大規模計算時代の統計推論 (Computer Age Statistical Inference の和訳)
Efron, Hastie 共著
時系列、実験計画法、因子分析、主成分分析、グラフィカルモデルなどについては扱っていない。
代数的統計モデル
青木敏, 竹村彰通, 原尚幸 共著
青木敏, 竹村彰通の両氏は東京大学工学教程 確率・統計Ⅱの著者でもあり、竹村彰通氏は「現代数理統計学」の著者でもある。
パラメトリック統計モデルを代数的統計モデルと呼び、その推測理論を代数幾何学的なツールを用いて研究するという計算代数統計学の本である。
マルコフ基底を用いた階層モデルの正確検定、グラフィカルモデルと条件付き独立性の推論、実験計画におけるグレブナー基底の応用という3つの話題を取り上げている。
確率・統計入門
小針晛宏 (こはりあきひろ)著
扱っているトピックは確率分布、推定・検定、乱歩(ランダムウォーク)という定番のものだが、語り口が独特。
弱点克服 大学生の確率・統計
藤田岳彦 著
藤田岳彦氏は「アクチュアリー試験 合格へのストラテジー 数学」の監修者でもある。
パワーアップ 確率・統計
辻谷將明,和田武夫 著
分散分析やロジスティック回帰モデルまで扱っている。
ベイズ統計の理論と方法
渡辺澄夫 著
物理寄りの内容。「任意の経験誤差関数を標準形で表すことができる」という定理の証明するために特異点解消定理を用いている。
3ページ目に逆温度が早々と登場する。