<ハードウェアの戦いの巻き>
電子回路設計はコスト/時間/品質を考えてバランスを取ります。
部品代金が安くて、直ぐに設計が完了して、品質が良い設計を目指しても、なかなか達成できません。
他にも考えなければならないことがあって、例えばDCDCコンバーターなどは、
効率やら寿命やらサイズやら考える事がたくさんあります。
基板が完成した後は熱/ノイズ/ばらつきとの戦いが待っています。
わざとノイズを加えて動作させたり、高温/低温槽に入れて動作確認したり、
不要な電波が出ていないか調べたり、試験→対策→試験の繰り返しです。
苦労して販売しても市場問題が発生して対応に追われることもあります。
対応中は設計が全て止まるので開発遅延が発生→十分な時間がとれずに設計終了
→設計検証でNG続出→販売遅延で怒られる。
今、お使いのテレビでもパソコンでもなんでもよいです。
家電製品を見たら、技術者が血と汗と涙と時には命の危険を感じながら
設計されたのだと思ってください。
→この低温槽で倒れたら絶命するな、、、と何回も感じましたし、
ノイズ試験のアースが浮いていて600Vで感電した時は、ホントやばかった。
→ひいおばあちゃんが手招きしているのが見えた。