経験し、とうとう糖尿病も併発。2回目の鬱入院中PDD-NOSの診断下る。「語彙は豊富だが話がズレる」とのこと…....弱ったなぁ。退院後、食習慣を変え今はほぼベジタリアン。嫌いだった運動もなぜか好きになって40㎏減量、血糖値はOKに。これらの経験を活かすべく看護師を志した次第です。
障害を開示し合理的配慮をお願いしたことで病棟看護師を辞すことになったのち、手帳を取得し就労移行支援事業所に通いながら復職を試みる中、米国の当事者看護師の本と出合って、翻訳・文献調査・研究参加などにかかわり始めました。なお、看護学生時代にも配慮や排除を経験し、よい勉強になりました。怨親平等、雑華厳浄。
目下の関心は、2020年代の諸課題に沿って、「まれかん」達を記述・考察する方法としてのマルチスピシーズ人類学・民族誌、その際に用いる理論や思想として(Critical) Posthuman Disability Studies、Crip Theory。そのほか看護における批判的ポストヒューマンの論文、気候変動不安症やエコロジカル・グリーフ(生態学的悲嘆)にも当事者の一人として学んでいます。
あと、うまく言えないのですが、この場所を障害、疾患、マイノリティ性、災害や戦乱など様々な状況のもと看護学校・看護職を去らざるを得なかった方の魂が少しでも癒える場にできれば…と願っています。
瀬戸山陽子:バックグラウンドは看護師です。脳外科手術の後、歩行障害になりロフストランドのクラッチを使いはじめました。顔面神経麻痺と三叉神経麻痺、左耳失聴と左目失明で、今も三叉神経痛(Facial pain)の慢性疼痛があります。都内の医療系大学で教員をしています。