食べ物を飲み込むとき、 食べ物は「かたまり」となってノドを通っていく。 その「かたまり」は、ゼリーや煮こごりと表現されている。
現実に、刻んだ食事を食べている人が、 しっとりした饅頭等を普通に食べているのをよく見かける。
ゼリーからしっとり饅頭あたりの形の食事を作れば、 食事を刻まなくてよい人がかなりいるように感じる。
ミキサーにしても水状なら、かえって飲み込みにくい場合がある。 トロミをつけたりするが、口の中にベッタリとつくことがあり、 むしろ、かたまりになるゼリー状の食事が飲み込みやすい。
飲み込みやすさの視点でみると、 バラバラしたキザミ食や水状のミキサー食は あまり適していないように思える。
身近なところで 「普通食が食べられないので、キザミ食にする」 「キザミ食が食べられないので、ミキサー食にする」 「ミキサー食が食べられないので、胃ろうにする」 ということになっている。 とても、異様に感じるのだが、 いざ、食事内容を変えようと思いついても、 長い間なじんでいると、簡単に変更することが出来ないでいる。
私は、キザミ食やミキサー食を食べている人が、 かなりの割合で 「見た目が普通で飲み込みやすい食事」ができると信じている。
今、出来ることは料理のレパートリーを増やすこと。 興味をもってもらえる人を増やすこと。 あせらずゆっくりしたペースでしていきたい。
up2004.3.7