<ダーリントントランジスタの巻き>
FETは敷居が高いように感じてしまうのは昭和世代だからなのか。
当時は値段も高かったしね。今はトランジスタよりちょっと高い程度。
hef計算はいらないし便利だが、いくつか落とし穴があるので注意。
電圧だけでON/OFFできるからいいやと思うと痛い目に合う。
Vgsにはそこそこ電圧が必要で、5V電源であればまあ動作するが、
3.3V電源だと微妙な時がある。
周波数特性も気を付けなければならない。
G-S間は意外とC容量が大きいのだ。
高い周波数は苦手というイメージがFETにはある。
FETドライバーなどがあるけれど、これが結構高かったりする。
D-S間のON抵抗値の管理が必要でない限り、FETは使わないようにしている。
やはり、この時代でもトランジスタは必要である。
FETをトランジスタに乗せ換えるとなると、hfe計算を行う必要がある。
ベース電流をあまり供給できない回路となると、ちょっと工夫が必要。
そこで登場するのがダーリントン接続である。
一般的に、パワー用トランジスタはhfeが低い。
それを小型でhfeが高いトランジスタでドライブする感じの接続。
1つのパッケージでできているダーリントントランジスタなるものもある。
Vbeが1.4V程度と高くなるので注意点としてあげておく。
秋月のパーツを見ていると、多くのダーリントントランジスタが販売されていて
驚く。(数種類で良くね?)
オーディオマニアによると、FETとトランジスタとでは音が違うというけれど、
悲しいかな、違いが分からない時の方が多い。この辺は好みなのかな、、、
PCの500円スピーカーで私は十分です。