鬼ほどではないにしても人間にも多くのバリエーションがあり、中には普通の人間よりもとびぬけた体質、技量を有する場合もあります。
そのような特徴を戦闘に応用することで、独自の呼吸を生み出す者がいます。
キャラクター作成時に特殊な背景として妖力(ガープス・百鬼夜翔)を取得できるものとします。
この時デメリットとして限定を課すことでCPを減らすこともできます。
(基本的に5+妖力分のCPとなります)
これらの特殊な背景を有したものは、望むなら自分の呼吸の名称や影響を受ける動作の名称を変更することができます。
特殊な背景は自由に作成できますが、以下に例を示します。
特殊な背景/特異筋力 40CP
ミオスタチン遺伝子異常により筋力が異常に増加していることを示す特殊な背景。
ただし筋力は増加するがエネルギー回復の効率は悪化する。
体力基本値を最終的に+5する。この時疲労点は増加しない。
(この特徴を取った上で体力に45CPを費やすと、体力19,疲労点14となる)
更に筋肉を硬化させることで、疑似的に[岩の呼吸/岩軀の膚]を使用できる。
([岩の呼吸/岩軀の膚]を技能なし値で取得する。成長はできない)
デメリットとして、何か脆いものを手にしたときに意志判定に成功しないと破壊してしまう。
更に手先の精密な作業が必要となる技能(応急処置など)と、受けに-2のペナルティを受ける。
特殊な背景/神速のインパルス 40CP
脳から筋肉への電気信号の伝達所要時間が人間にとっては極限に短いことを示す特殊な背景。
1ターンに2回行動できる。全員の行動が終わった後に独自のサブターンを保有する。
サブターンでは移動力や全力攻撃や受け回数、1ターン1回などの回数制限がリセットされる。
この特殊な背景は戦闘即応を前提とする。
特殊な背景/自然発火 20CP
発汗能力の異常により体が異常な高熱を帯びていることを示す特殊な背景。
これによって天然、疑似的な赫刀現象を引き起こす。
1HPを消費することによって武器に炎をまとわせる。この炎は明度修正を5点軽減する。
この状態で攻撃が命中した場合、4点の追加ダメージを与え、1ターンの間鬼の再生力を4LV分減衰する(累積しない)
デメリットとして発汗機能の壊滅により体力が回復しづらくなっている。
呼吸法によって体力を回復するとき、回復量を半減(端数切上)する。
特殊な背景/完全平衡感覚 15CP
きわめてすぐれた平衡感覚を保有していることを示す特殊な背景。
足場による戦闘修正を完全に無視することができる。
<軽業>に+3のボーナスを得る。更に武器が非準備状態になることがない。
また武器のバランスをとることも得意で[両手が必要]な動作や武器を片手で扱うことができる。
(長柄武器を両手に持って戦闘してもペナルティがない。ただし受けは1/2のまま)
特殊な背景/赤外線視力 20CP
赤外線を認識し、温度を視覚で認識できることを示す特殊な背景。
明度の影響を受けずに行動できる。また完全に視界を奪われても影響を受けない。
熱を感じることで<追跡><探索><医師><応急手当>に+3のボーナスを得る。
戦闘においては敵の動きを熱源で察知することで、フェイントとフェイント対抗に+3のボーナスを得る。
デメリットとして瞬間的な高熱を目撃すると目がくらんでしまい、1ターンの間敏捷に-3の修正を受ける。
特殊な背景/戦術指揮 15CP
幼いころから訓練を受け、高度な戦術指揮能力を有していることを示す特殊な背景。
ただし高度な連携を取るには相手の情報を得ることが不可欠。
味方全員の[複数戦闘]動作を+4する。
ターン開始時に<戦術>判定を行い、成功するとそのターンの間、味方の[連携]の効果を2倍にする。
(違う技で攻撃したときに与えるペナルティを-1ではなく-2にする)
更にそのターンの間、味方の能動防御を+1する。
初見の相手に対しては-6の修正を受ける。
3ターン戦った相手に対しては-3の修正を受ける。
5ターン以上戦った相手に対しては修正を受けない。
味方と符丁でやり取りをするため事前に打ち合わせが必要。
特殊な背景/超嗅覚 20/30CP
動物のように鼻がよくきくことを示す特殊な背景。
臭いで相手の感情を推測することもできる。
鋭敏嗅覚6LVと感情察知の効果を含む。
(追跡+6,暗闇戦闘+3,見切り+3,社会系技能+2,知力判定で能動+1)
遺留物の臭いをかいで知力判定を行い、個人の臭いを覚えることも可能。
更に10CPを追加することで攻撃の気配を察知し
防御判定にかかるペナルティを3点まで軽減する。
デメリットとして苦手な臭いを一つ選択する。
苦手な臭いを嗅いだ時生命判定を行い、失敗すると1時間の間、鼻が利かなくなってしまう。
特殊な背景/首狩り 15CP
首を落とすのに特化した大鎌を扱う訓練を受けたことを示す特殊な背景。
大鎌は以下の基本データを持つ。更に日輪刀ルールで改造可能。
デメリット(あるいはメリット)としてなぜか周囲の人間に死をもたらす。
周囲にいる自分以外の存在の生死判定に-1のペナルティを与える。
日輪刀・大鎌
形状:大鎌
手持ち:両手
致傷:切/振り+4,刺/振り+2
受け値:技能の2/3
長さ:3
重量:5kg
必要体力:12
防護点:8
HP:25
追加効果:射撃受け,首へのダメージボーナス3倍,投擲可能
特殊な背景/鎧武者 15+αCP
この時代に金属鎧を着こんで動き回る訓練を受けていることを示す特殊な背景。
取得時点で受動防御1,防護点3,10kgの鎧を装備できる。
追加で15CPを費やすごとに受動防御1,防護点3,10kgを加算する。
荷重が軽荷を越えると日輪刀が使えなくなるので注意すること。
この効果は隊服と重複する。
鎧自体は防護点の5倍のHPを持つ。受動防御で防御判定が成功した場合は鎧にダメージが及ぶ。
鎧のHPが0になると鎧は破壊される。破壊された鎧は次のシナリオで復元される。
デメリットとして外見が厳めしいことになるため、受動防御×2点だけ社交系技能にペナルティを受けてしまう。
医療知識 15CP
医療に対する専門的な知識を有していることを示す特殊な背景。
<毒物>と<医師>技能に+4のボーナスを得る。また応急手当の効果を[5点回復]に変更する。
更に1CPを費やすごとに、以下の消費アイテムを1つ取得できる。
消費したアイテムはシナリオ終了時に補充される。
・回復薬:予備行動で自分に使用する。負傷を即座に1D回復する。
・お守り:ダメージを受けたときに使用する。最終ダメージを2D軽減する。
・強壮剤:予備行動で自分に使用する。体力を即座に2D回復する。
・特製毒:<毒物>判定の効果を一度だけ+4する。
稀血 5CP/LV (最大3LV)
鬼にとって非常に栄養価の高い血液型であることを示す特殊な背景。
LVが高いほどに希少性が増す。最大3LVまで加算可能。
鬼から付け狙われる原因となるが、逆に鬼を酩酊させることもできる。
ダメージを受けた(出血した)ターンに、周囲にいる鬼に対して敏捷と知力にLV分のペナルティを課す。
また出血すると鬼の優先的な攻撃対象となる。
鬼が攻撃対象を変更するにはLV分のペナルティを受けて意思判定に成功しなければならない。
これらの効果はターン終了時まで有効。
1行動を消費して自傷することもできる。このとき1点のダメージを受ける。
鬼食い 20/30/40CP/LV
鬼化に対して非常に高い適性や抵抗力を持つことを示す特殊な背景。
鬼の血か肉を口にすることで、一時的に(10秒間)鬼としての力を有することができる。
戦闘中、鬼がダメージを受けた後に、1ターンを消費して血肉を食べることで効果を発揮できる。
LV1からLV3まであり、上位のレベルは下位のレベルの効果をすべて含む。
ただし副作用として、鬼化が解除されたときに食べた鬼のランク×2点のダメージを受けてしまう。
また鬼に憎悪を燃やす隊士からは好感度にペナルティを受ける。
LV1:鬼としての基本能力を得る。体力+5,敏捷+2,生命+5される。この結果としてランクによる技能上限を越えられる。
LV2:異形と再生力を得る。食べた鬼のランクと同じだけの再生力を取得する。更に食べた鬼が持つ異形を一つ選んで取得できる。
LV3:血鬼術を得る。食べた鬼が持つ血鬼術を一つ取得する。あるいはその血鬼術を無効化する術(破術)を得る。
鍛冶師 15CP
隊士でありながら鍛冶師としての技量を持つことを示す特殊な背景。
以下の効果を持つ。
・日輪刀に独自の改造を施せる。日輪刀改造に必要なCPを1点ずつ削減できる(例:5CP/LV必要な改造を4CP/LVで施せる)
・<鍛冶屋>技能に+3のボーナスを得る。<鍛冶屋>技能で刀の応急手当が可能で、成功すると6点回復する。
・所有する日輪刀のHPを+10する。