会 員 各 位
春日井自然友の会
会長 長繩 秀孝
自然観察会のお知らせ
総会にて承認前ですが準備の都合上事前にご案内をさせて頂きます。
下記の如くに観察会を計画しました、皆様お誘い合せてご参加いただきますようご案内申し上げます。
記
1) 実施日: 4月2日(日曜日)
2) 観察地: 岐阜県美濃太田のヤドリギ他・可児の土田山とカタクリ群落
3) コース:
春日井市役所(8時15分発)―落合公園―(19号経由)―池田―(248号経由)―(今渡)――(太田橋)―リバーポートパーク美濃加茂中之島公園駐車場着・・散策・観察{中之島公園・・太田の渡し跡・・化石林公園}・・駐車場発―中山道太田宿駐車場着・・観察・見学{エノキの巨木とヤドリギ・・糸遊庵・・祐泉寺「志賀重昂先生及び播隆上人の墓碑」・・脇本陣・(昼食)}・・駐車場発―(中濃大橋)――大脇公民館着・・土田山山麓観察「可児川に沿って自然観察路を散策・中間点で折り返して大脇公民館へ」―湯の華市場着・・可児川下流自然公園・・氷場見学・・カタクリ群生地観察・・湯の華市場(買い物)・・湯の華市場発―(41号)―清水IC―(尾張パークウエイ経由)―明知町北―(19号)―落合公園――春日井市役所(17時着予定)
(*行程の関係で昼食は少し早い時間になります。)
4) 出 発:
春日井市役所前 8時15分
落合公園入口南方200m 8時30分
5)参加費:2,500円
6)募集人員:45名(補助席は使用いたしません)
7) 申込期限:3月17日(金曜日)迄(受付は先着順とさせて頂きます)
8)申込先:庶務(松原)
電話・ショートメール 090-4089-9906
留守電・FAX 0568-56-4358
LINEでも受け付けます
9)その他:弁当持参・雨具・バス内はマスク着用とさせて頂きます
10) バス乗車方法:
市役所乗車の方は運転席に向かって左側3列目から、
落合公園南乗車の方は右側4列目から順にお願いします。
<資料>
〇中山道太田宿 太田宿は尾張藩太田代官所や川並番所が設置された宿場。旧太田脇本陣林家住宅は初代由秀が明和6年(1769)に立てたと伝えている。全国的にも大変貴重な建物で昭和46年国重文に指定された。明治15年(1882)自由党の板垣退助が岐阜で暴漢に襲われる前日に逗留していた。皇女和宮が太田宿に宿泊するにあたって新築された本陣門や天狗党武田耕雲斎の歌碑がある。
〇祐泉寺 臨済宗妙心寺派の寺。観音堂は江戸初期の建築。本尊の観世音菩薩は鎌倉期の作。境内には志賀重昂の墓碑と槍ヶ岳に初登頂して山を開いた播隆上人の墓がある。また、境内には坪内逍遙や北原白秋の歌碑、松尾芭蕉の句碑が建ち並ぶ。
〇日本ライン 木曽川とその支流の飛騨川が合流する地点を起点として下流犬山に至る約13㎞の木曾川を日本ラインと呼んでいる。大正2年5月この地を訪れた地理学者志賀重昂博士がその景観をドイツのライン河と似ているところから「誠に是れ一幅のラインの縮図」とたたえたことからいつしか日本ラインと呼ばれるようになった。
〇土田城(181m) 近江の佐々木義詮の末裔山口秀久が土田に移り土田氏と名乗り、江南の生駒氏の娘を妻とする。秀久の次男正久は岩倉の織田家に仕え、その命により土田城を築く。正久の娘(土田御前)は織田信秀に嫁ぎ信長をはじめ6人の子を産んだ。
〇帷子の地名 兼山城主森長可は織田信長に仕え、後に秀吉に味方して小牧長久手の戦いで戦死(27歳)した。その首を24人の衛士により兼山城に帰る途中、野盗にこの地の道を塞がれ、真禅寺の住職の加護により鳩吹山山麓に葬る。衛士たちは経帷子を野着として土着した。これでこの地を帷子と呼ぶようになった。
〇化石林公園 平成6年、異常渇水の折りに木曽川の両岸に425本の樹木の化石が確認された。化石林は樹木が土砂に埋まって珪化木になった樹木林で主な種類はアオギリである。これは暖かい地方の木で、現在の日本ではみられない。化石林のある地層は瑞浪層群でおよそ1900万年前のものである。動物化石としてニッポンバク・ミノシカ・ビーバー・スッポン・コイ・ドブガイなどが、植物化石としてメタセコイア・カバノキ・ニレ・クルミ・カエデ・ウリノキなどがみられる。
〇蜂屋累層 美濃加茂市蜂屋、美濃加茂市南部や可児市にまで広く分布する。瑞浪層群最下部の火山性の地層である。最下部は流紋岩質の溶結凝灰岩で、それより上部は安山岩~玄武岩質の火砕岩・水中自破砕溶岩などからなる。この時期の活動は湖沼の形成と拡大をともない、あさい水中で火山活動がおこり、火砕岩のほとんどはマグマ水蒸気爆発により形成されたといわれる。火山岩の年代はやく2200万年前で中新統の堆積より前である。磁性があり磁石が反応する。
〇中山道太田宿の大エノキとヤドリギ 樹高18m、幹周3.32mで市指定の保存樹。
このエノキとヤドリギはかつて栄えた面影を残す宿場町にかかせない貴重な宝である。推定300年。周辺のケヤキの大木にもヤドリギが見られる。ヒレンジャクが冬鳥としてアムール地方からやってきてヤドリギの実を好んでたべる。2月にはこのヒレンジャクをねらって多くのカメラマンが集まる。
〇土田山で見られる植物 散策路入口から順に、ヤブラン・シキミ・オカメザサ・ヒトツバ・シシラン群落・ツクバネガシ・ヌリトラノオ・ベニシダ・アオキ・カンアオイ・トウゴクシダ・ホオノキ・ウバユリ・センリョウ・フモトシダ・ビナンカズラ・ヤブツバキ・ネズミモチ・チャノキ・ショウジョウバカマ・リョウメンシダ・キジノオシダ・アラカシ・イノデ・ハエドクソウ・キクザキイチゲ・スズカアザミ・ヤブソテツ・エノキの大木・イワガネソウ・ハチク・アシュウスギ・ムクノキの大木・ウラシマソウ・ハナイカダ・コクサギ・イチリンソウ・ニリンソウ・フタリシズカ・フユノハナワラビ・マダケ・岩を抱く大ケヤキ・たこ足ケヤキ・ムクノキ・モウソウチク・オオバノイノモトソウ・テイカカズラ・ヤブミョウガ・オオサンショウソウ・リンボク・マンリョウ・ネコノメソウ・ヤマブキなど(春が早いためまだ見られない植物もあり)
〇カタクリ群生地 3月末にはかたくりまつりが行われる。鳩吹山の北斜面7000㎡におよそ10万株が咲く。開花期間は2週間で4月初旬まで。カタクリは5月、一つの花に5~6個の種ができる。その種をアリが運び翌年発芽する。芽が出て開花まで6~7年かかる。地元の小学生が課外活動で種の採取と種まきをする。地元の方の活動も熱心に行われている。